人間はいつから「肉食」になったのでしょう?
伝道をしていると、よく聞かれるのがこれ!
「ノアの箱舟の中にいた肉食動物は何を食べてたの?」
「食」に関する疑問はつきません。
「神の子ら」が何を意味するのか?そしてその目的は?ヘブル的視点からどうぞ
さて、今日の聖書箇所はちょっと難しい箇所です。聖書にはいくつかの解釈がなされる箇所がありますが、大切なのはその一部だけを取り上げて解釈するのではなく、全体の流れの中での解釈です。そうすれば、聖霊の導きにより納得できる解釈に落ち着きます。
創世記6:1ー2節から判断すると、性的乱れが極度に達したことが伺えます。
創世記6:2ー神の子ら…複数の解釈がある箇所です。
1)御使い(天使)たち…聖なる天使は結婚しませんね。
マタイ22:30ー復活の時には、人はめとることも、とつぐこともなく、天の御使いたちのようです。
2)堕落した御使い…堕天使たちは、神を捨ててサタンの側いついた者たちですので、罪をすでに犯した者たちですから、聖なる天使たちのような生活はしません。
3)神を信じる敬虔な者たち…彼らは天使ではなく、人間です。神を信じる敬虔な者たちが、将来のパートナーを神に祈ることなく、自分の好みだけで結婚相手を選ぶでしょうか?
さあ、どの解釈をしますか?その根拠をみことばから説明できますか?
御使いの場合、既に「聖なる御使い」と「堕落した御使い」とに分かれています。
造られた御使いの数は定まっていて、1/3がサタンに組して「墮天使」となりました。黙示録12:4ーその尾は、天の星の三分の一を引き寄せると、それらを地上に投げた。また、竜は子を産もうとしている女の前に立っていた。彼女が子を産んだとき、その子を食い尽くすためであった。
*黙示録で象徴的に「星」と書かれている時は例外なく「天使」の意
「神の子ら=神を信じる者たち」…この解釈をする人が一番多いのではないでしょうか?
その理由として、2節ー「人の娘たちがいかにも美しいのを見て、その中から好きな者を選んで」つまり、ノアの時代に洪水が起きたのは、神を信じる者たちが “神に祈って結婚相手を選ばなかったからだ” と解釈してはいませんか?
中には、セツの系図とカインの系図の雑婚と取る人がいるでしょう。
しかしその解釈だと、信仰を持っている男性たちが、信仰を持っていない女性たちと結婚しただけということになります。そしてノアの時代の洪水で死んだのは、その子孫たちということになります。
創世記6:2ー神の子ら…ヘブル語:ネイエロヒム。一貫して「天使」を指すことばで、いつも男性形で聖書に登場します。
複数形を表すヘブル語の語尾は、
男性名詞の場合:〜イーム
女性名詞の場合:〜オット
となります。
エロヒム…神、ケルビム…最高位の天使、セラフィム…高位の天使、ネイエロヒム…神の子ら(天使たち)すべて『男性名詞』ですから、神は『御父/御子』ともに男性、地上に現れるときの天使は男性の姿なのです。
すでに天使の2/3は、聖さが証明されて罪を犯すことができない状態にあるので、ここでの「神の子ら=ネイエロヒム」は「墮天使」のこと。
つまり、墮天使が若い男性の形をとり、見た目の美しい者を選んで妻とした結果、ネフェリム(七十人訳ー巨人:原語ー堕落した者)が誕生したのです。ノアの時代の洪水で死んだのは、墮天使と人間の子孫ということになります。
理由ーサタンが、創世記3:15ー(原初福音)「女の子孫がおまえの頭を踏み砕く」という預言を受けたからです。女の子孫からメシヤが生まれないように仕組んだのです。神の裁きである洪水が起こるまでは、上手くいっていましたー創世記6:5。
創世記6:9ーノアは、正しい人であって、その時代にあっても全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。
*その時代…つまり、人々が性的に堕落した時代。
これがノアが箱舟を託された理由です。
聖書が「正しい人」と言っているのは、他にはイエスの養父ヨセフがいますーマタイ1:19。
聖書が「神とともに歩んだ」と言っているのは、エノクですー創世記5:22。
創6:11~12ー洪水の理由。“地は、神の前に堕落し、地は暴虐で満ちていた。神が地をご覧になると、実にそれは、堕落していた。すべての肉なるものが、地上でその道を乱していたからである。”
サタンの目的は、女の子孫を堕落させることにありました。堕落させて、メシヤ(救い主)として不適格にしたかったのです。だから、実際にメシヤとして神の御子イエスがバプテスマを受けられた直後、荒野で主を試みたのです。メシヤとして失脚させるために。
洪水で滅ぼされたのは、サタンの策略と墮天使により、“悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾く人たち”ー創6:5、“その道を乱していた人たち”ー創6:12です。
創世記7:11ー巨大な大いなる水の源が、ことごとく張り裂け、天の水門が開かれた。
創世記1:7ー「大空の上にある水」のこと。
創世記7:12ー四十…試みの数。
創世記7:14ーあらゆる種類の獣、家畜、地をはうもの、鳥、翼のあるすべてのものが、みな箱舟の中に入りました。
現代を生きる私たちの認識を持ち込んで読むと、肉食動物は何を食べていたのだろう?ノアたちは、身の危険を感じなかったのだろうか?という疑問をもちますよね!?
