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サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

北の連合軍によるイスラエル侵略(1) 〜エゼキエル38:1~39:8〜

七年間の『患難時代』が来る前に起こる出来事がいくつかあります。

イスラエルを中心に世界の歴史を振り返ると、そのうち三つの預言が既に成就していることがわかります。

 

osusowake.hatenablog.com

マタイ24:8ーしかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです。

 

イエスは『千年王国』というご自身が統治される御国の到来までの出来事を『産みの苦しみ=陣痛』に例えておられます。 陣痛の波と波の間には休憩があり、段々とその間隔が短くなっていきます。終末時代におけるこれら預言の成就も、徐々に間隔が短くなっていくのでしょう。

 

そして、どのタイミングで『携挙』が起こるのかは秘められていますので、クリスチャンは常に霊的に目を覚ましている必要があるわけです。

 

聖書によれば、四番目の出来事(陣痛)は、『北の連合軍によるイスラエル侵略』です。

エゼキエル38:1〜39:16ー北からのイスラエル侵略が起こり、それに続いて北の軍隊が「イスラエルの山々」の地域に至ったときに、侵略軍が崩壊することが預言されています。

 

英語の勉強のようにして見ていくとわかりやすいかもしれません。

 【だれが?】北の連合軍とは、誰?

エゼキエル38:1〜6で、この侵略に参加する民族の名前が挙げられています。

 

エゼキエル38:1ー「マゴクの地」の指導者「ゴグ」は「メシェク、トバル」の大首長です。

 

ゴグは固有名詞ではなく『支配者の称号』のため、ゴグが誰であるかは侵略の時に初めて決まります。イスラエル侵略の時にこの連合軍を支配している者が誰であっても、それがエゼキエルの言う『ゴグ』だということです。

 

エゼキエル38:2ーマゴク、メシェク、トバル…これらの部族が古代世界において、現ロシアのある地域を占めていたという事実からわかります。これらは黒海カスピ海の間の地を占めている現在の『ロシア南部』です。そこにはイランとトルコの一部も含まれます。

 

マゴクロシア南部の『メシェク』から『モスクワ』という地名が、『トバル』からシベリヤの首都『トボリスク』という地名がつきました。

 

以上のすべての地域を含む『ロシア』という国名の基となっているのは、『ロシュ』です。

 

エゼキエル38:3ーロシアが北の連合軍のリーダーであり、『ゴグ』がロシアのリーダーです。

 

エゼキエル38:4ーこの連合軍は、大集団であることがわかります。

 

これはまた、ダニエル書でも預言されていることです。

ダニエル書2章で、バビロンのネブカデネザル王が見た『像』の夢の足の部分。

最初は『ローマ帝国』でしたが、やがてそれが『脚』として東西に二つに分かれます。一つは『東方教会』…ロシア正教ギリシャ正教など、もう一つは『西方教会』…ローマ・カトリック教会プロテスタントなど。

東方教会を代表する国として『ロシア』、西方教会を代表する国として『アメリカ』と、世界の力は二分されていきました。米ソ冷戦時代を経て、しばらくはアメリカが世界の警察のように力を発揮していましたが、最近ではロシアにとって変わろうとしていることに気がつくことでしょう。

 

ロシアは『反ユダヤ主義』という罪の杯を満たし続けてきました。

この杯が溢れる時、ロシアを中心とする『北の連合軍のイスラエル侵略』が成就するのでしょう。

 

もう少し時代が先に進むと、この『像』の『足』の部分が強い鉄と弱い粘土とが混ざり合う時代となります。足には指が十本ありますが、それらがやがて世界統一政府の下での『十の王国』を意味しているのです。

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そのロシアに協力し、連合軍加わる国々が列挙されています。 

エゼキエル38:5ペルシャ…現在のイラン。

クシュ…現在のエチオピア。cf 創世記10:6、エゼキエル29:10…『クシュ』という使用例からは、メソポタミアというより『エチオピア』だと思われます。

 

プテ…『リビヤ』と訳されている場合もありますが、おそらくエチオピアの隣国『ソマリヤ』だと思われます。

 

