サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

ヨハネの黙示録20章 〜(2)メシア的王国〜

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*『神様のご計画』の表訂正:X 五旬節/ペンテコステ 使徒1:9 →O 使徒2:1~4

 

 聖書の内用を分類すると、主に三つに分けることができます。

1)歴史書ー旧約…創世記〜エステル記、17巻。新約…マタイ〜使徒の働き、5巻。

2)体験書ー旧約…ヨブ記〜雅歌、5巻。新約…ローマ人〜ユダの手紙、21巻。

3)預言書ー旧約…イザヤ書〜マラキ書、17巻。新約…黙示録、1巻。

 

この三つの中で、難解なのは預言書でしょう。新約聖書の中の唯一の預言書でもある黙示録の内容は、旧約聖書の預言者たちが、終末時代について語ったことを時系列にヨハネが啓示を受け、書き記したものです。ですから、メシア的王国に関しても多くの預言が、旧約聖書にはあるのです。

 

特に、メシア的王国における「イスラエル」というテーマは、旧約聖書の預言のピークになっています。(例外:ヨナ、ナホム、ハバクク、マラキ。ハバククマラキ書は、再臨と患難時代に言及しています。

旧約聖書の預言もまた、霊的・比喩的にではなく、「字義通りに解釈」するべきです。

 

メシア的王国におけるイスラエルの回復の土台にあるのは、神がイスラエルと結ばれた契約です。全部で八つの契約がありますが、全て旧約聖書の中で最初の3つを除き、神がイスラエルと結ばれた契約です。それらの契約の条項の中で、まだ成就していないものが、メシア的王国にて成就することになります。

 

最終的にイスラエルは四つの側面で、回復します。

エレミヤ31:31~34の新しい契約を土台に、国家的新生を果たします。cf ローマ11:26aーこうして、イスラエルはみな救われる、ということです。

 

エレミヤ31:34から分かることは、国家的新生をした後のメシア的王国では、未信者のユダヤ人は存在しないということです。

イザヤ29:22~24ーヤコブに対する約束…イスラエルの国家的新生が成就した時、ヤコブは過去の罪からくる恥を見ることはなくなります。

 

 

イザヤ30:18~22七年間の患難時代のさばきの結果、イスラエルはメシアを信じる信仰に導かれます。

*患難時代の目的の一つは、イスラエルの民のかたくなさを打ち壊すことでした。

 

イザヤ44:1イスラエルは神の選びの器ではあるが、まだ神が望むような器にはなっていません。

イザヤ44:3イスラエル聖霊が注がれると、

イザヤ44:4イスラエルは豊かな実をむすぶようになります。

イザヤ44:5ーその時以来、イスラエルの完全な従順が始まります。

 

イザヤ45:17イスラエルに永遠の救いが約束されています。

エレミヤ24:7ー神はイスラエルに、神を知る心を与えられ、その結果、イスラエルは心を尽くして神に立ち返るようになります。cf 申命記6:5。

 

エゼキエル36:25~27イスラエルの罪は清められ、聖霊が彼らの心に内住し(cf ヨハネ14:16~17)、その結果、神の命令に従って歩むようになるからです。

 

*私たちも神の命令に従った結果、救われるのではなく、御霊が心に内住した結果、神の命令に従って歩めるようになるのです。

 

ホセア14:4~8イスラエルの背信は癒され、神の契約に基づく祝福が与えられます。

ヨエル2:28~32聖霊が注がれると、イスラエルは国家的な新生を体験します。

ゼパニヤ3:9~13ユダヤ人はどこに住んでいようとも主の御名を呼び求め、すべてのユダヤ人が救われます。

 

2)申命記29:1~30:20の土地の契約に基づき、イスラエルは神の約束の地に帰還します。

*約束の地は、バル・コクバの乱(132~135年)の後、ハドリアヌスが「パレスチナ」と命名しました。20世紀に入り、この名はアラブ人拠りの名称となったので、現在は「土地の契約」と呼びます

 

土地の契約(申命記29:1~30:20)の中で特に大事なのが、申命記30:1~10です。ここで約束されているのは、神がアブラハムとその子孫に与えると約束された地からの追放は、永遠のものではないということです。

申命記30:2イスラエルは主なる神に立ち返り、新生を体験します。

 

申命記30:3ー新生した後、イスラエル人は散らされていた世界各国から帰還して来ます。

申命記30:4ー天の果てに追いやられていても…これは既に肉体が滅びた旧約時代の義人たちのことです。

 

神の約束の民、イスラエルの帰還は2度あります。

⑴不信仰での帰還ー現在。不信仰により、患難時代を通過するための帰還です。

cf エゼキエル20:33~38、22:17~22、ゼパニヤ2:1~2。

 

