パウロは、これまでの伝道を振り返って吟味しています。パウロたちによるキリストの伝道に敵対するユダヤ人たちが、悪評を吹聴していたからです。
1テサロニケ2:1bーむだではありませんでした…1テサロニケ2:13ーあなたがたは、私たちから神の使信のことばを受けたとき、それを人間のことばとしてではなく、事実どおりに神のことばとして受けてくれたからです。
1テサロニケ2:2ーピリピで苦しみ…cf 使徒16:16~24
使徒16:12ーそれからピリピに行ったが、ここはマケドニヤのこの地方第一の年であった。私たちはこの町に幾日か滞在した。*私たち…パウロ、シラス、テモテ。
使徒16:37ーところがパウロは、警吏たちにこう言った。「彼らは、ローマ人である私たちを、取り調べもぜずに公衆の前でむち打ち、牢に入れてしまいました。それなのに今になって、ひそかに私たちを送り出そうとするのですか。とんでもない。彼ら自身で出向いて来て、私たちを連れ出すべきです。」
使徒17:1ー彼らはアムピポリスとアポロニヤを通って、テサロニケへ行った。そこには、ユダヤ人の会堂があった。
このような激しい苦闘の中でも、パウロたちは大胆に神の福音を語りました。
それは御霊の助けなくてはできないことでした。
1テサロニケ2:3ー【パウロの宣教の動機】2:2~6
①迷いや不純な心から出ているのではありません。
1テサロニケ2:4ー②人ではなく、神をよろこばせようとして宣教していました。
1テサロニケ2:5ー③へつらいのことばを用いたり、むさぼりの口実を設けたりしたことはありませんでした。その証人は神です。
1テサロニケ2:6ー使徒としての権威を主張することもできたのに、人からの名誉を受けようとはしませんでした。
パウロは常に神にフォーカスしていたのです。
ですから、私たちもパウロのように主にフォーカスして奉仕に励みたいものですね。
1テサロニケ2:7ー【パウロの姿勢】2:7~12
①母のように、優しくふるまいました。
1テサロニケ2:8ー命がけで子どもを守り育てる母親のように、福音だけでなく自分のいのちまでも喜んで与えたいと思うほど、テサロニケの信者たちを愛していると言っています。
cf 1ヨハネ3:16ーキリストは、私たちのために、ご自分のいのちをお捨てになりました。それによって私たちに愛がわかったのです。ですから私たちは、兄弟のために、いのちを捨てるべきです。
1テサロニケ2:9ー②パウロは昼夜働いて自活しながら、福音を宣べ伝えていました。
それはテサロニケの人々に負担をかけまいとしてのことでした。
*聖書は福音のために働く人は、そこから生活の糧を得ることを禁じてはいません。
cf 1コリント9:9~10ーモーセの律法には、「穀物をこなしている牛に、くつこを掛けてはいけない。」と書いてあります。いったい神は、牛のことを気にかけておられるのでしょうか。
それとも、もっぱら私たちのために、こう言っておられるのでしょうか。むろん、私たちのためにこう書いてあるのです。なぜなら、耕す者が望みを持って耕し、
脱穀する者が分配を受ける望みを持って仕事をするのは当然だからです。
cf 1コリント9:14ー同じように、主も、福音を宣べ伝える者が、福音の働きから生活のささえを得るように定めておられます。
1テサロニケ2:10ー③パウロは、敬虔に、正しく、責められるところがないように活動しました。…イエスの御名と福音が、軽んじられることのないように、の意。
1テサロニケ2:11~12ー④ただ母のように『優しい』だけでなく、父のような『厳しさ』を持って、ひとりひとりに勧め、慰め、命じました。
1テサロニケ2:13ーテサロニケの人々が、福音を人間のことばとしてではなく、『神のことば』として受け入れてくれたので、パウロは神に感謝しています。
なぜなら『神のことばは、信じているあなたがたのうちに働いている』からです。
1テサロニケ2:14ーパウロたちが同胞の
ユダヤ人たちから迫害されたように、テサロニケの信者たちもマケドニヤの人たちから苦しめられるようになりました。
cf
1テサロニケ1:6ー
あなたがたも多くの苦難の中で、
聖霊による喜びをもってみことばを受け入れ、私たちと主とにならう者になりました。
*みことばをまっすぐに宣べ伝えるときには、迫害されるとイエスはあらかじめ語られています。
cf
ヨハネ15:20ーしもべはその寿人にまさるものではない、とわたしがあなたがたに言ったことばを覚えておきなさい。
もし人々が私を迫害したなら、あなたがたをも迫害します。もし彼らがわたしのことばを守ったなら、あなたがたのことばをも守ります。
1テサロニケ2:15ー神の契約を持ち、選ばれた民
ユダヤ人たちは、その不信仰のゆえに預言者たちを殺し、メシアである主イエスを十字架にかけ、使徒たちを追い出し、神に喜ばれず、すべての人の敵になっています。
1テサロニケ2:16ーまた使徒たちが異邦人に伝道するのも妨害し、罪に罪を重ね、神の御怒りは極みに達しています。
*それがやがて来ようとしている『七年間の患難時代』です。その目的は三つ。
1)邪悪な行為とそれを行なう者たちを一掃するため…イザヤ13:9。
2)世界規模のリバイバルを来らせるため…マタイ24:14。
3)
聖なる民、イスラエルの頑なさを打ち壊すため…
ダニエル12:7。
ユダヤ人たちは、患難時代の終わりに『民族的回心』をする時が来ます。cf ローマ9~11章。
そしてそれが『キリストの地上再臨の条件』です。
cf
ローマ11:26~27ーこうして、
イスラエルはみな救われる、ということです。こう書かれているとおりです。
「救う者がシオンから出て、ヤコブから不敬虔を取り払う。
これこそ、彼らに与えたわたしの契約である。
それは、わたしが彼らの罪を取り除く時である。」
1テサロニケ2:17ーしばらくの間、テサロニケの人々と物理的に引き離されたされてしまったことを、パウロは悲しんでいます。
しかしそれはあくまでも肉体的に『離れた』だけであって、『心まで』離れたわけではないことを強調しています。
1テサロニケ2:18ーパウロは、テサロニケのクリスチャンたちに会いたいと思い、彼らの所に戻ろうとしましたが、一度ならずもニ度までもサタンに妨害されました。
*サタンの妨げ…おそらく民衆の暴動のことと思われます。
サタンは、この世的にはもっともらしい理由で、福音宣教や信者の成長を妨害してきます。
1テサロニケ2:19ーパウロは、キリスト・イエスの再臨の日までに、彼らの信仰が完成することを確信していました。それが『望み』であり『喜び』であり、『誇りの冠』なのです。
1テサロニケ2:20ー彼らの信仰の完成こそが、パウロの喜びであり、誉れでした。
キリスト者の『二つの性質』と『三つの救いの段階』 http://osusowake.hatenablog.com/entry/2013/05/02/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E8%80%85%E3%81%AE%E3%80%8C%E4%BA%8C%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%80%A7%E8%B3%AA%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%80%8C%E4%B8%89%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%95%91%E3%81%84%E3%81%AE%E6%AE%B5