サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

⑸ 水の上を歩くペテロ 〜マタイ14:22~34〜

五千人の給食は、ガリラヤ湖畔のベツサイダの近くでの出来事でした。ガリラヤ湖は南北約20km、東西約10km、海抜より280mほど下にあります。そのような地形と気候の関係で、時折激しい突風が山から吹き下し嵐になりました。

 

平行記事は、ヨハネ福音書6:16~21。

 

マタイ14:22ー強いて舟に乗せ…イエスは満腹になった群衆が、自分を王とするために無理矢理連れて行こうとしているのを知って、弟子たちが誤った政治運動に巻き込まれたりしないようにと守られました。弟子たちと一緒に山を下り、弟子たちだけを舟に乗せて、先に向こう岸に行かせました。

 

cf ヨハネ6:15ーそこで、イエスは、人々が自分を王とするために、むりやり連れて行こうとしているのを知って、ただひとり、また山に退かれた。

 

マタイ14:23ー夕方になった…日没。

ユダヤでは、日中を『朝・真昼・夕』に分け、さらに『夕』を第一の夕…太陽が西に傾きかける頃と、第二の夕…日没とともに始まる、の二つに分けていました。

 

cf 詩篇55:17夕、朝、真昼、私は嘆き、うめく。

すると、主は私の声を聞いてくださる。

 

出エジプト記12:6ーあなたがたはこの月の十四日までそれをよく見守る。そしてイスラエルの民の全会衆は集まって、夕暮れに(直訳:夕暮れの間に)それをほふり

 

イエスは群衆を帰した後、祈るためにまた山に登られました。日没になってもまだそこにおられたのです。

 

マタイ14:24ー何キロメートルも…4、5キロメートル。

cf ヨハネ6:19ーこうして、四、五キロメートルほど漕ぎ出したころ、彼らは、イエスが湖の上を歩いて舟に近づいて来られるのを見て、恐れた。

 

嵐の中で、弟子たちはどのような状況に置かれていましたか?

日没後のだんだん暗くなっていくこの時間帯を、人生にたとえるとどのような状態を表わしているでしょうか?

暗くなって行く中、向かい風が吹き、思うように進めない、師(主人)であるイエスのいない状態で、弟子たちはどのような気持ちだったでしょう?

 

マタイ14:25ー夜中の三時ごろ…直訳:第四の夜回り。夜回りは3時間ずつ、午後6時〜翌朝6時までの間、四つに分けられていました。第四の夜回りは、午前3時〜6時、明け方の最も暗い時間〜夜明けにかけて。

 

荒れた湖の上を夜中に歩いて来るイエスについてどう思いますか?

なぜイエスは、水の上を歩かれたと思いますか?その目的は何でしょう?

 

cf マルコ6:48ーイエスは、弟子たちが、向かい風のために漕ぎあぐねているのをご覧になり、夜中の三時ごろ、湖の上を歩いて、彼らに近づいて行かれたが、そのままそばを通り過ぎようとのおつもりであった。

 

マタイ14:26ーなぜ弟子たちは、『幽霊だ』と思ったのでしょうか?

元漁師もいたのに、大のおとなが恐ろしさのあまり叫び声を上げたとありますが、その背後にある思いとは何でしょうか?

 

マタイ14:27ーわたしだ…ギリシャ語:エゴー・エイミー。『わたしはある。』の意。

何ものにも依存しない『自存の神』を示しています。

 

cf 出エジプト記3:14ー神はモーセに仰せられた。「わたしは『わたしはある。』という者である。」また仰せられた。「あなたはイスラエル人にこう告げなければならない。『わたしはあるという方が、私をあなたがたのところに遣わされた。』と。」

 

イエスのことばや態度から、ご自分をどのような方としてあらわされていると思いますか?

 

恐れることはない…この言葉を聞いたとき、弟子たちはどう感じたでしょうか?

嵐の中で先の見えない状況の中で「恐れることはない。」と言われるイエスについて、あなたはどう思いますか?

 

マタイ14:28ーもし、あなたでしたら…ペテロのこの言葉に、イエスに対するどのような心が表わされていますか?

このような状況の中でのペテロのリクエストについて、どう思いますか?

 

マタイ14:29ーそのようなリクエストもイエスは受け入れてくださり、「来なさい。」と言われました。そのイエスのことばに従ったとき、ペテロはどんな経験をしましたか?

 

*今も、イエスは「来なさい。」とあなたを招いておられます。あなたはペテロのように従って行きますか?

 

このときのペテロの心はどのようなものだったでしょう?なぜ水の上を歩けたと思いますか?このとき、ペテロは何を見ていたと思いますか?

 

マタイ14:30ーなぜ途中でペテロは沈みかけたのでしょうか?沈みかけたとき、ペテロはどこを見たのでしょう?

それは私たちの人生にたとえるとどのようなことを暗示しているでしょうか?

 

沈みかけたペテロは、誰に助けを求めていますか?

あなたは人生の問題を抱えたとき、誰に助けを求めますか?

 

マタイ14:31ーイエスはどうなさいましたか?イエスは、ペテロが沈んだ原因は何だと言っていますか?人生で沈んだり、落ち込んだりしない秘訣はありますか?それは何でしょう?

 

マタイ14:32ーイエスがペテロと共に舟に乗り込まれたとき、嵐はどうなりましたか?それは私たちの人生において、どのようなことを教えていると思いますか?

 

マタイ14:33ーペテロ以外の十一弟子は、どのような行動をとっていますか?弟子たちは、イエスをどのような方と信じるようになりましたか?

 

あなたはイエスをどのような方だと思いますか?

信仰を持った後でも問題はあります。むしろ信じていなかった時よりも、みことばによって自分の罪を沢山示されるようになるでしょう。

この箇所から人生の問題の最中にいる時、どこを見て歩むといいと思いますか?

 

マタイ14:34ー舟はイエスと弟子たちを乗せて、目的地ゲネサレの地に着きました。

 

ペテロや弟子たちの問題を解決してくださったイエスは、あなたの問題も解決し、そこから救い出すことができる方だと思いますか?

 

「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」マタイ14:31

イエスにこう言われないキリスト者でありたいものですね。