水が引いて箱舟から出るまでは、人は菜食でした。
cf 創世記1:29ーわたしは、全地の上にあって、種を持つすべての草と、種を持って実を結ぶすべての木をあなたがたに与えた。それがあなたがたの食物となる。
動物たちも菜食でした。
創世記1:30ーまた、地のすべての獣、空のすべての鳥、地をはうすべてのもので、いのちの息のあるもののために、食物として、すべての緑の草を与える。すると、そのようになった。
肉食が許されたのは、箱舟から出た後です。
創世記9:3ー生きてうごいているものはみな、あなたがたの食物である。緑の草と同じように、すべてのものをあなたがたに与えた。
人に肉食を許可すると同時に、神さまは動物を守るために、人を恐れるようにされました。
cf 創9:2ー野の獣、空の鳥、地の上を動くすべてのもの、それに海の魚、これらすべてはあなたがたをおそれておののこう。
創世記9:1~17は、八つの契約の3番目、ノア契約です。箱舟から出たノアと結ばれた契約で、アダム同様ノアは人類の代表です。今でも有効な契約です。ニ度と洪水で世界を滅ぼさない約束のしるしとして「虹」が与えられました。
契約の内容は、七つ。これは『ノアの七戒』とも呼ばれています。エデン契約の下にあったエデンの園での戒めはたった一つ、『善悪の知識の木の実を食べてはならない』というものでしたが、ノア契約では『七つ』に増えました。
1)生めよ。ふえよ。地に満ちよ。ー創世記9:2。
地上に人が満ちることを命じられています。
2)動物を人に委ねられた。ー創世記9:2。
動物の管理責任が託されました。
3)人は菜食だけでなく、肉食も許可された。ー創世記9:3。
それまでは食するためではなく、毛皮、乳、神へのいけにえとしてのみ動物を利用していました。
4)血(生肉)を食することは禁止。ー創世記9:4。
*命は血の中にあるから。
5)死刑制度の導入。ー創世記9:5~6。
殺意を持って人を殺した場合に適応。殺人を思い留まらせる意味もあったのではないかと考えられます。
のちに、モーセの律法で殺意のない過失致死の場合は『逃れの町』が用意されます。
6)再び洪水によって世界を滅ぼさないー創世記9:11。
Ⅱペテロ3:7ーしかし、今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な者どものさばきと滅びとの日まで、保たれているのです。
7)しるしとしての「虹」ー創世記9:13。
現在でも『虹』は見られるということは、この契約が現在でも有効であることを示しています。つまり、局所的に洪水が起きることはあっても、ノアの洪水のときのように全世界が洪水で滅びることはありません。
Ⅱペテロ3:7ーしかし、今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な者どものさばきと滅びとの日まで、保たれているのです。
箱舟から出た後、ノアの三人の息子から神さまの祝福のとおり、人類は増え広がっていきました。(バベルの塔を建てたときは、一箇所に留まっていましたけどね💦)
ハムーアフリカ系人種…黒人。音楽や運動能力が与えられた。
ヤペテーヨーロッパ系人種…白人。科学的思考能力が与えられた。
For You, For Them, Amen!