〜大雑把な旧約聖書の内容〜
世界人口の半分以上が旧約聖書を信じています。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、という「一神教信仰」の中で、どのような違いがあるのかをちょっとだけお裾分け。ついでに大雑把な内容も呟いてみたものの…さすがの39巻。長いです!
聖書の学びをしていると、時々耳にする言葉のなかに、「七十人訳」「セプトアンギュンタ」があります。どちらも【旧約聖書】のことですが、ヘブル語からギリシャ語に訳された旧約聖書のことです。
あれ!? ユダヤ人の聖書なのに、何故にギリシャ語訳?と思われるかもしれませんね。BC605~586年にかけてバビロニヤに包囲され、ユダヤ人の多くはバビロンへ捕囚の民となったり、エジプトに移り住んだりしました。
BC3世紀頃、エジプトのアレクサンドリアには多くのユダヤ人が住んでいました。彼らは、当時の世界語であったギリシャ語を話していたため、ヘブル語の聖書を理解出来なくなっていました。BC250年頃まずモーセ五書が、その後百年位かけて残りの書がギリシャ語に翻訳されました。
【七十人訳】エジプトの王プトレマイオスニ世が建てた王立図書館にユダヤの「律法」を納めるため、ユダヤから72人の長老を呼んで翻訳させたところから付けられたことばです。
【旧約聖書の区分】
1)モーセ五書ー創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記。
2)歴史書ーa) 部族政治の期間…ヨシュア記、士師記、ルツ記。
b) 王朝の興起と没落…サムエル記第一、第二、列王記第一、第二、歴代誌第一、第二。
4)預言書ー a)大預言書…イザヤ書、エレミヤ書、哀歌、エゼキエル書、ダニエル書。
b)小預言書…ホセア書、ヨエル書、アモス書、オバテヤ書、ヨナ書、ミカ書、ナホム書、ハバクク書、ゼパニヤ書、ハガイ書、ゼカリヤ書、マラキ書。
【ユダヤ人が使うヘブル語聖書の区分】
1)トーラー…律法ー創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記。
2)ネビイーム…預言書
b) 後預言書ーイザヤ書、エレミヤ書、エゼキエル書、十二預言書(キリスト教でいう小預言書)
3)ケスビーム…諸書(聖文書)ーお祭りの時に読む。フォークダンスで有名な「マイムマイム」は水乞いの歌でここからです。
b) メギロテ…巻物。雅歌、ルツ記、哀歌、伝道者の書、エステル記。
さてさて、旧約聖書を教典としているのは、カトリックやプロテスタントと言われるキリスト教だけではありません。区分こそ違えど、ユダヤ教も教典としています。ユダヤ教の場合、聖書=ヘブル語聖書(旧約聖書)を正典として、口伝律法とその諸解釈であるタルムードを教典としています。
旧約聖書は、イスラム教とも関係が深いのです。イスラム教と旧約聖書、ユダヤ教と旧約聖書の関係とキリスト教が教典とする旧・新約聖書の終末の預言を抜きに昨今の中東情勢、世界情勢を正しく理解することはできないのです。
イスラム教徒は原本では、旧約聖書を教典として信じるけれども、現在ある書物としては唯一コーランだけを教典としているそうです。イスラム教の預言者マホメットの教えは、旧約聖書と福音書の思想とメッカにあった聖石信仰を結びつけたものです。
その上に、コーランが乗っています。マホメットは、アブラハムのエジプト人のそばめであるハガルの子イシュマエルの子孫だと主張しています。コーランによれば、メッカのカーバ神殿は、アブラハムとその子イシュマエルが建設したことになっていますーコーラン2:125~127。
こういう理由で、A)ユダヤ人とイスラム教徒であるアラブ人との関係は、アブラハムの正妻サラから出たイサクの子孫とそばめであるハガルの子孫イシュマエルの子孫という「血肉の争い」、
B)イスラエルのあの土地はAD70~1948年まで住んでいたパレスチナ人のものか、四千年前に神がアブラハムになされた約束、三千年前のダビデ王による遷都によるユダヤ人のものかという「土地争い」
C)ユダヤ教の神、イスラム教のアッラー、キリスト教のメシヤという「エルサレム帰属問題」が深く絡み合った問題なのです。このことを抜きにして、中東問題を正しく理解することは不可能です。
難しい話はこの辺にして、大雑把に旧約聖書のご紹介をしてみますか。
【創世記】
