サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

旧約聖書の歴史 〜ヨシュア記15~19章〜

ヨシュア記15:13~14ヨシュアは、主の命令で、エフネの子カレブに、ユダ族の中で、キルヤテ・アルバ、すなわちヘブロンを割り当て地として与えた。アルバはアナクの父であった。

カレブは、その所からアナクの三人の息子、シェシャイ、アヒマン、タルマイを追い払った。これらはアナクの子どもである。
 
これはヨシュア記14:13~15の並行記事で、ユダ族代表として約束の地の偵察に行き、ヨシュアと共に信仰による報告をもたらしたカレブの相続地『ヘブロン』占領について。
 
ヨシュア記14:14ーそれで、ヘブロンは、ケナズ人エフネの子カレブの相続地となった。今日もそうである。それは、彼がイスラエルの神、主に従い通したからである。
 
*ケナズ人…エフネの先祖で『ケナズ』という名前を持つユダの家系。(ただし、聖書にはこのケナズの記述はない) 民数記13:1~6参照
 
ヘブロン…神がアブラ(ハ)ムとその子孫に与えると約束された地の中で、生前のアブラ(ハ)ムが膨大な金額銀400シェケルをヘテ人エフロンに支払って、妻サラを葬るために買ったマクベラの洞穴がある所。
 
創世記23:2ーサラはカナンの地のキルヤテ・アルバ、すなわちヘブロンで死んだ。アブラハムは来てサラのために嘆き、泣いた。
 
創世記23:16~20アブラハムはエフロンの申し出を聞き入れ、エフロンがヘテ人たちの聞いているところでつけた代価、通り相場で銀四百シェケルを計ってエフロンに渡した。
こうして、マムレに面するマクペラにあるエフロンの畑地、すなわちその畑地とその畑地にあるほら穴、それと、畑地の回りの境界線の中にあるどの木も、
その町の門に入って来たすべてのヘテ人たちの目の前で、アブラハムの所有となった。
こうして後、アブラハムは自分の妻サラを、カナンの地にある、マムレすなわち今日のヘブロンに面するマクペラの畑地のほら穴に葬った。
こうして、この畑地と、その中にあるほら穴は、ヘテ人たちから離れてアブラハムの私有の墓地として彼の所有となった。
 
後に、ダビデ王がヘブロンからユダを治めた。
Ⅱ サムエル2:11ダビデヘブロンでユダの家の王であった期間は、七年六か月であった。
 
このような土地をカレブが所有したということは、カレブが異邦人であるエドム人の子孫の『ケナズ人』だとしたらあり得ないこと。
 
ヨシュア記15:16~17ーそのとき、カレブは言った。「キルヤテ・セフェルを打って、これを取る者には、私の娘アクサを妻として与えよう。」
ケナズの子で、カレブの兄弟オテニエルがそれを取ったので、カレブは娘アクサを、彼に妻として与えた。
 
*キルヤテ・セフェル…後の『デビル』
士師記1:11ーユダはそこから進んで、デビルの住民を攻めた。デビルの名は以前はキルヤテ・セフェルであった。
 
*カレブの兄弟オテニエル士師記3:9では『カレブの弟ケナズの子オテニエル』となっている。
士師記に登場する12人のさばきつかさの第一番目だが、オテニエルは『救助者』と呼ばれている。
 
士師記3:9イスラエル人が主に叫び求めたとき、主はイスラエル人のために、彼らを救うひとりの救助者カレブの弟ケナズの子オテニエルを起こされた。
 
ヨシュア記15:18~19ー彼女がとつぐとき、オテニエルは彼女をそそのかして、畑を父に求めることにした。彼女がろばから降りたので、カレブは彼女に、「何がほしいのか」と尋ねた。
彼女は言った。「私に祝いの品を下さい。あなたはネゲブの地に私を送るのですから、水の泉を私に下さい。」そこで彼は、上の泉と下の泉とを彼女に与えた。
 
*そそのかして新改訳聖書誤訳のひとつ⁈ 『しきりに促して』の意。
 
*ネゲブ…南方の土地、の意。イスラエル南部の乾燥した砂漠地帯。
 
*上の泉と下の泉…乾燥した砂漠地帯のネゲブで生きるには、必要不可欠な溜池てあり、オテニエルが求めた『畑』での収穫にも必要不可欠であった。水の泉を求めたアクサの知恵を父カレブが喜び、上の泉と下の泉を与えたのでしょう。
 
 
15章のユダ族への割り当てから始まり、19章までヨセフ族の割り当て、他部族への割り当てへと続く。
しかし、それは神がアブラハムとその子孫に与えると約束されたほんの一部に過ぎない。
 
創世記15:18ーその日、主はアブラムと契約を結んで仰せられた。「わたしはあなたの子孫に、この地を与える。エジプトの川から、あの大川、ユーフラテス川まで。
 
患難時代を通してイスラエルが民族的回心し、イエスがメシアだと信じる信仰を持って再び帰還する時、エジプトの川からユーフラテス川までを相続することになる。
 

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