2014年11月22~30日までの九日間かけて、初めての『聖地旅行』に行って来ました。
出発日が近づくにつれ、ワクワク❤︎ドキドキ♡訪れたい所は数々あれど、今回のツアーのメインは、アブラハムゆかりの地ベエル・シェバと主イエスの足跡を追ってエルサレム。
【第一日目】
日本からは仁川までが、約2時間半…まぁ余裕。時差もないしね。
仁川からテル・アビブ間が、約12時間半…長いこと、長いこと。しかも眠れない…。これから行こうと思っている方は、覚悟したほうがいいと思うヨ。とにかく、疲れてヘロヘロでした。
テル・アビブ、ベングリオン空港の壁は、エルサレムストーン(!?)が使われていて、早くも感激!思わず、タッチ!! ^^
浮腫んだ足を引きずりながら、世界遺産登録された『シネマホテル』へ直行!
バスの運転手さんは、ムーサ(モーセ)・イブラヒーム(アブラハム)さん。
聖書的な名前を持つ、とても感じの良い、笑顔の素敵なアラブ人。
ツインの部屋のはずが、一瞬『ダブル』に見えた。
だって、ベットがピッタリくっついて並んでいるんだもの…💦
身体を伸ばして横になれることに感謝。でも、なかなか寝付けない。
そりゃそうだよ、だって日本は朝だもの…。とりあえず、翌日に備えて目を閉じて身体を休めるのだ。
あっ⭐︎そうそう、大事なことがひとつ。
イスラエルのトイレットペーパーはね、高級そうなんだけど、水に溶けにくいみたいで…トイレに流しちゃダメなのです。大きめのゴミ箱が設置されているので、そちらにね。
【第二日目】
バイキングでの朝食は、どれも新鮮な野菜、チーズ、果物が中心でとても美味。
目は欲張りだね。ぜ〜んぶ食べたくなっちゃう。
でも水はちょっとしょっぱい。
バスで世界遺産のテルシェバ遺跡へ。
途中エラの谷を通過。ダビデが、サウル王に従って戦いに出て行った兄たちの所へ食料を届け、安否確認をするために行き、怖気づいているイスラエル軍に代わって、ゴリアテと戦った場所。この時のダビデのことばが、これ…↓
1サムエル記17:45~47ーダビデはペリシテ人に言った。「おまえは、剣と、槍と、投げ槍を持って、私に向かって来るが、私は、おまえがなぶったイスラエルの戦陣の神、万軍の主の御名によって、おまえに立ち向かうのだ。
きょう、主はおまえを私の手に渡される。私はおまえを打って、おまえの頭を胴体から離し、きょう、ペリシテ人の陣営のしかばねを、空の鳥、地の獣に与える。すべての国は、イスラエルに神がおられることを知るであろう。
この全集団も、主が剣や槍を使わずに救うことを知るであろう。この戦いは主の戦いだ。主はおまえたちをわれわれの手に渡される。」
ベエルシェバ…ベエルー井戸、の意、シェバー数字の『七』、(シェーバは誓い、の意)。聖句はここ↓
創世記21:28~32ーアブラハムは羊の群れから、七頭の雌の子羊をより分けた。
するとアビメレクは「今あなたがより分けたこの七頭の子羊は、いったいどういうわけですか。」とアブラハムに尋ねた。
アブラハムは、「私がこの井戸を掘ったという証拠となるために、七頭の雌の子羊を私の手から受け取ってください。」と答えた。
それゆえ、その場所はベエルシェバと呼ばれた。その所で彼らふたりが誓ったからである。
彼らがベエルシェバで契約を結んでから、アビメレクとその将軍ピコルとは立って、ペリシテ人の地帰った。
1,969年〜8年間かけて発掘されたテルシェバ遺跡では、『祭壇』や『井戸』『当時の住宅』跡を見学。
祭壇の角は、動物を縄でつないでおくためのものだが、殺人者がこの角にしがみついたら罪が赦さなければならなかった。
*『ダンからベエルシェバまで』という表記は、旧約聖書に全部で9回出てきますが、遺跡的にほぼ同時代、同じような造りであり、聖書の記述通りの高さであったことがわかっているとのこと。