著者:モーセ
1)世界の始まりと諸民族の起源ー1~11章。
2)アブラハムの選びと族長たちの信仰ー12~50章。
神が結ばれた八つの契約のうち、
a)エデン契約、b)アダム契約、c)ノア契約、d)アブラハム契約
の四つが創世記に記されています。
【出エジプト記】
著者:モーセ
1)贖いのわざとしてのエジプト脱出ー1~18章。
2)シナイ山での契約ー19~24章。
3)幕屋の建設ー25~40章。
十戒は、奴隷生活からの解放と同時に、神の民としての生き方の指針を示したもの です。この神との契約が基礎となって、イスラエルの歴史が展開します。
この契約が、e)モーセ契約 です。律法は全部で613あり、365の禁止命令と248の積極的な命令があります。
*後に、ヘロデ大王の迫害の手を逃れて、エジプトに避難していた幼子イエスの家族が、エジプトを出てガリラヤのナザレに行くというのが『本体』であり、その出来事の型(もしくは影)となっているのが、出エジプトの出来事なのです。
【レビ記】
著者:モーセ
1)聖なる神との交わりを行なうための犠牲ー1~17章。
捧げ物は五種類。
a)全焼のいけにえ。
b)穀物の捧げ物。
c)和解のいけにえ。
d) 罪のためのいけにえ。
e)罪過のためのいけにえ。
*a~c)は自発的、d~e)は強制的な捧げ物。
2)聖なる神との交わりの歩みをするための分離ー18~27章。
ほかには、祭司制度、聖なる民に関する諸規定等も記されています。
【民数記】
著者:モーセ
1)シナイからカデシュ・バルネアへ(出エジプトを経験した古い世代)ー1~14章。
2)38年間の荒野放浪中の出来事(過渡的時代)ー15~20章。
3)カデシュからモアブへ(二世、新しい世代)ー21~36章。
*中心的出来事は、カデシュ・バルネアにおける民の不信仰。
【申命記】
著者:モーセ
*「申命」…「重ねて命令する」の意。
神の約束された地を目前に見ながら足を踏み入れずに召されるモーセが、出エジプトを経験していない第二世代にこんこんと、重ねて命令をしているのが申命記です。
1)モーセの第一の説教ー1:6~4:43。
2)モーセの第二の説教ー5~26章。
3)モーセと長老による第三の説教ー27~28章。
4)モーセの第四の説教ー29~30章。
申命記のモーセの説教にあるように、イスラエルの民が神のみことばに聞き従うとき、人々は祝福され、イスラエルの所有する土地の面積も増えます。逆に、不信仰になると罰を受け、所有地が減らされたり、時に失ったりしました。
しかし、神は真実な方ですから、約束の地を追われている時でも、その所有権は常にイスラエル人のものでした。異邦人がそこに住んでいる時でも、神の目からは所有権はイスラエル人にあり、異邦人は借地権だったわけです。
歴史書を見ると、イスラエルの指導者(ソロモン王)の罪によって国が二つに分裂し、南北王朝時代に入ります。
*北イスラエル王国ーBC721年に滅亡。多くの民がアッシリヤに捕虜として連れ去られました。
*南ユダ王国ーBC586年にはバビロニヤ帝国によって滅ぼされ、バビロンに捕囚の民となりました。
【ヨシュア記】
著者:ヨシュア
1)約束の地へ侵入するー1~5章。
2)約束の地を征服するー6~12章。
3)約束の地の部族への割り当てー13~22章。
4)ヨシュアの晩年ー23~24章。
【士師記】
著者:サムエル
優れた指導者がいないと国や民族はどのようになるのかということを具体的に教えてくれるのが、士師記です。内容としては、
ヨシュアーその同世代の死後、民は主から離れていき偶像礼拝を行なった。
→そのため主の怒りを招き、主は彼らを異邦人の手に渡した。
→人々は苦しみ、困った時の神頼みで主に助けを求めた。
→主の憐れみにより彼らのために士師を起こし、彼らを異邦人の手から助け出された。
→士師の生存中は平和を保てたが、偶像礼拝からは完全に手を引くことはかった。
→士師が死ぬと以前よりも悪い状態となった。
→神は再び異邦人により、イスラエルの民を苦しめた。
→民は神に助けを叫ぶ。
→その祈りに応えて士師を送る、の繰り返しです。
1)ヨシュアの死後の出来事と説明的序論ー1~2章。
2)6人(12人)の士師たち…a) オテニエル、エフデ、デボラ、ギデオン、エフタ、サムソ ンの活躍。
b) シャムガル、トラ、ヤイル、イブツァン、エロン、アブドンは名前のみ明記…の物語ー3~16章。
