サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

結婚披露宴のたとえ 〜マタイ22:1~14〜

マルコ4:33~34エスは、このように多くのたとえで、彼らの聞く力に応じて、みことばを話された。

たとえによらないで話されることはなかった。ただ、ご自分の弟子たちにだけは、すべてのことを解き明かされた。

 

とあるように、イエス様は多くのたとえを話されました。そしてそれらのたとえには 、御国の真理が語られているのです。

 

マタイ13:13わたしが彼らにたとえで話すのは、彼らは見てはいるが見ず、聞いてはいるが聞かず、また、悟ることもしないからです。

マタイ13:16しかし、あなたがたの目は見ているから幸いです。また、あなたがたの耳は聞いているから幸いです。

 

信仰により、肉の目と霊の目で『見』、肉の耳と霊の耳で『聞き』、御霊によって悟ることができる『幸い』な者となりますように。

 

マタイ22:1エスもう一度たとえをもって彼らに話された。

 *もう一度マタイ21:33~40の『ぶどう園の主人のたとえ』に対して。

 

マタイ22:2「天の御国は、王子のために結婚の披露宴を設けた王にたとえることができます。

 *披露宴…主役は新郎新婦です。新郎とはイエス様、新婦はキリストの花嫁である教会時代の信者(クリスチャン)のこと。

旧約時代の義人たちは新郎の友人たち、患難時代の聖徒たちは新婦の友人たちのこと。

 

マタイ22:3王は、招待しておいたお客を呼びに、しもべたちを遣わしたが、彼らは来たがらなかった。

*しもべたち十二使徒(弟子)たちのこと。エスは彼らに御国の福音を託されました。

マタイ10:2~4さて、十二使徒の名は次のとおりである。まず、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、ゼベタイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ

ピリポバルトロマイトマスと取税人マタイ、アルパヨの子ヤコブタダイ

熱心党員のシモンとイエスを裏切ったイスカリオテ・ユダである。

 

マタイ22:4それで、もう一度、次のように言いつけて、別のしもべたちを遣わした。『お客に招いておいた人たちにこう言いなさい。「さあ、食事の用意ができました。雄牛も太った家畜もほふって、何もかも整いました。どうぞ宴会にお出かけください。」』

 *別のしもべたち七十人のしもべたち

ルカ10:1その後、主は、別の七十人を定め、ご自分が行くつもりのすべての町や村へ、ふたりずつ先にお遣わしになった。

 

マタイ22:5ところが、彼らは気にもかけず、ある者は畑に、別の者は商売に出て行き、

 *彼らユダヤ人の指導者たち。パリサイ人や律法学者たち。

 

マタイ22:6そのほかの者たちは、王のしもべたちをつかまえて恥をかかせ、そして殺してしまった。

 *そのほかの者たち…イエスのメシア性を信じない一世紀のユダヤ人たち。

 

マタイ22:7王は怒って、兵隊を出して、その人殺しどもを滅ぼし、彼らの町を焼き払った。

*兵隊ローマ兵たち。 

*彼らの町を焼き払ったAD70年の神殿崩壊。

 

マタイ22:8そのとき、王はしもべたちに言った。『宴会の用意はできているが、招待しておいた人たちは、それにふさわしくなかった

 *宴会の用意千年王国(御国の時代)のこと。

*ふさわしくなかったエスのメシア性を信じなかった。

 

マタイ22:9だから、大通りに行って、出会った者をみな宴会に招きなさい。』

 *大通りに行って次にユダヤ人たちが千年王国(御国の時代)への招待を受けるのは、教会時代ではなく『七年間の大患難時代』です。

 

マタイ22:10それで、しもべたちは、通りに出て行って、良い人でも悪い人でも出会った者をみな集めたので、宴会場は客でいっぱいになった。

*良い人でも悪い人でも大患難時代のユダヤ人たちすべてに千年王国(御国の時代)への招きが行われる。 

 

マタイ22:11ところで、王が客を見ようとして入って来ると、そこに婚礼の礼服を着ていない者がひとりいた。

 *婚礼の礼服…招待する側が用意しておかれたが、それを着ずに入って来ることは王に対する侮辱であった。つまり、神が用意されたキリストの『義の衣』を着ることなしに、神の国に入ることはできない。

 

マタイ22:12そこで、王は言った。『あなたは、どうして礼服を着ないで、ここに入って来たのですか。』しかし、彼は黙っていた。

 *黙っていた…全知全能、聖なる神の御前では、反論することもできないのでしょう。

 

マタイ22:13そこで、王はしもべたちに、『あれの手足を縛って、外の暗やみに放り出せ。そこで泣いて歯ぎしりするのだ』と言った。

*外の暗闇…神の御前から離れた世界は『罪の暗闇』です。そこは千年王国後の『白い大いなる御座の裁き』までの間、閉じ込められる燃える火の中『苦しみの場所』です。 

*泣いて歯ぎしりする…『苦しみの場所』に送られてから、いくら泣いて後悔してももう遅いのです。救いの機会は『今』、肉体が生きている間だけです。死後に救いのチャンスはありません。セカンドチャンス』はまやかしです。

 

マタイ22:14招待される者は多いが、選ばれる者は少ないのです。」

*招待される者は多い…神の初子、長子であるユダヤ人たちは、二千年前のメシアの初臨時と大患難時代の二度にわたり『御国』への招待がなされます。異邦人には教会時代と患難時代前半にかけて招待がされています。しかし、それを信仰により受け入れる者は少ないということです。

 

しかし、私たちには誰が神様からの招待状を受け入れるのかわからないのですから、希望を持って今日も福音を伝える者、忠実な神のしもべとして働くことを求められているのです。

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