すごいよね〜! 一つ一つ、聖書の記述が遺跡によって証明されるって。考古学をやっている人には、たまらないんだろうな。
お昼は『ベドウィンランチ』🍴
ベドウィン…遊牧民、の意。アブラハム時代の生活様式を守っている人々もいるとか…。
人種は、アラブ人。彼らは、自分のテントに来た客人は徹底的にもてなすそう。いざという時は、命掛けで客人を守ったりもするそうです。
なるほど〜!これで、ロトの言動もちょっと納得。
創世記19:8ーお願いですから。私にはまだ男を知らないふたりの娘があります。娘たちをみなの前に連れて来ますから、あなたがたの好きなようにしてください。あの人たちは私の屋根の下に身を寄せたのですから。
*現代の日本に生きる私たちの感覚で、ここを理解することはできないな〜と思いました。やっぱり聖書を読む時は、聖書の時代に入っていくようにしないといけませんね。
日本人のように出された物をすべて残さずに食べてしまうと、足りなかったのではないかと思うのだとか…だから、マナーとして残すことが大事。
といってもね、とても食べきれるような量ではありませんでした。
イスラエルでは、ユダヤ人の食事よりアラブ人の食事の方が美味しいと言われているそうです。…ウン、確かに美味しかった!!
ただね、アラブ人のテントにいる間は『客人』だけど、旅立ちで一歩外に出たら『追い剥ぎ』に遭うこともあり得るらしいですよ。(飲食代…ってこと???)
ネゲブ砂漠地方…イスラエル軍の演習場がある所。
イスラエルの電線には、濃いオレンジ色の丸い玉が一番高い線に等間隔で付いています。
低空飛行訓練で、電線を切らないように注意を促すためだとか…にしても、かなり低い位置にも付いてましたよ。
エンボケク…エインは泉、の意。『ボケクの泉』。死海のリゾート地。
エンゲディは『子やぎの泉』の意。死海の温泉、硫黄の匂いがする。ダビデがサウルに追われ、さまよった所。
途中で立ち寄ったのは、塩の柱となった『ロトの妻』と言われる岩の所。
すべて塩混じりの岩…そこから塩だけを採取し、残りを廃棄する。それが分かれば、これも理解できますね。
マタイ5:13ーあなたがたは、地の塩です。もし塩が塩けをなくしたら、何によって塩けをつけるのでしょう。もう何の役にも立たず、外に捨てられて、人々に踏みつけられるだけです。
そこは『ソドム』の近くだったとか…なるほど、だから男性用の下着が二枚落ちてたのね…と妙に納得💦
ロトの所に来た二人の御使いを襲おうとした町がソドムだもんねー。
創世記19:4~5ー彼らが床につかないうちに、町の者たち、ソドムの人々が、若い者から年寄りまで、すべての人が、町の隅々から来て、その家を取り囲んだ。
そしてロトに向かって叫んで言った。「今夜おまえのところにやって来た男たちはどこにいるのか。ここに連れ出せ。*彼らをよく知りたいのだ。」*肉体関係を意味する表現。
死海…創世記14:3ーこのすべての王たちは連合して、シディムの谷、すなわち、今の塩の海に進んだ。
現在、死海(塩の海)はかなり水量が減り、北と南に分離してしまった。北側からパイプで南側に水を送っている。海面下 -400mということもあり、水面は穏やか。
11月下旬でも水は暖かい。ホテルのプライベートビーチで浮遊初体験!ビーチまでは、ガウンと専用タオルを無料レンタルしてくれた。大丈夫、初めてでも、カナヅチでも浮きます!!
絶対に顔を水につけないこと!! 真水が出る場所を要確認!ささくれや傷があると、すご〜くしみるので覚悟!
ホテルに戻って、スパへ。そこにはユダヤ人のグループが既におしゃべりに花が咲いていた。物怖じせずに、同じスパへ入る。リラックスした感じで、自然に会話の中へ!
すご〜い。この旅で初ユダヤ人との会話♡
ここの飲料水はさらにしょっぱかった。塩の海の水を濾過してるのかな…!?
