サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

七年間の契約(患難時代の幕開け)〜ダニエル9:27、イザヤ28:14~22〜

第九番目の陣痛…つまり時系列預言されている最後の出来事が、『反キリストとイスラエルの七年契約』です。

 

患難時代の始まりは、携挙ではありません。『携挙』は、ペンテコステから始まった『教会時代の終わり』です。

 

そして、おそらく少しの間(数日なのか、数ヶ月なのか、数年なのかはわかりませんが)教会時代から患難時代への『移行期間』があると思われます。

患難時代の始まりの合図は、『七年間の契約への署名』であることは強調すべきでしょう。多くのクリスチャンが勘違いしているからです。

 

教会時代の終わりが『携挙』、患難時代の始まりが『七年契約への署名』ということをしっかりと頭の中に入れておく必要があります。そうすれば『携挙が差し迫ったことである。』ということに関して、多くの誤解を避けることができるのです。

 

 

ダニエル9:27ー彼は一週の間、多くの者と堅い契約を結び、半週の間、いけにえとささげ物とをやめさせる。荒らす忌むべき者が翼に現われる。ついに、定められた絶滅が、荒らす者の上にふりかかる。

 

反キリストと患難時代の始まりとの関係について預言しているのが、ダニエル書9:27です。これは『ダニエルの70週の預言』の一部です。

この預言全体の文脈は、ダニエル書7:24~27です。

 

ダニエル9:24ーここでは、すべての歴史と預言を完成させるために、イスラエルの民に向かって『490年の期間が宣言されている』と言っています。初めの69週(あるいは483年)の間に、エルサレムは再建されます。

 

ダニエル9:25ーこの期間にイスラエルの民は、苦しみの時代を経験すると述べています。69週の終わりに、この構図に突然切れ目が入ります。

第69週と第70週の間に時間的な途切れがあり、その間に三つの事柄が起こるからです。

第一の事柄…メシアが殺される。⇨AD30年に起こりました。

第二の事柄エルサレムと神殿が破壊される。⇨AD70年に起こりました。

第三の事柄…長期にわたる荒廃が続く。⇨AD70年以来、イスラエルの地は荒廃しており、1948年にイスラエルが再び国家となりました。

 

ダニエル9:26ーしかし、もう一週の残っています。それが『七十週目にあたる七年間』、すなわち『七年間の患難時代』です。


ダニエル9:27ーダニエルの七十週のうちの『最後の七年間』が、時を刻み始める一つの出来事が書かれています。それが反キリストとイスラエルの間で七年間の契約が署名されることによって始まります。それまでは『患難時代ではない』ということです。

 

*この出来事が起こる前に、信者たちは彼が誰であるかを知るようになっています。

 

反キリストが患難時代の始まりと関わることを述べたもう一つの聖句は、黙示録6:1~2です。

 

黙示録6:1ー『白い馬』に乗って『勝利の上にさらに勝利を得ようとして』出て行った者は、反キリストです。

彼は患難時代の裁きの巻き物である、封印された七つの巻き物のうちの『第一の封印の裁き』です。この巻き物は、七年間の契約に署名したことの結果として、地上に注がれ始める裁きです。

イスラエルはもともと神様との契約関係にいたのに、反キリストと契約を結ぶという罪を犯すのです。(二重契約)

 

第一の封印の裁きー反キリストが世界的規模の征服に向かって動き始めるために、イスラエルとの契約関係を用います。

 

半週の間、いけにえとささげ物をやめさせる…彼の征服は患難時代の初めに始まり中期まで続きますが、患難時代前半の3年半は、この目的を達成することができません。

中期になると、十人の王たちのうち3人を殺し、それにより他の7人の王は彼の権威に服従するようになります。

 

したがって、反キリストと患難時代の始まりとの関係は二つの点で見られます。

1)彼は七年間の契約に署名し、それによって患難時代をスタートさせます。
2)彼は、世界征服という計画をスタートさせます。

 

サタンは最高位の天使ケルブ(複数形:ケルビム)だった時に『神のようになりたい』と高慢になり、その思いをエバに入れ、全世界は自分に任されているとイエスを誘惑したことを思い出してください。それをいよいよ実行に移す時でもあるのです。

 

【患難時代に導く九つの出来事時間的に並べることが出来るもの。

 

第一次世界大戦第二次世界大戦

イスラエル国家の再建。

エルサレム奪還。

*ここまでがすでに成就した預言です。イスラエル国家再建後、携挙はいつでも起こり得るのです。

④北の連合軍によるイスラエル侵攻。

⑤世界統一政府。

⑥十の王国。

⑦反キリストの出現。

⑧平和と偽の安全の期間。

⑨反キリストとイスラエルの七年間の契約。

 

これら以外にも患難時代前に起こると述べられている出来事があります。現時点ではまだ成就していないので、それらを時間的な順序の中に位置付けることができません。

 

【時間順ではない出来事】

①暗黒。

②エリヤの再来。

③携挙(空中再臨)。

④第三神殿。*患難期前に建つのか、患難期前〜患難期初期に建つのか、患難きに入ってから建つのかは不明。ただし、患難時代中期には機能しています。