昔、母教会で「聖書のことを英語で “BIBLE” と言いますが、
B…Basic(基本的な)
I…Instruction(指示)
B…Before(前の)
L…Leaving(去る)
E…Earth(地球を)
という意味もあると思います。」と聞いたことがあります。
しかし、聖書の基本について教えられた記憶はありません😓
なので、今回はキリスト教の正典である聖書の『基本の基』について、ちょっとだけまとめてみたいと思います。
正典:信ずべきものの基準
ガラテヤ6:16ーこの法則に従って進む人々の上に、平和とあわれみがあるように。また、神のイスラエルの上にあるように。(口語訳)
聖書を閉じてだいたい真ん中と思われるところを開くと、新改訳聖書では詩篇が(新共同訳ではイザヤになるようなので、『真ん中よりやや右寄り』)が出ます。
『○○記(誌)』と言われたら詩篇よりも前に、『○○書』と言われたら詩篇よりも後にあります。
【モーセ五書】…創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記
ヘブル語:Torah(トーラー)…記述律法
タルムード…口伝律法とその諸解釈
*トーラーとタルムードは、ユダヤ教の正典(“竿” “定規” の意)
モーセ五書は『律法の書』といって、神のご性質と御旨を記しています。
ガラテヤ3:24ーこうして、律法は私たちをキリストへ導くための私たちの養育係となりました。私たちが信仰によって義と認められるためなのです。
〜旧約39巻〜
【12の歴史書】…ヨシュア記、士師記、ルツ記、Ⅰ & Ⅱ サムエル記、Ⅰ & Ⅱ 列王記、Ⅰ & Ⅱ 歴代誌、エズラ記、ネヘミヤ記、エステル記
モーセの後継者としてイスラエルを約束の地に導いたヨシュアの時代以降、バビロン捕囚から約束の地に帰還するまでのイスラエルに関するすべての歴史的記録。
救い主が来られるための道備え。
【五巻の詩書(聖文書)】…ヨブ記、詩篇、箴言、伝道者の書(コヘレト)、雅歌
ヘブル人作者の霊的感受性を反映。
贖い主の来臨を詠っている。
【五巻の大預言書】…イザヤ書、エレミヤ書、哀歌、エゼキエル書、ダニエル書
紀元前(BC)5世紀までのことを記述。
旧約聖書の預言における『新天新地』は、すべて『千年王国』のことを指す。
【12巻の小預言書】…ホセア書、ヨエル書、アモス書、オバデヤ書、ヨナ書、ミカ書、ナホム書、ハバクク書、ゼパニヤ書、ハガイ書、ゼカリヤ書、マラキ書
やがて人間を堕落した状態から、父なる神のふところに帰す方(キリスト)の苦難と栄光を預言。
〜新約27巻〜
著者は全員ユダヤ人。
イスラエルには、おきてとさばきを告げられる。
主は、どんな国々にも、
このようには、なさらなかった。
さばきについて彼らは知っていない。
ハレルヤ。
ローマ3:1~2ーでは、ユダヤ人のすぐれたところは、いったい何ですか。割礼にどんな益があるのですか。
それは、あらゆる点から見て、大いにあります。第一に、彼らは神のいろいろなおことばをゆだねられています。
マタイ、マルコ、ルカの福音書は『共観福音書』と呼ばれ、人の子として来られたイエスにフォーカスしているため、同じ記述が多い。
ヨハネの福音書は、イエスを『神の御子、キリスト』として描いている。
キリストの初臨〜昇天までの記述。十字架の死よりも前のキリストの教えは、律法が有効の旧約時代のユダヤ人たちに対する教え。そのため、現代の私たちにそのまま適用しようとしても無理があります。
【13のパウロ書簡】…ローマ、Ⅰ & Ⅱ コリント、ガラテヤ、エペソ、ピリピ、コロサイ、Ⅰ & Ⅱ テサロニケ、Ⅰ & Ⅱ テモテ、テトス、ピレモン
『異邦人への使徒』となったパウロから、異邦人の教会または個人信者に宛てた手紙。
教会時代の信者である私たちが従うべき教えが記されている。
【ユダヤ人信者へ宛てた書簡】…ヘブル、ヤコブ、Ⅰ & Ⅱ ペテロ、ユダ
ヘブル人への手紙は、AD70年の神の裁き(神殿崩壊、エルサレム陥落)を前に、迫害の中でユダヤ教に戻ろうと考えていたユダヤ人信者をキリストに留める目的で記された書簡。
他は、離散したユダヤ人信者に宛てた書簡。
ユダヤ人信者、異邦人信者共に当てはまる。
【預言書】…ヨハネの黙示録
旧約聖書の預言書から550箇所以上の終末預言を時系列にまとめ直し、さらに千年王国後の『永遠の秩序』という新しい預言も追加されている。
現在、私たちが学ぶべき書。
黙示録22:10ーまた、彼は私に言った。「この書の預言のことばを封じてはいけない。時が近づいているからである。
*アーメン…神のことばに「そのとおりです」「従います」の意。