サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

名誉大祭司アンナス 〜ヨハネ18:12~14,19~24〜

ヨハネ18:12ー*一隊…600人編成


ゲッセマネの園で、イスカリオテ・ユダに率いられてやって来た600人のローマ兵、千人隊長、祭司長やパリサイ人たちから送られた役人たちは、自ら名乗り出たイエスを捕えて縛りました。

 

ヨハネ18:13ーアンナスの立場は、どのようなものでしたか?

その年の『大祭司』カヤパとは、どのような関係でしたか?

 

大祭司…年に一度、第七の月(チスリの月、9~10月)の十日(ヨム・キプール)に『至聖所』に入り、民全体の罪を告白し、赦しときよめを祈り求めます。cf レビ記16章,23:26~32、民数記29:7~11

 

なぜ『大祭司カヤパ』ではなく、アンナスの所へ連れて行ったのでしょう?

 

エスの時代、イスラエルの王『ヘロデ』はユダヤ人ではなく『エドム人アブラハムーイサクーエサウの子孫)』でした。また『大祭司』の職は、ローマ帝国の政策に追従する者だけがその職に就くことが許されました。そのため『王』も『大祭司』も賄賂をローマ側に贈って地位を得ていたのです。その賄賂を捻出するために、神殿の異邦人の庭に市場を開き、神殿で捧げる動物を売る店や神殿通貨の両替所などを設置し、膨大な手数料を取っていました。このような市場は『アンナス市場』と呼ばれるほどでした。

 

*この時、アンナスは『名誉大祭司』であり、『大祭司カヤパ』のしゅうととして陰の力を握っていました。

 

ヨハネ18:14ー普通 裁判は昼に行なわれました。なぜ、イエスの裁判は夜中に行なわれたと思いますか?

アンナスにとって『イエス』とは、どのような存在だったのでしょう?

 

cf ヨハネ11:49~50ーしかし、彼らのうちのひとりで、その年の大祭司であったカヤパが、彼らに言った。「あなたがたは全然何もわかっていない。

ひとりの人が民の代わりに死んで、国民全体が滅びないほうが、あなたがたにとって得策だということも、考えに入れていない。

 

ユダヤ教の裁判では『鶏が鳴く前の裁判は無効である。』『被告は誘導尋問を受けてはならない。』『ひとりの証人の証言で、罪に定めてはならない。』と定められていました。

 

ヨハネ18:19ーアンナスは更に、どんな質問をイエスにしていますか?

 

ヨハネ18:20~21ーイエスは質問に対し、どのような答えをしていますか?

エスの答えにより、アンナスのどのような罪が明らかになっていますか?

 

ヨハネ18:22ーイエスの応答を聞いて、役人のひとりは何をしましたか?

 

日本でも取り調べ時の『可視化』が問題になっていますが、被告人が法廷で暴力を振るわれても、何も問題にされない法廷についてどう思いますか?

 

ヨハネ18:23ー冷静に対応するイエスについて、どう思いますか?

結果的にこのやりとりから、誰が誰を裁いていると思いますか?

 

ヨハネ18:24ーアンナスはイエスの質問に何か答えていますか?

人間社会の立場がどんなに上であっても、最終的な『裁き主』とは誰だと思いますか?

アンナスはイエスをどうしていますか?なぜ、彼は判決を下さなかったのでしょうか?

 

 あなたはアンナスのようにイエスを裁く立場にいますか?

それともイエスこそ、すべての人を裁かれる神の御子だと思いますか?

 

『裁く』と聞くと、有罪か無罪かをまず考えますが、イエスを『メシア=救い主』と信じるクリスチャンが『有罪』になることはありません。イエスが既に私たちの罪のために身代わりとなって、十字架の上で代価を払って贖ってくださったからです。

 

クリスチャンの場合の『裁き』とは、信仰生活の決算報告をすることです。

 

現代のクリスチャンへ 〜決算報告の準備をせよ〜

 

http://osusowake.hatenablog.com/entry/2013/09/24/121411

 

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