3)士師記の時代を例証する出来事と結語ー17~21章。
【ルツ記】
著者:サムエル
クリスチャンホームに生まれた女の子に好んで名付けられる「ルツ子」として知られることの方が多いかな!? 注目すべき点は、ドラマ的に書かれていてもその内容は事実だという事です。異邦人、モアブの女ルツの信仰と愛が、どのように神に受け入れられダビデの系図に入ったかが記されてます。
エリメレク…『私の神は王である』の意味。しかし彼は、ユダヤ人の不信仰の型。
ナオミ…『喜び、快い』の意味。マラ…『苦しみ』の意味。ユダヤ人の放蕩娘の型。
マフロン…『病める者』の意味。キルヨン…『消え失せる者』の意味。
オルパ…『うなじ』の意味。異邦人の不信仰の型。神の国よりもこの世の自分の国を愛した。
ルツ…『友情』の意味。異邦人信仰の型。
ボアズ…『力ある者』の意味。キリストの型。
オベデ…『仕える者』の意味。
ヘブル語:ゴエール…買い戻しの権利のある親戚。異邦人の女ルツに対するボアズの愛が、異邦人をも救うイエス・キリストを予表しています。契約の外にある異邦人であっても信仰と、信仰による行ないを持って応答する時、神が報いてくださるということも教えています。
【第一サムエル記】
著者:サムエル
士師(さばきつかさが)治める時代から、王制時代への転換期を記しています。
1)預言者サムエルの出現ー1~6章。
2)王制への願いとサウルが受けたテストー7~15章。
3)サウル王とダビデー16~31章。
【第二サムエル記】
著者:サムエル
40年間にわたるダビデ王の治世の出来事ーサウルの死後ダビデがヘブロンで王座につき、年老いて死ぬ間際までのことが記されています。
1)ダビデ王国の確立と領土の拡大ー1~10章。
2)ダビデの罪とその結果ー11~20章。
3)付録ー21~24章。
【第一列王記】
著者:不明
1)ソロモン王による40年間の統治ー1~11章。
ソロモンの神殿は金銀をふんだんに用いた壮麗なもので、7年の歳月をかけて多くの人々の地と汗によって建てられました。 ソロモンの700人の王妃と300人のそばめたちが、晩年の王の心を偶像礼拝へと向けさせました。
2)王国分裂後の80年間ー12~22章。
特に北イスラエル王国の出来事に焦点。ダビデ王によってなされた統一王国は、たった70年余で南北に分裂しました。北イスラエル王国は、ヤロブアムの反乱によって始まり、アッシリヤによって滅ぼされるまで211年間続きました。
【第二列王記】
著者:不明
cf申命記30:17~18。シナイ契約を犯したイスラエルの民に対して、モーセを通して警告したことがどのように成就していくかを記しています。同時に神はダビデ契約を覚えておられることも記しています。
1)北イスラエル王国の年代記と預言者エリシャの働きー1~10章。
2)南北王朝の交互的年代記とイスラエル王国破滅への道ー11~17章。
3)南王国の年代記ー18~25章。
【第一歴代誌】
著者:エズラ
2)ダビデの神殿建築準備 ー10~29章。
【第二歴代誌】
著者:エズラ
1)ソロモンの神殿建築ー1~9章。
2)南ユダ王国の王たちー10~36章。
【エズラ記】
著者:エズラの弟子たち
BC586年、バビロンの王ネブカデネザルによってエルサレムが陥落、ソロモンの神殿も崩壊、そしてユダヤ人にとって最も大切な契約の箱も失われてしまいました。バビロンへ捕囚の民として送られた人々の生活は苦しく、また神のみことばを語る者もわずかでした。
詩篇137編には、捕囚の民の心の苦しみが描かれています。そんな彼らにエレミヤは「結婚をし、家を建てて住みぶどう園を作り、その町の繁栄のために祈れ」と勧めていますーcfエレミヤ29:5~6。 捕囚となった苦しみから彼らが学んだことは、偶像礼拝の罪の重さです。
その反省から彼らがしたことは、聖なる文書の収集とその正典化です。捕囚という出来事が旧約聖書という教典の誕生へのきっかけとなりました。神殿が崩壊したために、祭司たちの仕事もなくなり、彼らは律法や歴史などを筆写する書記の仕事をするようになりました。
また、国がなくなりバビロンでの捕囚生活を送ることになって、生活面ではヘブル語からアラム語になり、ヘブル語が口語から文語になりました。
*文語になったことにより、時代によって変化することもなくなり聖書が原文のまま保存されやすくなりました。すべてを益とされる神の知恵ですね。PTL!