【第三日目】
朝食の場所にはスズメが飛び交っていて、何とものどか…。
この旅で、一番豪華な部屋と朝食だったのが、David Dead Sea Hotel…また泊まりたいな。
時折 雨が降る中、クムランの遺跡へ。
どうやってそこまで登ったのか?と思うような高さの所に、幾つもの洞穴があり、その中の一つから『死海文書』が発見された。アラブ人の羊飼いの少年が迷子になった子羊を探しに来て、洞穴に石を投げたら、羊の代わりに「ガシャーン」という何かが割れた音。
出てきた文書を古物商に持ち込んだが、最初はそれほど高価な物とは思われなかった。
それが専門家の目に止まり、価値が明らかに!その後は、アラブ人たちも見つかった物が$100で売れると分かると半分に切って、各$70と$80というように少しでも利益を出そうとしたとか…。恐るべし!人の欲!!
エステル記以外はすべて見つかったのだそうです。
*『死海文書』を書き残したのは、ユダヤ教エッセネ派のクムラン教団と言われている。バプテスマのヨハネもヨルダン川で悔い改めのバプテスマを授ける前に2年程、見習い期間を過ごしたと考えられているとのこと。見習い期間が終わる少し前に突然姿を消したと言われている。
エリコ…アラブ人地区。目先のことだけを重んじる人種というのが、なぜか納得する町並み。
マタイ4:8~10ー今度は悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての国々とその栄華を見せて、言った。「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。」
イエスは言われた。「引き下がれ、サタン。『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ。』と書いてある。」
*『〜。』と書いてある…記述律法のこと。Torah。
*『〜。』と聞いている…口伝律法のこと。
この時の『高い山』は、エリコにある山。周りは荒野で、エリコは荒野の中のオアシス。誘惑するには、もってこいの場所かな。
ランチは『Temptation』というレバニーズレストラン。命名は、やはりマタイのこの箇所から。1Fは大きなお土産店で、10%off 券くれたけど、買いたい!と思う物は無かった。一緒に行った方の中で買った人は誰もいなかったという…。^^;; だってさ…
商品は埃っぽく、売られていたカレンダーはナント2014年の物。…もうあと1ヶ月しかないというのに…マジで売るつもりですか?😅
山の上で雨は止み、なんとそこには大きな虹が!天候も『益』となりました。
その後、ヨルダンとの国境、カッスルエルヤフードへ。
ここは、イエス様がバプテスマのヨハネから洗礼を受けたとされる場所。
マタイ3:16ーこうして、イエスはバプテスマを受けて、すぐに水から上がられた。すると、天が開け、神の御霊が鳩のように下って、自分の上に来られるのをご覧になった。
再び、空は雨模様。少しでも屋根のある所に移動して、ツアーに参加された未信者の方二人に聖書授与式を。そこには、聖霊を思わせる真っ白な鳩が雨宿りしていました。👍
どうかこれを機に、彼らが聖書を読み、真理を探究し、救い主イエスに出会ってくれますように。
さっ、バスに戻り、ガリラヤ湖目指して北上です!
