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サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

ピリピ人への手紙 3:4~12

ピリピ3:4ーただし、私は、人間的なものにおいても頼むところがあります。もし、ほかの人が人間的なものに頼むところがあると思うなら、私は、それ以上です。

ユダヤ主義者たちは、肉の割礼や行ないなど人間(肉)的なものを誇っていました。

その彼らに対抗するかのように、パウロも『人間的な誇りなら、彼ら以上に自分にはたくさんある』と述べています。

 

しかし、パウロはそのような『人間的誇り』ですら、自慢ではなく『キリストを知ることに比べたら、損だと思っている』と、彼らとは真逆な意味で述べているのです。

 

 

ピリピ3:5ー私は八日目の割礼を受け、イスラエル民族に属し、ベニヤミンの分かれの者です。きっすいのヘブル人で、律法についてはパリサイ人、

 パウロは『人間的な誇り』としているのは、

①八日目の割礼を受け…生まれた時から、律法に従っているということ。『生後八日目の割礼』は、アブラハム契約のしるしとしてユダヤ人男子に命じられており、モーセの律法の中でも命じられています。

 

創世記17:9~12ーついで、神はアブラハムに仰せられた。「あなたは、あなたの後のあなたの子孫とともに、代々にわたり、わたしの契約を守らなければならない。

次のことが、わたしとあなたがたと、またあなたの後のあなたの子孫との間で、あなたがたが守るべき私の契約である。あなたがたの中のすべての男子は割礼を受けなさい。

あなたがたは、あなたがたの包皮の肉を切り捨てなさい。それが、わたしとあなたがたの間の契約のしるしである。

あなたがたの中の男子はみな、代々にわたり、生まれて八日目に、割礼を受けなければならない。家で生まれたしもべも、外国人から金で買い取られたあなたの子孫ではない者も。

 

レビ記12:3ー八日目には、その子の包皮の肉に割礼をしなければならない。

 

イスラエル民族に属しイスラエル民族とは、アブラハムーイサクーヤコブー十二人の息子たちから出た『十二部族』のことです。

創世記35:22b~26aーさて、ヤコブの子は十二人であった。

レアの子はヤコブの長子ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン。

ラケルの子ヨセフとベニヤミン。

ラケルの女奴隷ビルハの子はダンとナフタリ。

レアの女奴隷ジルパの子はガドとアシェル。

 

③ベニヤミン族の分かれの者…『ベニヤミン』は、ヤコブの最愛の妻ラケルが産んだ末の子。 

 

生まれた順番は、

(1)ルベン…長子として誕生したが、父の側女と姦通し、長子の権利を失った。

創世記35:22イスラエルがその地に住んでいたころ、ルベンは父のそばめビルハのところに行って、これと寝た。イスラエルはこのことを聞いた。

(2)シメオン…最終的には、ユダに吸収された。

(3)レビ…祭司としてアロン、モーセサドカイ派。        *北の十部族。

(4)ユダ…王家の血統。ダビデ、ソロモン、イエス。カレブ。*南の二部族。

(5)ダン黙示録7:5~8で『ダンの部族』が抜けているからといって、反キリストがダン部族から出るわけではない。(反キリストは、ローマ帝国から出る)民数記13:4~15では、レビ族が抜けている。

(6)ナフタリ

(7)ガド

(8)アシェル

(9)イッサカル

(10)ゼブルン…士師サムソン。

(11)ヨセフ…後に長子の権利を相続し、マナセとエフライムの二つになって約束の地を継承する。長子の相続は二倍。エフライム族からヌンの子ホセア(ヨシュア)。

(12)ベニヤミン…士師エフデ。イスラエルの初代王サウル。パウロ。

 

④きっすいのヘブル人…ヘブル人とは、『川向こうから来た者』『国境を越えて来た者』の意。

 

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⑤律法についてはパリサイ人ユダヤ教の一派で、サドカイ派が神殿務めであったのに対し、イスラエルの民の指導者たちであった。