神殿がなくなったことにより、祭儀中心から律法を中心とする宗教に移行していきました。その結果、神を礼拝する場所として会堂が作られるようになりました。現在私たちが集う教会は、ユダヤ教のこの流れから来ています。
1)捕囚からの帰還と神殿の完成ー1~6章。
2)エズラの帰還と改革ー7~10章。
【ネヘミヤ記】
著者:ネヘミヤ
1)城壁再建ー1~6章。
捕囚からの帰還後、ネヘミヤの指導のもとで民がどのようにエルサレムの城壁を 再建したかが記されています。(後に、イエス様の時代にヘロデ大王により神殿の大改修工事が行なわれるわけですが、そのときにユダヤ人の手で作られたのが現存する西壁です。)
2)律法の再教育ー7~13章。
エズラの指導のもとにモーセの律法がどのように民に教えられていったかが記されています。
【エステル記】
神の民の危機に対する神の摂理のドラマが記された書。ユダヤ人の祭り「プリムの祭り」の起源。神の名はいっさい出て来ませんが、ペルシャで記されたことを考えれば理由は理解できます。
1)迫って来る危機ー1~5章。
2)覆された危機ー6~10章。
【ヨブ記】
著者:不明
正しい人がなぜ苦しまなければならないのかをテーマに記されました。
1)問題提起ー1~2章。
ヨブは神を恐れる正しい人でしたが、サタンの挑戦によって“神の許された範囲で”試みに会いました。大事なのは、サタンがどんな試みをしかけてこようとも神の許された範囲内だということです。
2)友人との論争ー3~26章。
友人とヨブの論争は、ヨブが生まれた日を呪うところから始まります。
3)ヨブの独白ー27~31章。
「あなたがたを義と認めることは、私には絶対にできない。私は息絶えるまで、自分の潔白を離さない」ー27:5ーと、自らの高潔を強く主張します。
4)エリフの論述ー32~37章。
それまで黙って呼ぶと友人の論争を聞いていたエリフが発言します。神は人を訓練する崇高なお方である。人は神を理解することができないのだから、自らを賢いと せず、力と公正と正義の神を恐れよ、というのが彼の主張です。
5)主とヨブとの対話ー38~42章。
最後に神ご自身がヨブに語りかけます。しかし、ヨブの質問に直接には答えられません。むしろ、創造と摂理の中で、偉大な恵みと力を示す神を認識せよ、と迫ります。
6)問題の結末ー42:7~17。
神は悔い改めたヨブに、二倍の祝福をもって報いられました。ピリピ人への手紙でもそうですが、試練は形を変えた神様からの祝福なのです。そこに気付けば、試練は希望に変わります。この試練を通して、神は何を教えようとされているのか、すべては聖化の過程です。
【詩篇】
著者:1/3…不明、モーセ、ダビデ、ソロモン、エズラ人へマン、エズラ人エタン、指揮者アサフ
神の民のありのままの姿を、新生の喜び、悲しみ、恐れ、失望、落胆、迷い、疑いといった様々な経験を赤裸々に綴っています。
旧約聖書の律法の書と預言書を詩的にまとめたもので、旧約聖書全体をカバーします。
一番短い詩は、117編の2節。
一番長い詩は、119編の176節。
おそらく一番有名な詩は。23編の「主は私の羊飼い」でしょう。
【箴言】
著者:ソロモン
契約の民イスラエルに対する人生マニュアルです。神の律法に従って、どのように日常生活を歩むか、に焦点を当てているので、毎日1章ずつ読むと1ヶ月で1回、1年間に12回通読できます。
31章は妻たちにはちょっと厳しいので、時々読まなくてもいい日があるのかな!?…なんてね(^^;;
【伝道者の書】
著者:ソロモン
「伝道者」と訳されたヘブル語は、一つの職を表わし、「集会を招集する者」「説教者」「伝道者」等の意味があります。
この書の結論は、12:13~14ー結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。神は、善であれ悪であれ、すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれるからだ。
【雅歌】
著者:ソロモン
歌の中の最も優れた歌という意味。人間の愛の賛歌の形をとりながら、神とイスラエルの愛の関係、キリストと教会の関係として解釈される。過越の祭りの時に読まれます。
たまに「イエスはマグダラのマリアと結婚していた」などと、変なことを言う方がおられますが、イエス・キリストは天で教会(花嫁)と結婚する花婿なので、地上では結婚していません。
【イザヤ書】
著者:イザヤ
第1部〜主権的支配者である唯一の主〜
1)ユダについての託宣とメシヤ預言ー1~12章。
2)諸国への宣言ー13~23章。
3)世界の裁きと終わりの日の救いー24~35章。
4)歴史的付加ー36~39章。
第2部〜解放(あがない)と終末の託宣〜
1)神による救い(あがない)と回復の約束ー40~56章。
2)神の王国の確立ー57~66章。
イザヤ書は「第五の福音書」(特に53章)と言われるほどキリストに関する預言を多く含みます。キリストの処女降誕、ダビデの子孫からのメシヤの誕生、聖霊による油そそぎ、神のしもべとしての活動、苦難のしもべ、罪の贖いなど、キリスト誕生の700年も前にはっきりと預言されています。(処女降誕はイザヤのみが預言しており、メシアの死を初めて預言しました。)
【エレミヤ書】
著者:バルク
涙の預言者、悲しみに満ちた人物という表現が用いられるほど、南ユダ王国のヨシヤ治世13年に預言者として召され、エホアハズ、エホヤキム、エホヤキン、ゼデキヤの時代を経て、エルサレム陥落後まで活動した預言者です。
序)エレミヤの召命ー1章。