エゼキエル38:6ゴメル…現在のドイツ。(ミッドラッシュとタルムードでは、ゴメルを『ゲルマニア』と呼んでいます。)

トガルマ…現在のアルメニア

 

*多くの国々の民ロシア、イラン、エチオピア、ソマリヤ、ドイツ、アルメニアこれらの国々が「北の果て」から来ると言ってます。cf エゼキエル38:15、39:2。

 

地球儀でイスラエルから見ると、北の果ての国はロシアであり、エルサレムから真北に進むとロシアの『モスクワ』に当たります。

 

これらのことから、ロシアは北の連合軍の指導者であり、そのロシアの指導者としてゴグが就いています。

この侵略にはアラブの国が一カ国も加わっていません。

『イラン』はイスラム教国ですが、アブラハムを先祖に持つ『アラブ諸国』ではありません。

イランはイスラエルの東に、それ以外の国々は、イスラエルの北と南の両方に位置しています。イスラエルの西側は、地中海に面しているため、陸側を囲まれるかたちになっています。

しかし、それらの国々を支配して動かしているのはロシアであり、ロシアがイスラム教国、非アラブ国と連合しています。

 

侵略そのものは北から来ます。(だからイスラエルは常に北の要塞の強固を図っているのです)

この侵略が聖書に預言されているということは、侵略を支配しているのは神であり、侵略をもたらすのも神ですから、この侵略の中に神の主権を認める必要があります。

 

この侵略の神の目的は、神がロシアの罪を罰する手段にすることです。

 

【どこで?】エゼキエル38:7~9

エゼキエル38:7ー北の連合軍のリーダーである『ゴグ』への語りかけ。

 

エゼキエル38:8ー侵略の場所は、イスラエルの山々です。

 

以下の描写は、1948年以降のイスラエルに当てはまります。

その国は剣の災害から立ち直りホロコースト

②その民は多くの国々の民の中から集められ…現在のイスラエルは、世界90カ国から帰還して来ています

③久しく廃墟であったイスラエルの山々に住んでいる…AD70年〜1948年まで、そこは『廃墟』でした

④その民は国々の民の中から連れ出され…ガザとの紛争の中にあってさえ、何百人もの人々が帰還しています。

cf フランスから新移民430人 http://mtolive.blog.fc2.com/blog-entry-869.html?sp

⑤彼らは安心して住んでいる…平和という意味ではなく、自らの軍事力に頼っている状態です

 

エゼキエル38:9ー侵略は、大規模なものになります。


【なぜ?】この侵略がロシア側で起こるのか?

エゼキエル38:10~13ーロシアが侵略する主な目的は『略奪品』にあります。

 

エゼキエル38:10ーさまざまな思いと悪だくみが動機です。

 

エゼキエル38:11ー城壁のない町々の国…現在のイスラエルは『キブツ』という共同村になっています。

安心して住んでいる平和な国…軍事力に頼り、攻撃されても打ち返せるという安心感の中という意味です。

城壁もかんぬきも門もない…まさに、現在のイスラエルです。

 

エゼキエル38:11~12ーロシアの事前計画。

イスラエルが持っている物で、ロシアが欲しがる物が何なのかは正確には聖書に書かれていません。

12節で『家畜と財産』13節で『銀や金』とあります。(旧約では一般の戦利品。)

 

死海には、450億トンの鉱物がある。」とか「原油」だとか「中東における活動拠点にする。」とか、いろいろな憶測がされますが、聖書は利権の内容について沈黙しています。はっきりと言えることは『ロシアが侵略しようとしている対象は利権である』ということ、ロシアが公的に何と言おうと、実際の理由は『ロシア自身の私欲』だということです。

 

エゼキエル38:13ーこの侵略に抗議する第二グループの国々が挙げられています。それはこの侵略が利権のためであり、それ以外には何もないことを彼らが認識しているからです。

 