ホテルは、ガリラヤ湖畔のキブツが経営するNof Ginosar。ナイジェリアからも多くの人たちが巡礼に来てました。みんなフレンドリーで、明るい人たちでした。
【第四日目】
タプハ(七つの泉、の意)のペテロの召命教会を経て、山上の垂訓で有名な祝福の丘へ。ヘブル語では『アシュレー=幸いだ。』で始まる八つのことばです。
マタイ5:3~10ー①心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。
②悲しむ者は幸いです。その人は慰められるからです。
③柔和な者は幸いです。その人は地を相続するからです。
④義に飢え渇いている者は幸いです。その人は満ち足りるからです。
⑤あわれみ深い者は幸いです。その人はあわれみを受けるからです。
⑥心のきよい者は幸いです。その人は神を見るからです。
⑦平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです。
⑧義のために迫害されている者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。
*八つ『幸いだ』で始まることから『八福の教え』と呼ばれる。
①は、日本語訳では意味がいま一つよくわからない。ヘブル語の意味は、貧しい人が物乞いをしないと生きていけないように、神様の御前に霊的に貧しく、常に主により頼み、主を求める心を持つ人は幸いです、という意味。
カペナウム…主イエスの伝道のスタート、拠点、多くの奇跡をなされた所。
マタイ4:13ーそしてナザレを去って、カペナウムに来て住まわれた。ゼブルンとナフタリとの境にある、湖のほとりの町である。
マタイ9:1ーイエスは舟に乗って湖を渡り、自分の町に帰られた。
*イエス様は、カペナウムに住んでおられたんですね〜。
ガリラヤ湖…ヘブル語で『ヤムハ キネレット』、『立琴』の意。
ガリラヤ湖遊覧では、12人のツアーということもあり、舟の上でイスラエルのダンスをしたり、カモメに餌付けをしたりと楽しいこと♬楽しいこと♬
ガリラヤ湖で見つかった二千年前の舟を見学。主もこのような舟に乗って、伝道して歩いたんですね〜。感慨深いです。
ルカ8:22ーそのころのある日のこと、イエスは弟子たちといっしょに舟に乗り、「さあ、湖の向こう岸へ渡ろう。」と言われた。それで弟子たちは舟を出した。
ここのお土産店は、なかなか綺麗でしっかりした物が売られていました。ちょっとお勧めかな。
イエス様の時代の建物は、黒い玄武岩でできた石が使われていました。
白い石灰岩が使われるようになったのは、3世紀以降とのこと。
シナゴーグは、ソロモンの献堂式の時の祈りから、エルサレムに向いて祈るように造られていました。カペナウムでは、南向きに祈ることになるのだが、入り口も南向きだったため、Torahを収めた『聖室』の棚には車輪が取り付けられた移動式だったことが、発掘された石に描かれた絵からわかっているんだって。
ランチは『聖ペテロの魚』、持参した醤油やポン酢が役に立つ時がきました。
元々は別の名前が付けらていたスズメダイの一種だそうです。味は淡白で美味しいのですが、いま一つ売れない魚だったとのこと。そこで以下の聖句と絡めて『聖ペテロの魚』と命名したところ、爆発的に観光客からの人気が出て、現在では養殖までしているとのことでした。
マタイ17:24~27ーまた、彼らがカペナウムに来たとき、宮の納入金を集める人たちが、ペテロのところに来て言った。「あなたがたの先生は、宮の納入金を納めないのですか。」
彼は、「納めます」と言って、家に入ると、先にイエスのほうからこう言い出された。「シモン。どう思いますか。世の王たちはだれから税や貢を取り立てますか。自分の子どもたちからですか。それともほかの人たちからですか。」
ペテロが「ほかの人たちからです」と言うと、イエスは言われた。「では、子どもたちにはその義務がないのです。
しかし、彼らにつまずきを与えないために、湖に行って釣りをして、最初に釣れた魚を取りなさい。その口をあけるとスタテル一枚が見つかるから、それを取って、わたしとあなたとの分として納めなさい。」
この魚のオスは稚魚を口の中で孵化させ、稚魚が再び口に還ってこないように口の中に石をくわえる習性があるのだとか…。海底の石をくわえる時に誰かが落とした銀貨も一緒にくわえたんじゃないかなぁ。
ミグダル…ヘブル語。マグダラの遺跡がある所で、イエス様の時代のシナゴーグ跡が発見された。マグダラのマリヤの出身地。ガリラヤ湖畔の四大都市の一つ。他の三つの都市は、テベリヤ、カペナウム、コラジン。
ここは、『メシアニックジューと異邦人信者との接点だ。』と、現地ガイドが説明してくれました。
本来の『教会』は、キリストの十字架により『隔ての中垣』が取り除かれ、メシアニックジューと異邦人信者とが、ともに一つのキリストのからだを作り上げていくものなのです。原点に戻れたら、どんなに素晴らしいことか!! そのためには、祈りが必要ですね。
エペソ2:14~15aーキリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です。
ここまでが前半。写真を見たい方は、こちらからどうぞ♡