1)一般的な日付のない預言ー2~20章。
2)特定の日付のある預言ー21~39章。
3)エルサレム陥落後の預言ー40~51章。
4)付録ー52章。
【哀歌】
著者:エレミヤ
エルサレムの城壁が破られて一月後、バビロンの王ネブカデネザルの侍従長ネブザルアダンがエルサレムに着き、主の宮と王宮とエルサレムの家々を焼き(この時、契約の箱も焼失したと考えられる)、城壁を打ち壊しました。
神殿の調度品や器具は戦利品として持ち去られ、祭司や軍民のつかさたち、一般市民たち60人をリブラにいるネブカデネザルのもとへ連れて行き、処刑しました。その時のことを歌ったのが哀歌です。
【エゼキエル書】
著者:エゼキエル
きちんと年代順に整理されて記されているので分かりやすい反面、多くの幻による表現や象徴的用語が用いられているため難解でもあります。
1)エゼキエルの召命ー1~3章。
2)エルサレムへのさばきの預言と神殿を巡る幻ー4~24章。
3)諸国民についての預言ー25~32章。
4)イスラエルの回復の預言ー33~39章。
5)新しい神殿と相続地に関する幻ー40~48章。
【ダニエル書】
著者:ダニエル
この書の解釈に大きく影響を与える、その著作年代についての立場がはっきりと分かれます。
A)批評学的な立場…BC167~165年頃、シリヤのアンティオコス・エピファネスの迫害の時代にユダヤ人の抵抗運動を励ますために、ダニエルの名を借りて記されたという考え方をします。
B)伝統的立場…この書に記された出来事は、本質的には捕囚の時代に実際に起きた歴史的事実であり、イスラエル民族が危機に直面しているときに、バビロンの宮廷に仕えていたダニエルを通してみわざを現されたという考え方です。
前半…主に、ダニエルと三人の友人に関する歴史。
1)ダニエルと三人の友人の教育ー1章。
2)巨大な像の夢とダニエルー2章。
3)金の像礼拝拒否と燃える炉の中の三人ー3章。
4)ネブカデネザルへのさばきー5章。
6)獅子の穴に投げ込まれたダニエルー6章。
後半…幻によるダニエルの預言。
1)四頭の獣の幻ー7章。
2)雄羊と雄やぎの幻ー8章。
3)ダニエルの祈りと七十週の預言−9章。
4)最後の幻と栄光の顕現ー10章。
5)地上での戦いー11章。
6)終末に関する預言ー12章。
【ホセア書】
著者:ホセア
イスラエルへの神の愛と苦悩を説いた預言書。
1)ホセアの結婚と神の心ー1~3章。
2)神の告発ー4~5章。
3)避けえない審判ー6~10章。
4)さばきと恵みー11~14章。
【ヨエル書】
著者:ヨエル
ヨエルは、ユダ王国を襲った恐るべきいなごの災害のさなかに、同胞の罪の悔い改めを迫り、主の日(さばきの日)の到来を告げた預言者。 ヨエルとは、「主は神」の意。
1)いなごの災害と祭司たちへの忠告ー1章。
2)警告と勧告…迫り来る主の日ー1:1~2:17。
3)ねたむほどの神の愛と約束…注がれる神の霊ー2:18~2:32。
4)諸国民の審判とユダの解放と祝福ー3章。
【アモス書】
著者:アモス
メッセージの中心…公義を水のように、正義をいつも水の流れる川のように、流れさせよー5:24。「公義ーミシュパット」ー神のおきて、神のさばき、神との契約社会の規定、人間が生活するための大切な規定を意味する用語。
2)イスラエルに他逸する宣告ー3〜6章。
3)幻による神の計画の啓示ー7:1~9:10。
4)回復の希望ー9:11~9:15。
【オバデヤ書】
著者:オバデヤ
旧約聖書中 最も短い書。オバデヤは「主のしもべ」の意。 中心主題は、エドム王国に対するさばき。
*エドム人…アブラハムーイサクーエソウの子孫。イエス誕生の時代のユダヤの王「ヘロデ大王」もエドム人でした。
バビロンのオプネブカデネザルがエルサレムを攻撃した時、エドムはネブカデネザルの忠実な手下として働き、エルサレムの陥落を喜んだといわれています
cf 詩篇137:7-主よ。エルサレムの日に、「破壊せよ、破壊せよ、その基までも。」と言ったエドムの子らを思い出してください。
1)エドムの運命ー1~9節。
2)エドムの悪行ー10~14節。
3)主の日におけるエドムとすべての国々への審判ー15~16節。
4)主の王国ー17~21節。
【ヨナ書】
著者:ヨナの側近
異邦人に対する神の愛と憐れみを強く印象づける、旧約聖書の中で国外宣教の大切さを教えてくれる数少ない貴重な書です。
1)預言者の逃走と嵐の海ー1章。
2)大きな魚の腹の中での預言者の祈りー2章。
3)ニネベでの宣教とその結果ー3章。
4)預言者の怒りと神の訓戒ー4章。
【ミカ書】
著者:ミカ
イザヤと同時代の南ユダ王国で活動した預言者。(北王国ではアモスに続いてホセア、ヨナも活動していました)
モシェテ…エルサレムの南西薬30kmのユダのシェフェアー丘陵地にあるちいさな町。*ユダヤ人の伝承によると『王族』だったとされるイザヤと比較され、イザヤが高尚なへブル語で書いているのに対し、地方出身のミカのへブル語表現はずさんさが見られると言われています。
1)サマリヤとエルサレムに対する警告ー1章。
2)指導者たちへのさばきの宣告ー2〜3章。
3)シオンの回復の約束ー4章。
4)ベツレヘムから出る牧者ー5章。
5)主のイスラエルとの論争ー6〜7章。
【ナホム書】
著者:ナホム
アッシリヤの首都ニネベに対するさばきの宣告の書。
ヨナがニネベに宣教活動をしたのは、ヤロブァム二世の時代(BC793~753年)。ナホムが預言者として登場した時代は、BC630~620年頃であったであろうと言われています。この間にどんな変化があったのでしょう?
