サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

ヨハネの黙示録19章

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*『神様のご計画』の表訂正:X 五旬節/ペンテコステ 使徒1:9 →O 使徒2:1~4

 

 黙示録は、主にこれから起こることの預言的内容になっています。

少し整理すると、「ダニエルの最後の一週」と言われる「七年間の患難時代」に関する記述は、黙示録6〜19章にあります。

その内訳は…

 

①前半の3年半…6〜9章&17章。

②中  間  期 …10〜14章。

③後半の3年半…15〜16章&18章。

④キリストの再臨…19章11節〜。

 

黙示録19:1ーこの後…ヨハネが大バビロンが崩壊する幻を見せられた後。

ヨハネは天で「ハレルヤ♬」の声を聞きました。

ハレルヤ…主を賛美せよ。

 

黙示録19:2ー最初の「ハレルヤ」は、大淫婦(大バビロン)崩壊を喜ぶ声です。

天の大群衆(患難時代の殉教者)は、神が背教の教会である大淫婦に対して、彼らの血の報復をされたことを喜んでいるのです。

 

cf ローマ12:19ー愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする、と主は言われる。」

 

cf ヘブル10:30ー私たちは、「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする。」、また、「主がその民をさばかれる。」と言われる方を知っています。

 

黙示録19:3ー第二の「ハレルヤ」は、世界の政治と経済の中心であった大バビロンの滅亡を喜ぶ声です。

彼女の煙…18章でのさばき。そのさばきにより、王たち、商人たち、海運業者たちが嘆いていました。反キリストが建設した大バビロンは崩壊しました。

 

黙示録19:4ー第三の「ハレルヤ」は、24人の長老と四つの生き物(セラフィム)によるものです。彼らは御座についておられる神を拝んで「アーメン。ハレルヤ」と言いました。

 

黙示録19:5ーすると、これらの「ハレルヤ」コーラスに応答して、御座から声が出て言いました。

「すべての神のしもべたち。

小さい者も大きい者も神を恐れかしこむ者たちよ。

われらの神を賛美せよ。」

 

黙示録19:6ー第四の「ハレルヤ」の声は、小羊の婚姻を喜ぶものです

これは「ユダヤ式婚姻」を理解すると分かり易いと思います。(ここにもユダヤ人が “神の選びの民” である理由があるように感じます)

 

【ユダヤ式婚姻】

婚約ー双方の親によってなされる場合が多い。いいなづけ。

 

《小羊の婚姻》

①私たちが御子イエス・キリストを信じた時に成立。義認。御霊による証印。

 

【ユダヤ式婚姻】

結婚式直前に、支度が整った花婿が花嫁の家に出向きます。そして、同じように支度の整った花嫁を自分の家に連れて帰ります。

 

《小羊の婚姻》

花婿であるキリストの出迎えは、花嫁である教会(真の信者。建物としての教会ではない)が、携挙される時に実現します。空中再臨。

 

*普通、①婚約と②婚姻の間には、数年〜十数年の間があります

小羊の婚姻の場合、それが「教会時代」であり「めぐみの時代」です。

 

【ユダヤ式婚姻】

結婚式は、家族や親族だけの少人数で行なわれます。(日本の神道式はここからかな…?! 神道には類似点がありますからね)

 

《小羊の婚姻》

結婚式は、キリストの地上再臨前に、天で行なわれます。家族である御父と親族(?)である天使たちに囲まれてるのかな…?!

 

【ユダヤ式婚姻】

④その後、友人たちを招いて大規模な祝宴が開かれます。長い場合、祝宴は一週間も続きます。

 

《小羊の婚姻》

祝宴(披露宴)はキリストが王として地上に来られる時に実現します。地上再臨メシア的王国(千年王国)。旧約の義人たちー花婿の友人。患難時代の聖徒たちー花嫁の友人。

 

*私たち「教会時代のクリスチャン」は、キリストの花嫁です。(#^.^#)

 

黙示録19:7ーこの時点で、小羊の婚姻を喜ぶ声があがる理由は、「花嫁の用意が整った」からです。

 

cf エペソ5:26~27ーキリストがそうされたのは、みことばにより、水の洗いをもって、教会をきよめて聖なるものとするためであり、ご自身で、しみや、しわや、そのようなものの何一つない、聖く傷のないものとなった栄光の教会を、ご自分の前に立たせるためです。

 

黙示録19:8ー光り輝く、きよい麻布の衣…花嫁のウエディングドレスの完成♡

麻布(ドレス)とは、聖徒たちの正しい行ないのこと。つまり、教会の聖徒たちの聖化が完了したということです。

 

麻布の衣(ウエディングドレス)を着ることが許された…聖徒たちのさばき(信仰生活の決算)が終わっていることを意味します。

 

Ⅱコリント5:10ーなぜなら、私たちはみな、キリストのさばきの座に現われて、善であれ悪であれ、各自その肉体にあってした行為に応じて報いを受けることになるからです。

*さばき…罪のさばきではなく、携挙直後に行なわれる報奨のためのさばきの座です。1コリント3:10~15

 

黙示録19:9ー小羊の婚姻の場所は天、婚宴(祝宴、披露宴)の場所は、天ではなく別の場所で行なわれます。

小羊の婚宴に招かれた者は幸いだ。ーこの婚宴に多くの者が招かれることを表わしています。盛大な披露宴となるのです。

 

小羊の婚姻は、携挙の後、地上再臨の前に、天において少人数で執り行われます。

婚宴は、小羊地上再臨の直後に大勢の招待客とともに行なわれます。

では、その婚宴に参加する者たちとは誰でしょう?

