異邦人の使徒としてキリストによって選ばれたパウロは、愛弟子テモテに『牧師の資質』だけでなく、牧師を支え、地域教会のために仕える『執事』の資質も書き送っています。
それは使徒たちが『もっぱら祈りとみことばの奉仕に励む』ために、評判の良い人たち七人を選んだことと似ています。使徒6:1~6
日本の地域教会の多くが、毎年春になると新役員選出をしているかと思いますが、どれほどの教会が選出前に『執事の資質』を確認しているのでしょうか?
もし、きちんとみことばから確認することなく選んでいるとしたら、その基準は何でしょう?
・ある程度、信仰歴のある方?
・毎週、礼拝に通われている方?
・1/10献金を納めている方?
・熱心に奉仕している方?
・最近、役員になっていない方の中から?
これらは『人間的』な基準ではないでしょうか?
「『教会規約』に準じて選びます」と言われるかもしれません。
では、その『教会規約』はどのように作られましたか?
みことばを基準にしたものですか?それとも、どこかほかの教会⛪️の規約を参考にしたものですか?
神に仕える教会⛪️であるならば、みことばを基準にすべきではないでしょうか?
私たちはもっとキリストの教えを託された使徒たちの書簡に耳を傾けるべきではないでしょうか?
パウロは教会の『執事』について次のような資質を記しています。
1テモテ3:8ー執事もまたこういう人でなければなりません。謹厳で、二枚舌を使わず、大酒飲みでなく、不正な利をむさぼらず、
*執事もまた…おそらく監督も『審査を受けさせ、非難される点がなければ』その職につかせたと思われます。
1テモテ3:9ーきよい良心をもって信仰の奥義を保っている人です。
1テモテ3:10ーまず審査を受けさせなさい。そして、非難される点がなければ、執事の職につかせなさい。
1テモテ3:12ー執事は、ひとりの妻の夫であって、子どもと家庭をよく治める人でなければなりません。
これらが『男性執事』の資質についてです。
(A) 否 定 的 な 条 件 |
(B) 積 極 的 な 条 件 |
1)二枚舌を使わないこと |
1)謹厳な人 |
2)大酒飲みでないこと |
2)きよい良心を持っている人 |
3)不正な理をむさぼらないこと |
3)信仰の奥義を保っている人 |
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4)ひとりの妻の夫である人(既婚男性) |
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5)自分の家庭をよく治めている人 |
パウロは『女性執事』についても言及しています。
1テモテ3:11ー婦人執事も、威厳があり、悪口を言わず、自分を制し、すべてに忠実な人でなければなりません。
(A) 否 定 的 な 条 件 |
(B) 積 極 的 な 条 件 |
1)悪口を言わない人 |
1)威厳がある人 |
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2)自分を制する人 |
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3)すべてに忠実な人 |
*審査を受けさせ、非難される点がなければ『執事』の職につかせる。
ある人々は、この “婦人執事” を『執事の妻』だと理解するようですが、
聖書には女性執事が登場することから、字義どおり『婦人執事』だと理解すべきではないかと思います。
ローマ16:1ーケンクレヤにある教会の執事で、私たちの姉妹であるフィベを、あなたがたに推薦します。
*聖書の中で女性がつける役職は『婦人執事』までです。
新約聖書のどこを見ても『婦人監督』『婦人長老』は出てきません。監督や長老職は『ひとりの妻の夫である』ことが条件です。
1テモテ3:13ーというのは、執事の務めをりっぱに果たした人は、良い地歩を占め、また、キリスト・イエスを信じる信仰について強い確信を持つことができるからです。
*良い地歩を占め…千年王国/メシア的王国での報い
ルカ19:17ー主人は彼に言った。『よくやった。良いしもべだ。あなたはほんの小さな事にも忠実だったら、十の町を支配する者になりなさい。』
*キリスト・イエスを信じる信仰について強い確信を持つことができるから…『執事』の務めをりっぱに果たした結果。
ピリピ1:1ーキリスト・イエスのしもべであるパウロとテモテから、ピリピにいるキリスト・イエスにあるすべての聖徒たち、また監督と執事たちへ。
*監督と執事たちへ…ピリピの教会にも『監督』と『執事』たちが複数いたことがわかります。
携挙が近い今は、ひとりひとりの信者が霊的に覚醒して、聖書のみことばに立ち返り、みことばに沿った教会形成をしていけるように悔い改めが必要だと思います。
やがて、キリストの御前に立ったとき「よくやった。良い忠実なしもべだ。」と褒めていただけるように、みことばに忠実な信仰生活を送れますように。ー祈ー