アッシリヤは歴史上に見る帝國の中で、最も残酷な暴力行為を行なった国として知られています。ナホムはその残虐非道な行為をした首都ニネベに対して最終的な裁きの宣告をしました。
ナホムとは「慰め」という意味です。
1)復讐し、さばく神ー1章。
2)ニネベの包囲と滅亡ー2章。
3)ニネベの罪と罰ー3章。
【ハバクク書】
著者:ハバクク
ハバククは、自分が生きている社会に悪と暴力が蔓延しているのに、なぜ神はそれを見過ごしておられるのかと問い、それに対し神は、ユダの不正と暴力に対して凶暴なカルデヤ人を遣わすと答えました。神とのやりとりの中からこの書の中心主題の思想へと導かれていきます。
「正しい人はその信仰によって生きる」ーこれは新約聖書に記されている信仰義認のかぎとなることばでもあります。
1)神はなぜ暴力や不正を許すか…ハバククの問いかけー1:1~1:4。
2)神はカルデヤ人を起こしてユダを裁く…神の答えー1:5~1:11。
3)なぜ悪人が正しい者を罰するのか…ハバククの問いかけー1:12~2:1。
4)正しい人はその信仰によって生きる…神の答えー2:2~2:4。
5)悪者へのさばきー2:5~2:20。
6)ハバククの祈りと賛美ー3章。
【ゼパニヤ書】
著者:ゼパニヤ
ゼパニヤが活動した時代は、真の宗教が死んでしまった暗い、困難な時代でした。アモスが言った「主のことばのききん」が南ユダ王国を襲ったのです。
1)エルサレムの破滅が迫っていることの宣告ー1:1~2:3。
2)周辺諸国の審判の宣告ー2:4~2:15。
3)ユダの回復と祝福ー3章。
【ハガイ書】
著者:ハガイ
ハガイ…私の祭りの意。
エズラ5章と合わせて読むと理解しやすいです。4回のメッセージから成ってます。
1)神殿再建の命令と民の応答ー1章。
2)新しい神殿と未来の栄光ー2:1~9。
3)二つの問答と祝福の約束ー2:10~2:19。
4)ゼルバベルほの約束ー2:20~23。
【ゼカリヤ書】
著者:ゼカリヤ
来るべきメシヤと王国の預言。ゼカリヤは、第二神殿の再建に関わった預言者で、工事を完成するために人々を戒め、励ますことが中心的なテーマです。
A)前半…同世代へのメッセージ。
1)悔い改めの勧告ー1:1~1:6。
2)夜の八つの幻ー1:7~6:8。
3)大祭司ヨシュアの象徴的戴冠ー6:9~6:15。
4)断食の問題と新時代の約束ー7〜8章。
B)後半…神殿再建後の未来に関するメッセージ。
1)王なるメシヤー9〜11章。
2)メシヤの到来と主の日ー12~14章。
【マラキ書】
著者:マラキ
旧約最後の預言者。第二神殿建設後、イスラエルの民は信仰的なスランプ、干ばつによる生活苦、周辺の地には敵意を抱く民が大勢いました。マラキ…「わたしの使者」の意。
1)神のイスラエルに対する愛ー1:1~1:5。
2)イスラエルの不誠実な罪の糾弾ー1:6~2:17。
3)迫り来る神のさばきと悔い改めの勧めー3章。
4)主の日の到来と預言者エリヤー4章。
以上、旧約聖書39巻の大雑把な内容でした。
*参考文献…西 満『わかりやすい旧約聖書の思想と概説』:上〜下。いのちのことば社、2001年。
〜大雑把な新約聖書の内容〜
みことばを暗記しようと思ってもなかなか…ですが、内容をざっくりと覚えることは出来るはず!まずは福音書から。
【マタイの福音書】
著者:元取税人、マタイ。十二使徒の一人。
ユダヤ人とは、アブラハム・イサク・ヤコブの三人を先祖とする者です。だからマタイの福音書にはイエスの血筋を証明するために、系図から書かれています。
http://osusowake.hatenablog.com/entry/2013/12/02/081857
【マルコの福音書】
著者:バルナバのいとこ、マルコ。
異邦人(特にローマ人)へ向けて「王」としてのイエス・キリストを紹介。
当時、政治的・軍事的に支配していたローマには皇帝(カイザル)がいました。だから彼らに「真の王はイエス・キリストである」と伝えているのです。
【ルカの福音書】
著者:医者、画家、歴史家、ルカ。
※「ルカは唯一の異邦人筆者」と言われることがありますますが、詩篇147:19~20, ローマ3:1~2によれば、神のみことばは神の選びの民、ユダヤ人に託されているので、当然 ルカもユダヤ人です。
異邦人(ギリシャ人)へ向けて「僕」としてのイエス・キリストを紹介。