*シェバ、デタン…北アラビアの国です。これらの国から分かることは、アラブ諸国のうち少なくともいくつかの国は中東におけるロシアの存在を快く思わないことです。

*タルシシュ『そのすべての若い獅子たち』…へブル語の慣用句で『タルシシュから出て来た国』という意味。『すべての村落』が近い訳出です。

 

本当の問題は、他の国が出て来る元となる『タルシシュ』とは、どこの国かということです。三つの場所が歴史上知られています。
アフリカの東海岸詳しい位置は不明。その地は他の国を産み出したことはありません。

 

②ツロの町によって建てられ、スペインにあります。もしこれがエゼキエルのいう『タルシシュ』であるなら、そこから出て来る国にはブラジルを除いた『中南米諸国』が含まれるでしょう。

 

③もし英国を意味するのなら、そこから出て来る国にはUSA、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、およびその他今日の西側民主主義国が含まれるでしょう。そこには英連邦も含まれるかもしれません。

 

『タルシシュ』が正確にどの国であるにせよ、抗議するのはこのグループの国々であり、抗議以上でも以下でもありません。そのため、ロシアは侵略に成功しますが、その後、侵略軍は抗議国から何の援助も得られないという始末になるのです。

 

【神の目的】神様側の視点から見たもの…エゼキエル38:14~16


エゼキエル38:14~16a侵略は始まり、北の連合軍は大軍をなして地を覆う雲のようになります。この段階では、ロシアは初期の成功を収めます。

 

エゼキエル38:16bー侵略が起こることを許した神の理由が語られます。それは前節にあったロシアの理由と対象的です。神の理由は、これから起ころうとしていることに照らして、諸国の民のめの前に神が聖なることを示すためです。

 

【何を?/どのように?】 エゼキエル38:17~23

 

エゼキエル38:17~18ー侵略軍に神の裁きがくだり、侵略者たちの滅亡が起こります。ロシアの咎の杯はいっぱいです。

なぜなら神の大切なものが触れられ、神(御父)の妻(イスラエル)が犯されたからです。これによって神の怒りが燃え上がり、侵略軍を滅ぼす裁きを下されます。

 

ゼカリヤ2:8ー主の栄光が、あなたがたを略奪した国々に私を遣わして後、万軍の主はこう仰せられる、『あなたがたに触れる者は、わたしのひとみに触れる者だ。

 

イスラエルは御父の妻、教会は御子キリストの花嫁なのです。エゼキエル16章


エゼキエル38:19~20地震によって倒れます。

 

エゼキエル38:21ー侵略軍の兵士間での同士討ちが起こります。

 

エゼキエル38:22ー疫病、流血、豪雨、雹、火および硫黄が挙げられています。

 

これらが総合的に侵略軍を滅ぼします。その時、他の国々からロシアへの援助はありません。

エゼキエル38:23ー神は多くの国々が見ている前で、ご自身が確かに聖であることを示されます。

 

【滅亡の場所】エゼキエル39:1~6は「最記述の原則」に従い、38章で見た情報により詳細な内容を付加。

 

エゼキエル39:1~5ー侵略のより詳しい記述とそれに続く破滅が書かれています。

エゼキエル39:2と39:4ー侵略軍が特に「イスラエルの山々」で倒れるという新しい情報があります。

これらの山々はイスラエルの国の中央部を縦に伸びており、聖書に出て来る有名な町:ドタン、シェケム、サマリヤ、シロ、ベテル、アイ、ラマ、ベツレヘム、ヘブロン、デビル、エルサレムが含まれます。

このエルサレムが侵略軍の目的地と考えられます。

 

エゼキエル39:6ーロシアとその連合軍はイスラエルで滅ぼされるばかりではなく、ロシアの地そのものが硫黄の雨によって荒らされ、その結果ロシアの国自体がひどく破壊されます。これによって、ロシアは世界情勢の中での政治勢力ではなくなります。

 

エゼキエル39:7~8神の御名は異邦人諸国の間で聖められるだけでなく、同様にイスラエルにおいても聖められます。従ってイスラエルにもリバイバルが起こり、多くのユダヤ人が神に立ち返ります。

 

ー(続き)

 

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