 

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パウロはパリサイ派として、ラビ(律法学者)ガマリエル のもとで教育を受けました。

使徒5:34ーところが、すべての人に尊敬されている律法学者で、ガマリエルというパリサイ人が議会の中に立ち、使徒たちをしばらく外に出させるように命じた。

 

使徒22:3ー「私はキリキヤのタルソで生まれたユダヤ人ですが、この町で育てられ、ガマリエルのもとで私たちの先祖の律法について厳格な教育を受け、今日の皆さんと同じように、神に対して熱心な者でした。

 

 

ピリピ3:6ーその熱心は教会を迫害したほどで、律法による義についてならば非難されるところのない者です。

 ⑥その熱心は教会を迫害したほど…パウロは、後にこのことを悔いています。

使徒8:1ーサウロは、ステパノを殺すことに賛成していた。

 

使徒8:3ーサウロは教会を荒らし、家々にはいって、男も女も引きずり出し、次々に牢に入れた。

 

1コリント15:9ー私は使徒の中では最も小さい者であって、使徒と呼ばれる価値のない者です。なぜなら、私は神の教会を迫害したからです。

 

*パウロは、異邦人の使徒として召されました。十二使徒たちは、ユダヤ人に対する使徒です。

ガラテヤ2:8ーペテロにみわざをなして、割礼を受けた者への使徒となさった方が、私にもみわざをなして、異邦人への使徒としてくださったのです。

 

⑦律法による義についてならば非難されるところのない者使徒22:3参照。

 

 

ピリピ3:7ーしかし、私にとって得であったこのようなものをみな、私はキリストのゆえに、損と思うようになりました。

パウロは、復活のキリストに出会ってからは、このような人間的な誇りと『損』と思うように変えられました。

①〜⑦の人間的な誇りを頼りにしていたパウロに、パウロは主イエスと衝撃的な出会いをしています。パウロの証しは、使徒の働き26章参照。 

 

使徒26:14私たちはみな地に倒れましたが、そのとき声があって、ヘブル語で私にこう言うのが聞こえました。『サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか。とげのついた棒をけるのは、あなたにとって痛いことだ。

 

使徒26:17~18ーわたしは、この民と異邦人との中からあなたを救い出し、彼らのところに遣わす。

それは彼らの目を開いて、暗やみから光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、わたしを信じる信仰によって、彼らに罪の赦しを得させ、聖なるものとされた人々の中にあって御国を受け継がせるためである。

*パウロは『異邦人の使徒』として召されただけでなく、『この民=ユダヤ人』にも遣わされました。伝道旅行先々でパウロはまず、ユダヤ人の会堂に行き、福音を宣べ伝えているのはそのためであり、福音はまずユダヤ人に、それから異邦人に伝えられるという神様の優先順位に従ってのことです。

 

マタイ15:26ーすると、イエスは答えて、「子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのはよくないことです。」と言われた。

*子どもたち…神の選びの民、ユダヤ人。

*小犬…異邦人。

 

ローマ1:16ー私は福音を恥じとは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシャ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。

 

 

ピリピ3:8ーそれどころか、私の主であるキリスト・イエスを知っていることのすばらしさのゆえに、いっさいのことを損と思っています。私はキリストのためにすべてのものを捨てて、それらをちりあくたと思っています。それは、私には、キリストを得、また、

*キリスト・イエスを知っていることのすばらしさ…キリストを信じ、受け入れるということは、神との親しい関係に入れられるということです。それは『神さま』と呼ぶしかできなかった者が、神を『天のお父様』と呼ぶことのできる『神の子ども』として受け入れられたということです。

 

ヨハネ1:12ーしかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。

 

ガラテヤ4:6~7ーそして、あなたがたは子であるゆえに、神は「アバ、父。」と呼ぶ、御子の御霊を、私たちの心にくださいました。

ですから、あなたがたはもはや奴隷ではなく、子です。子ならば、神による相続人です。

 