著者のルカは、聖書筆者41人中唯一の異邦人で、コロサイ4:14から医者だということが分かります。そのため、正確に時系列に沿って、福音書の中で唯一イエス誕生以前から記してます。ルカは福音書を書く前に、イエスの母マリアからいろいろ聞いて書いたと思われます。3章の系図は母方の系図で、両親共ダビデの家系です。ルカによる福音書の特徴は、神殿礼拝で始まり神殿礼拝で終わること、「たとえ話」が多いことです。たとえ話を探す時は、ルカから探すといいですよ。
著者:十二使徒の中で一番最初に殉教したヤコブの兄弟、ヨハネ。
世界中の人々へ「神の子」としてにイエス・キリストを紹介。
イエスのメシア的奇跡の話が多いが、特徴です。ヨハネだけは、イエスを「神の子」という視点で書き記しているので“イエスが行なわれたことは、ほかにもたくさんあるが、もしそれらをいちいち書きしるすなら、世界も、書かれた書物を入れることができまい、と私は思う”ーヨハネ21:25と締めてます。
また、ヨハネは聖書が書かれた目的をこう記しています。
ヨハネ20:31ーしかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。
他の三福音書は、人間として来られた方という視点で書いているので同じ出来事が重複して書かれています。だから「共観福音書」と呼ばれています。
初めて聖書に触れるという人には、その人が何を求めているのかを考えて、適した福音書からまず読むように勧めるといいでしょう。
歴史好きの人なら、マタイかルカがお勧め。手取り早く知りたい人には、16章しかないマルコね。救いを真剣に求めている人ならヨハネかな…。
【使徒の働き】
著者:ルカ。ルカの福音書の著者でもある。
イエスの昇天〜ペンテコステで教会誕生、初代教会の歴史について。
弟子たちは、アンテオケで初めて、キリスト者と呼ばれるようになった。(“キリストに属する者”の意)ー11:26b。
ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。(12弟子の中で最初の“殉教者”。イスカリオテ・ユダは殉教ではなく自殺)ー12:2。
非常に熱心にみことばを聞き、はたしてそのとおりかどうかと毎日聖書を調べた。ー17:11b。
【ローマ人への手紙】
主な内容:「信仰による義人は生きる」
罪についてー1:19~32。
未信者に対する裁きについてー2:11~14。
人はどうやって救われるかー10:9~17。
【第一コリント人への手紙】
愛の章ー13章。(「愛」を自分の名前に置き換えて読んでみることをお勧め。きっと何が欠けてるかわかるはず…^^;)
パウロが宣べ伝えた福音の内容ー15:3~5。
【第二コリント人への手紙】
せっかく信仰を持ったのに、教会に繋がる段階で1/10献金でつまずく人は多いですね。1/10は強制ではありません。パウロは8〜9章でめぐみの時代の献金について述べています。
【ガラテヤ人への手紙】
御霊によって、私たちは神を「アバ、父。」と呼べる。神に知られている。5章ー肉の行ないは15個+α。
御霊の実は9個ー「愛・喜び・平安」は神から来るもの、「寛容・親切・善意」は他者に対して、「誠実・柔和・自制」は自分自身がそうあるべき事がらです。
*ここでも「J・O・Y」つまりJesus(神様)一番、Others(他の人)二番、Yourself(自分自身)三番という優先順位の法則があります。
【エペソ人への手紙】
救いは恵みのゆえに信仰によってのみ。“行ない”によるのではない。ー2:8~10。
十字架の縦の関係…神と人ー2:1~10。十字架の横の関係…人(ユダヤ人)と人(異邦人)ー2:11~18。
神のすべての武具七つー6章…真理の帯、正義の胸当て、平和の福音の靴、信仰の大盾、救いの兜、御霊の剣である神のみことば、祈り。
【ピリピ人への手紙】
喜びの手紙。
クリスチャン生活の基本的考え方ー1:21。
キリストの紹介ー2:6~11。
【コロサイ人への手紙】
霊的幼子のための祈り、御子の紹介、家庭での勧め。
【第一テサロニケ人への手紙】
携挙(空中再臨)についてー4:16~17。
神がキリスト・イエスによって望んでおられることーいつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべとの事について感謝しなさい。ー5:16~18。
【第二テサロニケ人への手紙】
三つの祈りのリクエストー1:11。
1)私たちが神様の召しに値する者となる。霊的に神の召しにふさわしい者となる。