この最初の帰還を、バビロン捕囚からの帰還と考える人がいますが、そうではありません。それは、七年間の患難時代の前に起こる裁きへの序曲であり、1948年のイスラエル建国により成就しています。

 

⑵信仰による帰還ー患難時代中間期に、イスラエルは再び中東諸国へ散らされます。

しかし、再びメシア的王国の準備として帰還します。cf 申命記30:3~4。

イザヤもこの2度目の帰還に関する預言をしています。cf イザヤ11:11~12:6。

 

イザヤ11:11ー最終的な帰還は、二つの帰還の預言のうち二番目のものであり、信仰を持っての帰還です。最初の帰還が、不信仰によるさばきへの序曲であるのに対し、二度目の帰還はメシア的王国の祝福への序曲となります。

患難時代中期に散らされた、中東諸国からの帰還です。

 

イザヤ11:12イスラエルは、世界の果てからも帰還します。

イザヤ11:13~14ー(北)イスラエルと(南)ユダの間の敵意は消え、エフライムのユダの対するねたみもなくなります。cf 詩篇78:9~10、67~68ーユダの地に神殿が建てられたことが原因。

 

しかし、イスラエルとユダが一致したので、イスラエルの敵は敗北します。

イザヤ11:15~16ー最終的なイスラエルの帰還には、奇跡が伴います。

11:15ーエジプトの海の入江…スエズ湾。それが干上がり、ユーフラテス川は七つの小さな川に分かれます。

11:16出エジプト時と同状況

 

イザヤ12:1~6出エジプトの直後にイスラエルが歌を歌ったように(出エジプト15:1~18)、最終的な帰還の後もイスラエルは歌を歌います。イザヤ12:3は、皆様よくご存知のフォークダンス ♪マイム、マイム♪ の歌詞ですよ〜♬

 

イザヤ12:1~3ー神が怒りを取り去ってくださったことにたいする感謝。

救いは主にあることを認識。

イザヤ12:4~6ー喜びに満たされ、世界中に神のみわざを知らせたいとの願い。

 

イザヤは27章でも繰り返しています。

イザヤ27:12ー最終的な帰還は、全面的なものであり、

イザヤ27:13最終的な帰還は、ラッパ(角笛)とともに、主に中東諸国からの帰還であると。

 

エレミヤ16:14~15ーエレミヤもまた、最終的な帰還は出エジプトに代わって、イスラエルの歴史の頂点となることを預言しています。これは今日に至るまでまだ成就していません。

 

エレミヤ23:3~4ー帰還後、イスラエル人は増え広がり、義なる指導者たちが立てられ。彼らを牧するようになります。

 

エゼキエル11:14~18、36:24ー神が、イスラエルを元の地に回復させ、新生した彼らはその土地を清めることができます。

 

アモス9:14~15ー神の約束の地を再建するために帰還し、イスラエルは再びその地から追放されることはありません。

 

ゼパニヤ3:18~20ーゼパニヤのテーマは、患難時代のさばきです。その結果、最後に最終的な帰還の希望を預言しています。

さばきは、罪の矯正のために下ります。イスラエルが新生し、帰還すると、諸国の間で賞賛の的となります。

 

ゼカリヤは、イスラエルの帰還を預言した旧約聖書の最後の預言者です。

 

ゼカリヤ10:8~12ー羊飼いが羊に合図を送るように、神はイスラエルに合図を送り集めます。イスラエルの帰還は、贖いと新生の結果起こり、彼らが主なる神から離れることはありません。

 

新約では、マタイ24:31(背景には、イザヤ27:12~13の預言)やマルコ13:27(背景には、申命記30:3~4)で語られています。

*地の果てから帰還するのは、患難時代を生き延びた信仰を持ったイスラエル人。

*天の果てから帰還するのは、復活したイスラエル人です。

 

3)創世記12:1~28:15アブラハム契約に基づき、イスラエルは約束の土地を所有します。

アブラハム契約には、最低15の条項があります。

 

創世記12:1~3アブラハムに「わたしが示す地へ行きなさい。」とある土地が示されますが、この箇所では、それ以上の約束はありません。

 

創世記12:7ー「あなたの子孫に、わたしはこの地を与える。」とアブラハムの子孫が、その土地を所有するという約束が与えられます。

 

創世記13:14~17アブラハムが見渡している土地は、アブラハムの所有となり、彼とその子孫に、土地の約束が与えられます。

アブラハムはその地を歩き回りました。

しかし、アブラハムの生涯で所有した土地はいくつかの井戸とマクペラの二十歳の洞穴でした。

 

