サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

聖書に見る結婚とサタンの策略

【あまり知られていないヘブル的解釈学】

同じ節の中に、同じ言葉がニ度繰り返し出て来たときは、両方とも同じ意味となる。

 

この解釈学に沿って、「原初福音」と言われる初めてメシアに言及した聖句、創世記3:15を読むと…

 

創世記3:15ーわたしは、おまえと女との間に、

また、おまえの《子孫》と女の《子孫》との間に、

敵意を置く。

彼は、おまえの頭を踏み砕き、

おまえは、彼のかかとにかみつく。

 

15節という一つの聖句の中に《子孫》という言葉が、ニ度出てきます。「女の子孫」とは、エバの子孫として誕生するメシア、イエス・キリストのことです。

 

「子孫」と訳されている原語は「胤」という意味で、通常 男性にのみ使われる言葉です。それが女性に使われていることから、メシアは人間の男性を介さずに誕生することを示唆しています。

後に預言者たちが、そのことを預言しています。

 

イザヤ7:14ーそれゆえ、主みずから、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける。

 

エレミヤ22:28~30ーこのエコヌヤという人は、さげすまされて砕かれる像なのか。それとも、だれにも喜ばれない器なのか。なぜ、彼と、その子孫は投げ捨てられて、見も知らぬ国に投げやられるのか。

地よ、地よ、地よ。主のことばを聞け。

主はこう仰せられる。「この人を『子を残さず、一生栄えない男。』と記録せよ。彼の子孫のうちひとりも、ダビデの王座に着いて、栄え、再びユダを治める者はいないからだ。」

 

福音書には二つのメシアの系図が記載されています。マタイの福音書1章には、イエスの養父ヨセフの系図あり、ルカの福音書3章には、イエスの生母マリヤの系図があります。

 

エレミヤ書22章で預言されているエコヌヤは、マタイ1章の養父ヨセフの系図に登場します。cf マタイ1:11。

エコヌヤの子孫からは、「ダビデの王座に着く者はいない」つまり、メシアは誕生しないという預言です。このことから、エス系図的にヨセフの血を引かずに誕生していることになります。

 

ルカ1:30~35ーすると御使いが言った。「こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。

ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。

その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また、神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。

彼はとこしえにヤコブの家を治め、その国は終わることがありません。」

そこで、マリヤは御使いに言った。「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。

御使いは答えて言った。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます。」

 

受胎告知で知られる箇所ですね。ここで処女マリヤは『聖霊によりみごもる』ことが預言されています。そしてそのマリヤの系図こそ、ダビデ王へと繋がるのです。

つまり、創世記3:15の「女の子孫(胤)」は、処女マリヤを通してのみ誕生したイエス・キリストのことだということになるわけです。

 

普段、つまらないと思って読んでいたキリストの系図には、このように深い意味があります。

しかしここで忘れてはいけないのは、『同じ節の中に、同じ言葉がニ度繰り返し出て来たときは、両方とも同じ意味となる。』ということです。

 

イエス・キリスト聖霊によって処女マリヤから誕生したのであれば、反キリストの誕生も同じような誕生の仕方をする、ということです。つまり『悪霊によって、処女から誕生する』ということです。

 

Ⅱテサロニケ2:9~10ー不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い、

また、滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行われます。なぜなら、彼らは救われるために真理への愛を受け入れなかったからです。

 

聖書的『一夫一婦制の結婚』が一般的な時代には難しかったでしょう。

しかし結婚制度が崩壊し、同性婚が認められるようになって来た現在、男性を知ることのないレズビアンの女性がいたり、体外受精により同性婚カップルの間にも子どもが持てるようになってきているわけですから、そのどさくさに紛れて誕生することはあり得るわけです。

 

両親が同性婚の間に育った子どもは、混乱しないでしょうか?

自分のアイデンティティをどのように持つのでしょうか?

子どもが苦しむことは目に見えています。

 

聖書の神は、結婚について次のように定めています。

マタイ19:4~6ーイエスは答えて言われた。「創造者は、初めから人を男と女に造って、

『それゆえ、人は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となる』と言われたのです。それを、あなたがたは読んだことがないのですか。

それで、もはやふたりではなく、ひとりなのです。こういうわけで、人は、神結び合わせたものを引き離してはなりません。」

 

*一体となる…糊でくっつけたような状態。互いに契約を守り続ける状態。

 

欧米諸国で法律的にも認められるようになってきた「同性婚」は、神の定められた男性と女性による『一夫一婦婚』に反するものであり、神の祝福の外のものです。

「生めよ。増えよ。地を満たせ。」と仰せられた神の命令にどのように従うのでしょうか?クローンですか?そんなことが通用するようになったら、創世記6章ネフィリムの時と同じような社会になってしまいます。

 

私たちは霊的に覚醒して、声をあげていかなければならないのではないでしょうか?

ボ〜ッとしていたら、そのうち日本も法改正で同性婚が認められてしまうことにもなりかねません。

神様が定められた結婚制度の中に祝福があるのです!

 

創3:15b*彼…女の子孫として誕生する御子イエス

*おまえの頭を踏み砕き…致命傷 勝利はキリスト・イエスにあります。

*おまえ…サタンの子孫

*彼のかかとにかみつく…メシヤの十字架の死。(後に復活)

 

反キリストは、キリストのコピーをしてきます。

①キリストの初臨時、人々は政治的メシアを望んでいました。

反キリストは平和と安全を唱えて、政治的リーダーとして出現。おそらく30歳。

 

②キリストの公生涯は三年半。十字架の死と復活。

患難時代中間、即ち三年半。獣の像が神殿に立つ直前に、反キリストの死と復活。二人の証人の殺害。(教会時代はキリストの誕生を喜び、クリスマスを祝いますが、終わりの時代は二人の証人の死を祝い、贈り物を贈り合います)

 

③ふたりの証人の死、復活、昇天。キリストのそれを思い起こさせます。

その上で反キリストは、患難時代の後半の三年半自分こそ神だと宣言し、人々は復活の反キリストを通してサタンを礼拝するようになる。

 

 

反キリストは、近い将来必ず現われます。

ヨハネ8:44ーあなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと願っているのです。悪魔は初めから人殺しであり真理に立ってはいません。彼のうちには真理がないからです。人が偽りを言うときは、自分にふさわしい話し方をしているのです。なぜなら、彼の父もまた嘘つきだからです。

 

今の恵みの時代の間に、天と地を造られた神を「父」とするか、真理のない悪魔を「偽りの父」とするのか、どちらに従って人生を送るのかを決断しなくてはなりません。

人を見るのではなく、神なのに人として来られたイエス様を見て、霊的覚醒した信仰を持って、キリストの花嫁として相応しく整えられますように。