サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

ダニエル書 3章

ダニエル3:1ードラの平野…位置不明。

金の像…ネブカデネザル王が夢で見た強大な像をかたどったと思われます。夢の中では、バビロン帝国とその王を現わす部分は「金の頭」でしたが、王が立てた像は全体が金でした。

 

ダニエル3:2偶像崇拝をする異邦人が「金の像」を作る場合、すべて金で作るのではなく、別の素材で本体を作った後、金を被せて作りました。

cf イザヤ40:19ー鋳物師は偶像を鋳て造り、

金細工人はそれに金をかぶせ、銀の鎖を作る。

 

金の像のサイズは、高さ約27m、幅約2.7mもありました。

当時の習慣では、国家間の戦争は、神々の戦争だと考えられていました。つまりバビロンが戦争に勝ったのは、バビロンの神が他の国々の神々よりも偉大であり、強かったからということになるのです。

 

ダニエル3:2ー金の像の奉献式には、太守(州知事)、長官(行政部門の長)、総督(属州の統治者)、参議官(議員)、財務官、司法官、保安官、諸州のすべての高官らが招集されました。

 

ダニエル3:3ー彼らは奉献式に出席し、ネブカデネザル王が立てた金の像の前に立ちました。

そこにはダニエルの三人の友人たちも列席していましたが、ダニエルの姿はありません。

 

ダニエル3:4ー伝令官が彼らに、大声で命令を伝えました。ネブカデネザル王は被征服民に対し、バビロンの神を礼拝するように要求しました。

 

ダニエル3:5ー角笛…曲がったやぎの角で作った笛。三角琴…三角形をした四本弦の楽器。風笛…やぎの皮とニ本のよしの笛でできている。

これらの楽器の音を聞く時、ひれ伏して、金の像を拝むようにとの王の命令を伝えました。

 

*被征服民族が勝利した国の神を礼拝することは、その征服国に対し忠誠を誓う行為でした。

 

ダニエル3:6ー火の燃える炉…金の像の近くには、火の燃える炉が設置されていたようです。

もしひれ伏して金の像を拝まないのなら、その炉の中に投げ込むという罰則も宣言されました。

 

ダニエル3:7ーバビロンだけでなく、日本のように「多神教徒」にとっては、金の像という新たな偶像を拝むことは、何の問題も感じません。既存する神々のリストに、更に一つ神を付け加えるだけのものですから。日本人にとっては「ご利益」がまた一つ増えるように思われ、歓迎されるかもしれませんね。

 

しかし、唯一の神を信じるユダヤ人にとっては、大きな問題です。それは、律法違反になるからです。cf 出エジプト20:3ーあなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。

出エジプト20:5aーそれらを拝んではならない。それらに仕えてはならない。

 

ダニエル3:8この奉献式にはダニエルの三人の友人たちも出席していました。彼らの職務上、奉献式への出席は義務だったと思われます。出席自体は特に問題はありませんが、偶像を拝むという行為は、彼らの信仰からは考えられないことでした。皆がひれ伏している中で、そこに立ったままでいた三人は目立ったことでしょう。

 

あるカルデヤ人たちが三人を訴え出ました。

カルデヤ人…ダニエルたちのように異国から連れて来られた人たちではなく、元からそこにいたバビロン人たちのこと。

その中には、ダニエルたちの祈りと夢の解き明かしによって、命拾いした人たちもいたはずですが、その彼らを訴えたのです。

 

訴えた…直訳は「肉を喰いちぎった」です。この言葉からユダヤ人たちに対するかれらの感情を読み取ることができるでしょう。つまり、彼らは「反ユダヤ的感情」を持っていました。

 

ダニエル3:9ーカルデヤ人たちはネブカデネザル王に三人のことを訴えました。

 

ダニエル3:10ー彼らの訴えは、シャデラクたち三人が王の命令を無視していること。

 

ダニエル3:11「金の像を拝まない者は、火の燃える炉に投げ込め。」との命令の確認。

 

ダニエル3:12ー彼ら三人は、王を無視し、バビロンの神々に仕えていない、王が立てた金の像を拝もうとしていないと訴えました。

 

ダニエル3:13ーこれらの訴えを聞いたネブカデネザル王は激怒し、三人を連れて来い!と命じたので、彼らは王の前に連れ出されました。

 

ダニエル3:14ー彼らは王の尋問をうけることになりました。

 

ダニエル3:15ー楽器の名前が繰り返し出て来ることから、ダニエルは偶像礼拝のおかしさを表わしていると考えられます。

ネブカデネザル王は、金の像を拝むなら赦すが、拝まないなら燃える炉の中にシャデラクたちを投げ入れると脅しました。

 

