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サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

宮きよめ(1)〜ヨハネ2:13~22〜 & 宮きよめ(2)〜マタイ21:12~13〜

『宮きよめ』1回だと思っている方が多くいらっしゃいますが、イエスの公生涯において、バプテスマから半年後の過越の祭りでエルサレムに上られた時と、十字架にかかるためにエルサレムに上られた時の計2回行われました。

 

過越の祭り』『七週の祭り(ペンテコステ)』『仮庵の祭り』は、ユダヤ教の『三大祭り』と言われ、中でも過越の祭りは最も重要な祭りです。

ユダヤ人の13歳以上の成人男性は、これら三つの祭り(遠方の人は年に一度、どれか一つ)にはエルサレムの神殿に礼拝に来ることになっていました。

 

イエス様の時代、ユダヤの王は『ヘロデ大王』でした。彼はユダヤ(アブラハムーイサクーヤコブの子孫)ではなく『エドム人』(アブラハムーイサクーエソウの子孫)でした。

そのヘロデが当時のユダヤを政治的に支配していたローマ帝国に忠誠を誓い『ユダヤの王』としての地位を得、その地位を守るためにはローマに対して便宜を図っていました。その資金を調達するために、当時の神殿関係者と癒着していたのです。

 

神殿の中の『異邦人の庭』には、遠方から巡礼としてやって来る人々の便宜のため(?!)に、神殿で捧げる動物が売られていました。いけにえとして捧げる動物は捧げる人が連れて来るのですが、傷やしみのないものとされているため、手数料を払って当局の検査官により検査を受けてもはじかれてしまうのが常でした。そのため高いお金を支払って、神殿内の市場で買うことになったのです。

 

また神殿での献金ローマ帝国の流通通貨ではなく、神殿通貨でする決まりになっていたため両替・両替手数料が必要でした。過越の祭りの期間にはユダヤ全土だけでなく、近隣諸国からも巡礼に来る人々がいました。

 

神殿当局にはこれら商売人から多額のテナント料や手数料が入る仕組みになっていたのです。その一部がヘロデ大王にも納められ、そこからローマ帝国に流れていき王位を維持していました。

 

そのような不正が行なわれていたために、イエスは公生涯の初めに『宮きよめ』をされたのですが、3年後にはまた同じような不正が横行していました。ーマタイ21:12~13。

ニ度も『宮きよめ』をしなければならなかったイエスの気持ちを考えながら、聖書箇所を見ていきたいと思います。

 

ヨハネ2:13イエス様も『過越の祭り』には必ずエルサレムに来て、祭りの期間を過ごされました。

 

ヨハネ2:14ーイエス様がこの時、どのような『異邦人の庭』での様子をご覧になったか想像できますか?

 

礼拝にやって来た異邦人たちが見た『礼拝の場』の様子…いけにえの動物をよく吟味して、注意深く連れて来た人と検査官とのやりとりや両替人とのやりとり…祭儀の正装をして行き交う祭司たちやレビ人たちの様子…動物たちの様子やその場の臭い…など。

 

ヨハネ2:15ー私たち普段思い描くイエス様の姿とは、だいぶ違いがあります…よね?!

なぜイエス様はこのような行動を起こされたのでしょう?この時のイエス様の思いは、どのようなものだったのでしょう?

 

ヨハネ2:16ーわたしの父の家…イエス様は『神殿』を『わたしの父の家』と呼んでおられます。

 

ルカ2:49ーするとイエスは両親に言われた。「どうしてわたしをお捜しになったのですか。わたしが必ず自分の父の家にいることを、ご存じなかったのですか。」

 

cf ヨハネ10:30ーわたしと父とは一つです。

 

これらのイエス様のことばから、イエスはご自身を何であると言っておられるのでしょう?

 

イエス様は『神の宮』をどのような所であることを望んでおられるのでしょうか?

 

cf 1コリント6:19~20ーあなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたは、もはや自分自身のものではないことを、知らないのですか。

あなたがたは代価を払って買い取られたのです。ですから自分のからだをもって、神の栄光を現わしなさい。

 

ユダヤ教の指導者たち(律法学者、祭司長たち、パリサイ人たち)は、神殿をどのような場所にしてしまったのでしょうか?それは神様が喜ばれることでしょうか?彼らは何を第一にしていたと思いますか?

 

cf マタイ6:33ーだから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものすべて与えられます。

 

ヨハネ2:17ー弟子たちは、詩篇のみことばを思い起こしました。

詩篇69:9ーそれは、あなたの家を思う熱心が私を食い尽くし、

あなたをそしる人々のそしりが、

私に降りかかったからです。

 

ヨハネ2:18ー宗教指導者たちはイエス様のなさった行為について、神様から与えられていることを示す『しるし』を求めました。

 

ヨハネ2:19ーイエス様は『しるし』として、その場所である『神殿』を引き合いに出されました。

 

この神殿…シャカイナグローリーが宿られるイエス様ご自身のからだのこと。

 

ヨハネ2:20ーこの神殿…ヘロデ大王がこの時点で46年かけて大補修工事を行なっていた『第二神殿』のこと。ユダヤ人が手がけた西壁以外は金が被せられていて、晴れた日は眩しくて神殿を見ることはできなかったと言われています。完成はAD63年。

 

完成後、わずか七年で、ローマ軍によって崩壊され、燃やされました。その時、被せてあった金が溶け、後日それを集めに来たローマ兵たちによって石が崩されたのです。初めから金が被せられてなかった西壁だけが今でも残っています。

 

*『神殿』という言葉は、宮の中央に建てられた本堂(至聖所・聖所)を指します。

『至聖所』…神様のご臨在の場所であり、大祭司が年に一度(第七の月の十日)だけ入る所です。

 

宗教指導者たちは『神殿』を建物としての『主の宮』とだけ理解していました。外側をどれほど豪華に見せかけても、内側が貪欲や汚れや罪で満ちていました。それはまた、外側を正装で着飾っていても、神を第一とせず、貪欲と汚れで満ちていた彼ら自身の心の現われでもありました。

 

ヨハネ2:21ーイエス様は『天から下って来た神の御子』であり、シャカイナグローリーを宿すお方です。

 

ヨハネ1:14ーことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとからこられたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。

 

ヨハネ1:18ーいまだかつて神を見た者はいない。父のふところにおられるひとり子の神が、神を説き明かされたのである。

 

ヨハネ3:13ーだれも天に上った者はいません。しかし天から下った者はいます。すなわち人の子です。

 

ヨハネ2:22ーそれから3年後の過越の祭り』で、イエス様はご自身がバプテスマのヨハネの預言通り、『神の小羊』として十字架でほふられました。

 

三日目に当たる週の初めの日、すなわち『初穂の祭り』の早朝に復活されたのです。そのとき、弟子たちはこの時のイエス様のことばを思い出し、イエスがまことの神の御子、救い主であることを信じたのです。

 

現代を生きる私たちにも神様は『御子を信じるように』と招いておられます。

 

ヨハネ3:16神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。