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サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

ヤコブの手紙 3:13~18 〜発言における知恵の必要〜

ヤコブ3:13ーあなたがたのうちで、知恵のある、賢い人はだれでしょうか。その人はその知恵にふさわしい柔和な行いを、良い生き方によって示しなさい。

*知恵ある、賢い人はだれでしょうか?…ヤコブはこの質問を『自己調査』を促すためにしています。 

 

*知恵のある…言動を決めるスキルを通しての道徳的な洞察を意味。

*賢い人…深い知識を特定の状況に適用する専門家の能力を指す、知的プロ個人に対して使われる言葉。

 

*良い…立派である、美しい、魅力的な、の意。

 

*柔和…謙遜、忍耐と愛に密接に関係しており、ここでは特に『謙遜』との関係を強調しています。『柔和』は、優しさ、従順さ、温和を暗示し、傲慢とでしゃばりの正反対の意味です。

 

知恵は、実際の問題に具体的なアドバイスをもたらします。ヤコブは『知恵』を抽象的な単なる知識の蓄積というギリシャ語的概念で用いているのではなく、ユダヤ的概念で用いているのです。

『知恵』の本当の意味でのテストは、言葉ではなく『良い生き方』で示すことだと。

ヤコブの手紙2:14~26で既に述べたとおり、知恵は信仰と同じように『行い』によって立証されます。

 

 

ヤコブ3:14ーしかし、もしあなたがたの心の中に、苦いねたみと敵対心があるならば、誇ってはいけません。真理に逆らって偽ることになります。

ここでヤコブは『この世の知恵』について三つのことをあげています。

①苦いねたみ…他の人の成功をねたみ、憤慨し、無情な態度を取ること。

 

②心の中の敵対心…争い、競争、利己的な野心を含む派閥主義。非常識な自己的関心へとみちびくことを意味。道徳的、常識的行動を決める心の中の問題。

 

③誇ってはいけない、真理に逆らって偽ることになる。

*誇る…何かに対して威張ること、だれかに対してほくそ笑むこと、尊大であること、優勢を装うこと、の意。

 

*真理に逆らって偽る…『福音の真理』に言及。

 

『苦いねたみ』や『敵対心』などの性質を維持することは、真理に逆らって偽り、神の真理(福音)に同意せずに人生を送ることになります。したがって、『偽りの知恵』はもともと制御不可能な『舌』から始まり、非常識へと進化していくのです。

 

 

ヤコブ3:15ーそのような知恵は、上から来たものではなく、地に属し、肉に属し、悪霊に属するものです。

ここでヤコブは『偽りの知恵』の源を取り扱っています。14節で記された間違った『知恵』は、ヤコブの手紙1:17で記したものとは対照的であり、上から来る『知恵』ではないと言っています。

ヤコブ1:17ーすべての良い贈り物、また、すべての完全な賜物は上から来るのであって、光を造られた父から降るのです。父には移り変わりや、移り行く影はありません。

 

*この世のもの…天からではなく、神からのものでもなく、 世界的にこの地上に属する人からのもの。

 

*肉に属し…自然なことを意味する、人の堕落した罪の性質から出てくるもの。

1コリント2:14生まれながらの人間は、神の御霊に属することを受け入れません。それらは彼には愚かなことだからです。また、それを悟ることができません。なぜなら、御霊のことは御霊によってわきまえるものだからです。

 

ユダ19ーこの人たちは、御霊を持たず、分裂を起こし、生まれつきのままの人間です。

 

*悪霊に属する…『サタン的な知恵』の意。

偽りの知恵は、この世、肉、悪魔、これら三つの霊的な戦いから来ます。

 

 

ヤコブ3:16ーねたみや敵対心のあるところには、秩序の乱れや、あらゆる邪悪な行いがあるからです。

ここでヤコブは、『偽りの知恵の結果』を述べています。

 

*秩序の乱れ…ひどく乱れた無政府状態、騒動、またはカオス、の意。

 

ヤコブの手紙1:8では、秩序の乱れは、『二心の結果』として述べられていました。

ここでは、『制御不可能な舌の結果』として述べられています。

 

*あらゆる邪悪な行い…特に不道徳、非常識な行動、またすべての悪い行いに言及。

 

 

ヤコブ3:17ーしかし、上からの知恵は、第一に純真であり、次に平和、寛容、温順であり、また、あわれみと良い実とに満ち、えこひいきがなく、見せかけのないものです。

 *しかし…対比させる接続詞。『真の知恵の結果』は、舌を制御すること!

 

『真の知恵』の七つの特徴。

①純真…汚れがなくて、きよいこと。

知恵の内部的品質として、最も重要であり、土台となるもの。

他の六つの特徴は『外部的』なもの。

ヨハネ3:3ーキリストに対するこの望みをいだくものはみな、キリストが清くあられるように、自分を清くします。

 

②平和を好む…『純真』の代価ではなく、分裂を解決さっせるように促進すること。

 

③寛容…優しい、思いやりのある、礼儀正しい、合理的な、親切な、の意。

自分自身の権利を主張するのではなく、他者の感情に配慮し、公正性をもたらす。

 

④温順…人との関わり。聞く耳があり、譲歩する意思があり、簡単に説得されることを意味。

 

⑤あわれみ…同情、哀れみ、親切な行動、役に立つ行為、の意。

あわれみの結果として、『良い実』ー親切な行為、役に立つ行為と関連ーを結びます。

『実』は複数形で書かれており、結果としての行いが多岐に及ぶことを意味しています。

 

⑥えこひいきがない…好みや偏見がないこと。

『分け隔てがないこと』を意味し、一貫性を強調します。

 

 ⑦見せかけのないもの…偽善的ではなく、誠実であり、心からのものであること。

 

 

ヤコブ3:18ー義の実を結ばせる種は、平和をつくる人によって平和のうちに蒔かれます。

ヤコブはここで、真の知恵の結果を宣言しています。

 

*義の実…平和をつくる人の働きの実。

ガラテヤ5:22~23ーしかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、

柔和、自制です。このようなものを禁ずる法律はありません。

 

ヤコブの手紙3:16では、偽りの知恵の結果を、

ヤコブの手紙3:17~18では、上からの知恵の結果を述べています。