*ここでの神の約束が成就するためには、

①既に肉体の死を迎えたアブラハムが、復活してこなければならない。

アブラハム子孫であるイスラエルによる土地の所有が必要となります

 

創世記15:12~16ー古代中東の契約には、手の契約、靴の契約、塩の契約、地の契約がありました。そのうち、最も厳粛なものが「血の契約」でした。

アブラハム契約はこの「血の契約」ですが、締結時、神だけが裂かれた動物の間を通られた「片務契約」であり、無効となることはありません。

 

また、この契約の締結時に「四代目の者たちが、ここに戻って来る」とアブラハムの子孫の将来の歴史が啓示されました。

 

創世記15:17ー神は、アブラハム契約にサインされ、封印されました。

 

創世記15:18~21ー神がアブラハムとその子孫に与えると約束された土地の境界線が、示されました。北はユーフラテス川、南はエジプトの川です。

*注意しなくてはならないのが、南の「エジプトの川」です。へブル語では二つの異なった言葉が使われています。

 

・「エジプトの川」(The river of Egypt)…常に水の流れる川。ナイル川の支流で最も東にあります。(スエズ運河に並行)

 

・「エジプト川」(The Brook of Egypt)…水無し川。ワジ・エル・アリシュ。

 

*預言者が預言する境界線は、所有は「エジプトの川」までですが、実際の入植は「エジプト川」までです。

 

創世記28:13~15創世記49章)ーアブラハム契約は、アブラハムからイサクへ、イサクから長子エサウではなく、ヤコブへと継承されました。

土地は、ヤコブとその子孫に約束されました。

 

ヤコブの子孫は大いに増え広がり、年老いたヤコブは、約束の地を去ろうとしていますが、神が彼をその地へ連れ戻されます。つまり、ヤコブは復活し、その土地を所有するようになるのです。

 

土地の所有に関しては、律法と預言書でも進展していきます。

レビ記26:41~42イスラエルがどこにいても救われる。

レビ記26:43~45ー土地の回復。

 

申命記30:5ー土地の契約の一部として、土地の所有があります。

 

イザヤ27:12ー土地の境界線が示され、北はユーフラテス川から、南はエジプト川に至るまで、イスラエルは住みつくようになります。

 

イザヤ30:23~26エデンの園のように、土地の生産力は多くなります。

まるでシャカイナ・グローリーを現わすかの如く、月は太陽のように明るくなり、太陽は7倍の光を放つようになります。また、肉体的病が癒される時です。

 

イザヤ35:1~2イスラエルの荒野は大きく変化します。

 

イザヤ65:21~24メシア的王国(千年王国)は、エデンの園の回復でもあります。

神はご自身の最初のご計画を、ここで成就されるのです。

 

エレミヤ31:1~3ー神はイスラエルに対する永遠の愛のゆえに、イスラエルを回復されます。

エレミヤ31:5エデンの園のように、土地は豊かに作物を産出するようになります。

エレミヤ31:6ーエフライムの山々で見張る者たちは、エルサレムでの礼拝を呼びかけます。

 

エレミヤ31:11~14ー贖われたイスラエルは、約束の地に帰還します。

その土地は豊かに作物を産出し、住民を喜ばせる地となります。

 

*アダムの罪により呪われた土地が、イエスの十字架により(いばらの冠は土地の呪いの象徴)その呪いから解かれ、元のエデンの園のように回復するのです。

 

エゼキエル20:42~44イスラエルは、過去の罪から離れ、神にのみ仕えるようになります。

エゼキエル28:25~26ー約束の土地での安全な生活が強調されています。

 

これらは「アブラハム契約」に基づいて、起こることです。神は約束された事を必ず成就なさるお方です。アーメン。

 

エゼキエル34:25ー野獣がいなくなるので、イスラエルの民の安全な生活が強調されています。

エゼキエル34:26ー必要な時に必要なだけ、雨が降ります。

エゼキエル34:27~28イスラエルは、過去の敵からも自由になります。

エゼキエル34:29ー彼らは神の特別な所有物となります

 

エゼキエル36:28~38イスラエルは、新生し、再び土地を所有するようになります。神の栄光が諸国の間であがめられるために、彼らのそしりは取り除かれ、彼らは自らの罪を憎むようになります。そして、イスラエルの人口は増加し、荒廃した土地は回復されます。

 

4)Ⅱサムエル記7:11b~16、1歴代誌10b~14ダビデ契約に基づき、ダビデの王座が回復します。

*Ⅱサムエル記はダビデの子ソロモンに、1歴代誌はダビデの子孫であるメシアに、それぞれ焦点が合わされています。

 

イスラエルの初代の王は、サウル王でした。ダビデは二代目の王、その子ソロモンは三代目の王です。

サウルの罪は、王である彼に祭司の権利はないのに、祭司のなすべきことを勝手にやってしまったことでした。

 

それに対しソロモンの罪は、最悪の罪である偶像崇拝をし、三つの偶像の神々のために神殿を建てたのです。

罪の重軽の観点から見れば、ソロモンの罪の方がサウルの罪よりはるかに重いのに、サウルは王位を退けられ、ソロモンは王位に留まりました。

何故でしょう?