どの神が、私の手からあなたがたを救い出せよう。」…とても高慢な発言です。王をエルサレムとそこの神殿にあった物を略奪してきた自信から来ているのでしょう。

夢を言い当て、その解き明かしをしたのはダニエルだったので、ダニエルに対し恩義を感じていても、背後で共に祈っていた三人のことは知らなかったと思われます。

 

ダニエル3:16ー制止の瀬戸際に立たされた三人は、それでも妥協することなく、信仰を捨てませんでした。cf 使徒5:29ーペテロをはじめ使徒たちは答えて言った。「人に従うより、神に従うべきです。

 

ダニエル3:17ー彼らの答えは、「イスラエルの神は、自分たちを燃える炉から助けることができる方である、それだけでなく、王の手からも救い出すことができる方である。」というものでした。

cf ルカ1:37神にとって不可能なことは一つもありません。

 

ダニエル3:18もしそうでなくでも…彼らは神の主権に従うという信仰を持っていました。

私たちの信仰はどうでしょう?自己中心的な祈りを捧げ、叶わなければ「もう神は信じない。神なんかいない。」とすねたりしていませんか?

 

神を信じるとは、自分の思い通りに事が進むことではなく、神が最善を成してくださると神の主権を信頼し、神のみこころを受け入れていくことです。

 

シャデラクたちは「自分たちの信じるイスラエルの神は、燃える炉からも王の手からも自分たちを救うことができる方だが、もしそうならなくても、自分たちは偶像を拝まない。」ときっぱりと信仰を貫いています。

 

三人のユダヤ人たちの信仰は、ネブカデネザル王やバビロンの人たちの偶像信仰とはまったく異なるものでした。

cf マタイ26:39ーわが父よ。できますならば、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。

しかし、わたしの願うようにではなく、あなたのみこころのようになさってください。

*杯…御父との関係断裂のこと。

 

ダニエル3:19ー三人の回答を聞いて、王は激怒しました。シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴに対する顔つきが変わっています。そして「炉を七倍熱くせよ。」と命じています。

七倍熱くしたら、苦しみは瞬時に終わることになることに気付いてないのです。

 

cf箴言12:16ー愚か者は、自分の怒りをすぐ現わす。

利口な者は、はずかしめを受けても黙っている。

 

ダニエル3:20ーネブカデネザル王は、即 刑の執行を命じています。

 

ダニエル3:21ー三人は服を着たまま、縛られました。三人はダニエルの申し出により、バビロン州の事務を司る役目に就いていました。cf ダニエル2:49

そのため金の像の奉献式に出席していたので、彼らがこの時着ていたのは、高官が式典のために着用する高価な衣服でした。しかし、王は高価な衣装のことなど気にもしていませんでした。

 

ダニエル3:22ー炉は王の命令で七倍熱くされていたので、刑の執行人たちは焼き尽くされてしまいました。王は自らの命令により、部下を失う結果を招きました。

 

ダニエル3:23ー三人は縛られたまま、燃える炉の中に落ち込みました。

 

ダニエル3:24ーところが、炉の中に落ち込んだはずの三人が生きていて、三人を連れて来ただけの人が焼き尽くされるという不思議なことが起きました。

王の怒りの表情は、すぐに驚きに変わりました。

 

ダニエル3:25ー炉の火の中で三人は、縄を解かれ自由に歩いていました。それだけでなく「第四の者」の姿まで見えたのです。

神々の子のようだ…天使のようだということです。

 

ダニエル3:26ー王は炉に近づき、彼らに出て来るように命じると、三人は炉の中から出てきました。

 

ダニエル3:27ー高官たちが集まって三人を調べたところ、彼らのからだには火傷の跡もなく、頭髪も焦げてはいませんでした。上着にも何も変化はなく、焦げた臭いすらしませんでした。

 

イザヤ43:2ーあなたが水の中を過ぎるときも、

わたしはあなたとともにおり、

川を渡るときも、あなたは押し流されない。

火の中を歩いても、あなたは焼かれず、

炎はあなたに燃えつかない。

 

ダニエル3:28ダニエル3:15での王のことばからは一転し、シャデラクたちの神をほめたたえています。

 

ダニエル3:29ーしかしだからといって、ネブカデネザル王が救いに至る信仰を持ったわけではありません。

 

ダニエル3:30ー王は三人の神を敬い、彼らをバビロン州で栄えさせました。

 
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