私たち信者は、『神の子ども』として、神に知られるようになったのです。

ガラテヤ4:9ーところが、今では神を知っているのに、いや、むしろ神に知られているのに、どうしてあの無力、無価値の幼稚な教えに逆戻りして、再び新たにその奴隷になろうとするのですか。

*無力、無価値の幼稚な教え…律法。

 

『割礼』の教えを含む律法は、キリストへ導くための養育係でした。律法により『神の基準』が示され、律法を守るという行いによる義は、人は誰一人到達できません。ですから、律法全てを成就されたキリスト・イエスを信じる信仰による義が与えられたのです。

ガラテヤ3:24ーこうして、律法は私たちをキリストへ導くための養育係となりました。私たちが信仰によって義と認められるためなのです。

 

イエスも『行いによる義』ではなく、『信仰による義』によって天の御国にはいるのだと教えておられます。

マタイ5:20ーまことに、あなたがたに告げます。もしあなたがたの義が、律法学者やパリサイ人の義にまさるものでないなら、あなたがたは決して天の御国に、はいれません。

*律法学者やパリサイ人の義…律法の行いによる義。

*まさる義キリストを信じる信仰による義。

 

厳粛なパリサイ人であり『律法の行いによる義』を追い求めていたパウロが、復活のキリストと出会い『信仰による義』を得た瞬間から、自分が今まで人間的に頼りにしていたものが『ちり、あくた』と思うようにまで変えられたのです。

*あくた…ごみ。くず。つまらないもの。

 

 

ピリピ3:9ーキリストの中にある者と認められ、律法による自分の義ではなくて、キリストを信じる信仰による義、すなわち、信仰に基づいて、神から与えられる義を持つことができる、という望みがあるからです。

パウロが望んでいたことは、

①キリストの中にある者と認められること…信仰は、その人の内側に宿ります。しかし、口先だけでみことばを実行しない者は、内にある信仰を証明することができません。そのような信仰は『死んだ信仰』であると、ヤコブは書簡に記しています。 

 

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*神から与えられる義…救いの完成のこと。『救い』には、三つのステップがあります。

1)人はキリストの福音を信じたときに、『義』と認められますー義認

2)肉体が生きている間は、日々キリストに似た者となるための『霊的成長期』ですー聖化

3)肉体の死によって原罪から分かたれ、携挙により栄光の体に変えられたとき、救いが完成しますー栄化

 

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ピリピ3:10ー私は、キリストとその復活の力を知り、またキリストの苦しみにあずかることも知って、キリストの死と同じ状態になり、

 *キリストの死と同じ状態キリストは、十字架の上で『霊的に死に、霊的に復活し』てから、肉体の死を迎え、三日目によみがえられました。ですから、霊的に死んだ状態で生まれて来る人間も、肉体の死の前に『霊的に新しく生まれ』ないと、『キリストの死とと同じ状態』にはなりません。

 

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ローマ6:5ーもし私たちが、キリストにつぎ合わされて、キリストの死と同じようになっているのなら、必ずキリストの復活とも同じようになるからです。

 

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ピリピ3:11ーどうにかして、死者の中からの復活に達したいのです。

②死者の中からの復活に達すること… パウロは、信仰の完成である『栄化』を目指していました。

 

 

ピリピ3:12ー私は、すでに得たのでもなく、すでに完全にされているのでもありません。ただ捕らえようとして、追求しているのです。そして、それを得るようにとキリスト・イエスが私を捕らえてくださったのです。

*すでに完全にされているのでもありません…パウロはこの世に生きている間は、信仰の完成者ではなく、『聖化』の過程にあることを知っていました。ですから、私たちも信じたスタート地点(義認)から、完成(栄化)目指して、日々みことばを求め、みことばに従い、霊的成長(聖化)し続け、キリストの花嫁としてふさわしく御前に立てるようになりましょう。