 

ソロモンは、Ⅱサムエル記7:11b~16の「ダビデ契約」よって、保護されていたからです。ダビデ契約では、「ダビデの王座」すなわち、ユダ族の王権を約束しています。サウル王は、ベニヤミン族の出だったので、王座は続かなかったのです。

 

Ⅱサムエル記7:11bダビデは、王朝の頭となります。

Ⅱサムエル記7:12ダビデの死後、世継ぎの子であるソロモンが王座を継承し、王国を確立します。

Ⅱサムエル記7:13ーソロモンが神殿を建設し、神は王国の王座を永遠に立てますが、これはソロモンのことではありません。

 

Ⅱサムエル記7:14~15ーソロモンは偶像崇拝という罪を犯し、神から罰せられますが、サウルの時のように恵みが取り去られるようなことはありません。

Ⅱサムエル記7:16ダビデ王朝、ダビデの王座、ダビデ王国は永遠に堅く立ちます。

 

一方、ダビデの子孫として誕生するメシアに焦点を当てた1歴代誌では、

1歴代誌17:10bダビデの王朝が約束されました。

 

1歴代誌17:11ダビデの死後、その息子たちの一人から出る子孫に王国が立てられます。これはメシアであるイエス・キリストに関する預言であり、ダビデの息子ナタンの子孫を指します。そのナタンは、イエスの母マリヤの系図に繋がっていきます。

 

*ソロモンの系図はエコニヤへ繋がり、エレミヤ22:30によれば、エコニヤの家系からは、メシアは出ません。そしてこの系図は、イエスの養父ヨセフへと繋がります。従って、イエスがヨセフの子ではあり得ないことを証明しています。

 

1歴代誌17:12ーメシアも神殿を建てます。これはメシア的王国における「第四神殿」のことです。そしてその王座は永遠に立ちます。

1歴代誌17:13ーメシアは罪を犯すことがないので、罪とさばきへの言及はありません。神の恵みがメシアから取り去られることはありません。

 

1歴代誌17:14ーメシア自身も永遠に立てられるのです。アーメン。

 

ダビデ契約の四つの条項

ダビデの永遠の王朝。

②永遠の王国。

③永遠の王座。

④永遠の人物。

 

メシア(イエス・キリスト)の三つの職責

①初臨ー預言者。

②現在ー祭司。

③再臨ー王。

 

ダビデ契約は、預言者たちによって進展していきます。

イザヤ9:6~7ダビデの家系にひとりの男の子が生まれ、主権がその肩にあり、その名は「神の御名」であり、王朝、王国、王座は、この神人によって保証されるということ。「裁きと正義によって…とこしえまで」のメシア的王国の確立されること

 

イザヤ16:5ー神の忠実な愛の故に、王座が立てられ、そこに座るのは、ダビデの家系の者で、その特徴は真実。そのお方は、正義を実行する裁き主、王です。

 

エレミヤ23:5~6ダビデの子孫が王座に着き、この王は神人であるということ。

その統治は、知恵、公義、正義を特徴とします。

 

エレミヤ33:14~17ダビデ契約の成就が約束されます。

 

ゼカリヤ14:9ーメシアの王座はエルサレムにありますが、その統治は全世界に及びます。そして全人類が、メシアは世界の王であり、神は唯一なるお方だと認めるようになります。

 

詩篇89:3~4ー神ご自身が、ダビデと永遠の契約を結んだと言われます。

 

詩篇89:29ー王朝と王座の永遠性が宣言されます。

 

詩篇89:34~37ー契約の永遠性の保証は、神のご性質にあります。

 

エレミヤ33:17~26ダビデ契約は、破棄されることはないので、ダビデ王朝が絶えることもありません。その再建は、神が契約を守るお方であることの証明となるのです。神はイスラエルを見捨ててはおられません。

アブラハム契約もダビデ契約も必ず成就します。

 

アモス9:11~12ダビデ王朝が崩れ落ちた掘建て小屋のように表現されています。そのような中でメシアが誕生されます。

メシア的王国が建設されたなら、ダビデ王朝が再建されます。その王座は、かつての栄光を取り戻します。再建された王座の権威は、異邦人諸国にまで及びます。

 

イスラエルは、四つの無条件契約の成就を見るようになります。