教会の聖徒たちはキリストの花嫁なので、婚宴の招待客ではありません。新郎新婦は主役ですよね。

 

【復活の順序】

①キリストの復活…すべての信者の初穂としての復活です。ユダヤ式婚礼に例えるなら、キリストの昇天は、父の家での花婿の準備でもあるわけです。

 

②教会の聖徒たちの復活ペンテコステ以降「教会時代」の信者たちで既に肉体の死を迎えた者たちは、キリストの空中再臨の時、天にて復活し、キリストとともに天から降りてきます。地上ではその時生きている信者が携挙され、空中で彼らと合流し、婚姻のために天に挙げらるのです。花婿のお迎えです。

 

cf 1 テサロニケ4:16ー主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、

 

cf 1 テサロニケ4:17次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。

 

cf 1コリント15:51~52ー聞きなさい。私はあなたがたに奥義を告げましょう。私たちはみなが眠ってしまうのではなく、みな変えられるのです。終わりのラッパとともに、たちまち、一瞬のうちにです。ラッパが鳴ると、死者は朽ちないものによみがえり、私たちは変えられるのです。

 

教会時代のキリストを信じた者の復活と携挙が「第一の復活」であり、この復活にあずかる者は「幸いな者」と聖書は言っています。ーcf 黙示録20:6a。

 

③旧約時代の聖徒たちの復活キリストの地上再臨の時に起こります。

*彼らは教会時代のクリスチャンたちより「先に神を信じた」のですが、復活し約束の地に(神の国=キリストの王国)入る順序としては、後から信じたクリスチャンたちが「先になります」

 

cf マタイ19:30ーただ、先の者があとになり、あとの者が先になることが多いのです。

 

④患難時代の聖徒たちー彼らの復活は、旧約時代の聖徒たちと同じく、キリストの地上再臨の時におきます。

*教会時代のクリスチャン、旧約時代の聖徒(義人)たち、患難時代の聖徒たちと、患難時代を生きたまま通過した聖徒たちが、約束の地(千年王国)を受け継ぐのです

 

⑤すべての時代の未(不)信者たちー彼らは千年王国が終わった後、「白い大いなる御座のさばき」を受けるために復活します。「燃える火の池」に行くことは決まっていますが、生前の彼らの行ないに応じて刑の重軽が決まります。朽ちないからだに復活しますが、それは永遠の苦しみのためです。

 

*黙示録を学ぶことは、これから先にどのようなことが起こるのか、神を無視し、キリストの贖いを拒み続けたまま肉体の死を迎えると、将来どこに行くことになるのかを、嫌でも知ることになります。だからこそ、先に救われた者として「今」何をしなければならないのかを考え、行動するようになるのです。

 

神が与えられた聖書に「黙示録」という書がある以上、そこに書かれていることを無視することはできません。神は約束しておられます。

 

黙示録1:3この預言のことばを朗読する者と、それを聞いて、そこに書かれていることを心に留める人々は幸いである。時が近づいているからである

 

ヘブル人への手紙の著者も「かの日が近づいている」と言っています。今は聖書が書かれた時代よりもずっと「(神の)時」「かの日(キリストの再臨)」に近づいているのです。そのことを「心に留めて」時間を無駄にしないようにしましょう!

 

黙示録19:10ーひれ伏す…礼拝を意味。

ヨハネは9節の御使いを拝もうとして、御使いの足もとにひれ伏しました。

神を拝みなさいー御使いは「被造物」なので、礼拝対象ではありません。もし人が「御使い礼拝」とするのなら、それは「偶像礼拝」です。この御使いはヨハネの行動を止めています。

 

「私はあなたやイエスのあかしを堅く保っているあなたの兄弟たちと同じしもべです。」このことばからも彼が「聖なる御使い」であることがわかります。

御使いであれ、私たち人間であれ、拝む対象は「創造主なる神」のみです。アーメン †

 

黙示録19:11黙示録19:1~10…キリストの再臨への序曲でした。

11節からは、キリストの再臨そのものです。

 

黙示録19:11~13再臨の主は「さばき主」として現われます。さばく対象は、七年間の患難時代の終わりに、サタン側に組した諸国の民です。それは、神の義をもって諸国の民の罪をさばくためです。

 

患難時代の目的を思い出してください。

①世界規模の大リバイバルを起こさせるため黙示録7章の14万4千人のユダヤ人による宣教により成就します。

 