2)神の力によってすべての良い目的が満たされるように。
3)すべての行ないが信仰に基づくように。
【第一テモテへの手紙】
牧会書簡。
エペソの教会には「違った教え(異端的)」が入り込み、背教者も出たためパウロはテモテを派遣し、牧会に関する諸注意を与えました。
私が行くまで、聖書の朗読と勧めと教えとに専念しなさい。ー4:13。
私自身は「適用メッセージ」よりも「みことばの解説」が大切だと思います。みことばを理解することにより御霊によって導かれた人が、主に在って自分自身の状況に適用するものだと思っています。
自分自身にも、教える事にも、よく気をつけなさい。あくまでそれを続けなさい。そうすれば、自分自身をも、またあなたの教えを聞く人たちをも救うことになります。ー4:16。
異端に対する戒めと信者への勧めー6:3~12。
【第二テモテへの手紙】
パウロの絶筆。
パウロはこの手紙を書いた後、ローマの獄中で殉教しました。
あなたは熟練した者、すなわち、真理のみことばをまっすぐに説き明かす、恥じることのない働き人として、自分を神にささげるよう、努め励みなさいー2:15。
偽りの証人ー3:5~7。
聖書はあなたに知恵を与えてキリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができるのですー3:15。
霊感の目的ー3:16…信仰と実践の誤りのない規範を人間に与えること。
1)御父はご自身の子らが、神はどんな方であるか、また御子を送って何をされたかを疑わずに知ることを望んでおられました。
2)神は救いの計画を明らかにされました。もし人間が、それを拒んだとしても言い逃れる余地のないようにすることを望んでおられました。
3)神はご自身の子らに、キリスト者生活の指針となる一連の原則を与えることを望まれました。道徳分野において神は明確に語られました。
4)すべての人間に道徳的・知的・霊的生活のすべての分野に関する権威ある知識を与えることを望まれました。
【テトスへの手紙】
異端的教えに対する警告と対人についてもアドバイス。
【ピレモンへの手紙】
まだ見ぬ信仰への希望。
【ヘブル人への手紙】
作者不明。
ヘブル人ー人種。
ユダヤ人ー民族(アブラハム、イサク、ヤコブの三人を祖先とする)。
イスラエル人ー国籍。
中東のユダヤ人のクリスチャン宛。旧約と新約を繋ぐ「どこでもドア」のような内容。
「信仰によって」ー11章。
【ヤコブの手紙】
著者:マリアと養父ヨセフとの間に生まれたイエスの弟、ヤコブ。
「試練」は神さまからの形を変えた祝福。
あなたは信仰を持っているが、私は行ないを持っています。行ないのないあなたの信仰を、私に見せてください。私は、行ないによって、私の信仰をあなたに見せてあげましょう。ー2:18。
たましいを離れたからだが、死んだものであるのと同様に、行ないのない信仰は、しんでいるのですー2:26。
【第一ペテロの手紙】
著者:十二使徒の一人、ペテロ。
異邦人社会におけるキリスト者としての生活。
*要注意聖句2:2bー新改訳は不的確。
原語の意味は
「生まれたばかりの乳飲み子のように、純粋な、みことばの乳を慕い求めなさい。救いの中で成長を遂げて、完全な者となるためです。」
【第二ペテロの手紙】
著者:十二使徒の一人、ペテロ。
聖書解釈の注意ー1:20~21。
御使いへの裁きー2:4~9。
【第一ヨハネの手紙】
著者:ヨハネの福音書&ヨハネの黙示録を書いた十二使徒の一人、ヨハネ。
異端的教えに対し、正しい福音の教理を示している。
【第二ヨハネの手紙】
著者:ヨハネの福音書&ヨハネの黙示録を書いた十二使徒の一人、ヨハネ。
夫人=教会(教会はキリストの花嫁です)
その子どもたち=教会員。
【第三ヨハネの手紙】
著者:ヨハネの福音書&ヨハネの黙示録を書いた十二使徒の一人、ヨハネ。
主題:4節ー私の子どもたちが真理に歩んでいることを聞くことほど、私にとって大きな喜びはありません。
【ユダの手紙】
著者:イエスの弟、ユダ。
異端の教えが入り込んできたので、福音の真理を守るために書かれた。
【ヨハネの黙示録】
著者:ヨハネの福音書&ヨハネの手紙を書いた十二使徒の一人、ヨハネ。
新約聖書の中のこれから起こる事への預言書。
終末時代の今、この書の学びは必要不可欠。それにより今なすべき事が明らかに!
黙示録の概要ーhttp://osusowake.hatenablog.com/entry/2013/09/18/113403