イスラエルの民の頑さを打ち壊すため黙示録11:13地震をきっかけに、彼らは神に対し心を開き始め、患難時代の終わりに生き残っているイスラエル人はみな、メシアを信じます。*ローマ11:26の成就です。

 

③邪悪な行為とそれを行なう者たちを一掃するためーこの目的がここで果たされるのです。

 

白い馬…戦いに勝った将軍が乗るもの。

 

黙示録19:12ーその目は燃える炎であり…cf 黙示録2:18ー燃える炎のような目を持ち。

その頭には多くの王冠があって…キリストが「真の王である」ことを表わします。

 

ご自身のほかだれも知らない名…cf 黙示録3:12bーわたしは彼の上にわたしの神の御名と、わたしの神の都、すなわち、わたしの神のもとを出て天から下って来る新しいエルサレムの名と、わたしの新しい名とを書きしるす。

 

黙示録19:13ー血に染まった衣…cf イザヤ63:1~6の成就です。

イザヤ63:1ーエドム…ヤコブの双子の兄、エサウの子孫がエドム人。エドムとは彼らが住んでいる土地、国。(現ヨルダン南部) 

ボツラ…エドムの重要な町。ハルマゲドンの戦いの際、イスラエル人はそこに避難します。

 

深紅の衣…そこで再臨のキリストは、敵を踏みつけ、ご自身の民を守真っ赤に染まった衣のこと。

イザヤ63:2ー「なぜ、あなたの着物は赤く、あなたの衣は酒ぶねを踏む者のようなのか」という問いに対する答えが3〜6節です。

イザヤ63:3ーわたしはひとりで酒ぶねを踏んだ…戦うのは主一人です

 

その名は「神のことば」…cf 創世記1:3ー「光よ。あれ。」 

cf ヨハネ1:1ー初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。

cf ヨハネ1:14aーことばは人となって、私たちの間に住まわれた。

 

黙示録19:14ー天にある軍勢…まっ白な、きよい麻布を着ていることから、キリストの花嫁たちであることがわかります。勝利の花婿と同じように、白い馬に乗って花婿に従って来ます。

 

cf マタイ16:27ー人の子は父の栄光を帯びて、御使いたちとともに、やがて来ようとしているのです。その時には、おのおのその行ないに応じて報いをします。

つまり、この時キリストに従って来るのは、花嫁だけでなく、天の御使いの軍勢も来るのです。

 

しかし、花嫁と御使いという大軍勢を連れて来ても、イザヤ63:3にあるように、諸国の民と戦うのは、キリストお一人です。

 

黙示録19:15ーここでの「諸国の民」は、最後まで神を信じることなく、サタンに組みした不信者のことです。信者はここでの「諸国の民」には含まれませんので、ご安心あれ!^^

 

黙示録19:16ー王の王、主の主…諸国の民の中でキリストに打ち勝つことの出来る者は、ひとりもいません。cf 詩篇2篇

 

黙示録19:17ーハルマゲドンの戦いで倒された諸国の民の死体処理のために、御使いが中天を飛ぶ全ての鳥に「集まって来るように」と命じました。

 

黙示録19:18エゼキエル39:17~29の成就です。

 

黙示録19:19【ハルマゲドンの戦い】

①反キリストの招集に応じて、諸国の軍勢がハルマゲドン(メギドの山、の意。メギドの平野=イズレエルの谷)に集合します。

②その軍勢はまず、エルサレムを陥落させます。

③次にボツラ(エドムの町)に避難しているイスラエル人たちを抹殺するために進軍します。

④その時イスラエル人たちに悔い改めの霊が注がれて、彼らは全員イエスをメシアとして受け入れるようになります。cf ローマ11:26の成就(*ローマ11:26は、霊的イスラエルのことではありません)

 

黙示録19:20ー⑤イスラエル人たちの祈りに答えて、メシア(キリスト)がボツラの地に再臨されます。そして、反キリストの軍勢をキリストご自身が、おひとりで打ち負かされます。アーメン。

⑥反キリストの軍勢は、エルサレムに向かって退却しますが、最後はケデロンの谷でキリストによって滅ぼされ、ハルマゲドンの戦いは終焉を迎えることになります。

⑦その後、キリストは「勝利の王」としてオリーブ山の頂上に立たれるのです。

 

獣(反キリスト)と偽預言者の二人は、捕えられて「硫黄と燃えている火の池」に生きたままで投げ込まれるのです。そこは永遠のさばきの場であり、昼も夜も休むことなく苦しめられる所です。彼らがそこから出されることはありません。

 

黙示録19:21ー残された軍勢も(白い)馬に乗った方(キリスト)の口から出る剣(cf ヘブル4:12、黙示録1:16)によって殺されます。

その死体をすべての空の鳥が、飽きるほどに食べることになるのです。

 

ローマ11:25b~26aのみことばが完全に成就するのは、このハルマゲドンの戦いの最中です。イスラエルの救いが、キリストの再臨をもたらす条件なのです。ですから、私たちもイスラエルの救いのために祈るのです。

イスラエルを祝福する者は、祝福されるという約束を信じて…アーメン。

 
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