サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

聖霊・御霊なる神

聖霊とは何か…?どんな働きをするのか…?
今回は、聖書はどのように記しているのかを確認してみたいと思います。

 

基本的に『聖霊』も『御霊』も同じです。

聖霊…神の『聖さ』を強調

*御霊…神の『霊性』を強調

 

⒈ 聞くままを話すお方

主イエスの教えは、御子を遣わされた御父の教えでした。

ヨハネ8:26ーわたしには、あなたがたについていうべきこと、さばくべきことがたくさんあります。しかし、わたしを遣わした方は真実であって、わたしはその方から聞いたことをそのまま世に告げるのです。

 

聖霊も同じように、『聞くままを話し』ます。

ヨハネ16:13ーしかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導き入れます。御霊は自分から語るのではなく、聞くままを話し、また、やがて怒ろうとしていることをあなたがたに示すからです。

 

⒉ 神の栄光を現わすお方

御子イエスは御父の栄光を、神の本質の現れです。

ヘブル1:3御子は神の栄光の輝き、また神の本質の完全な現れであり、その力あるみことばによって万物を保っておられます。また、罪のきよめを成し遂げて、すぐれて高い所の大能者の右の座に着かれました。

 

御霊は、御子の栄光を現します。

ヨハネ16:14御霊はわたしの栄光を現します。わたしのものを受けて、あなたがたに知らせるからです。

 

⒊『助け主』なるお方

御子イエスは人々を助けられました。

マタイ8:25~26ー弟子たちはイエスのみもとに来て、イエスを起こして言った。「主よ。助けてください。

エスは言われた。「なぜこわがるのか、信仰の薄い者たちだ。」それから、起き上がって、風と湖をしかりつけられると、大なぎになった。

 

マタイ14:30~31ーところが、風を見て、こわくなり、沈みかけたので叫び出し、「主よ。助けてください」と言った。

そこで、イエスはすぐに手を伸ばして、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」

 

マルコ9:22~24ーこの霊は、彼を滅ぼそうとして、何度も火の中や水の中に投げ込みました。ただ、もし、おできになるものなら、私たちをあわれんで、お助けください。

するとイエスは言われた。「できるものなら、と言うのか。信じる者には、どんなことでもできるのです。」

するとすぐに、その子の父は叫んで言った。「信じます。不信仰な私をお助けください。

 

ルカ7:3ー百人隊長は、イエスのことを聞き、みもとにユダヤ人の長老たちを送って、しもべを助けに来てくださるようにお願いした。

 

御霊は、もうひとりの助け主です。

ヨハネ14:16~17aーわたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。

その方は、真理の御霊です。

*もうひとりのギリシャ語:『アロス』ー同じ本質の別の存在、の意。

 

⒋ 第三位格の『神』

聖霊は、知・情・意というご人格をお持ちです。

 

*知

①聖徒たちのためにとりなしをされます。

ローマ8:26~27ー御霊も同じようにして、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、どのように祈ったらよいかわからないのですが、御霊ご自身が言いようもない深いうめきによって、私たちのためにとりなしてくださいます。

人間の心を探り窮める方は、御霊の思いが何かをよく知っておられます。なぜなら、御霊は、神のみこころに従って、聖徒のためにとりなしをしてくださるからです。

 

御子イエスも聖徒たちのためにとりなしをされています。

ローマ8:34ー罪の定めようとするのはだれですか。死んでくださった方、いや、よみがえられた方であるキリスト・イエスが、神の右の座に着き、私たちのためにとりなしていてくださるのです。

 

ヘブル7:25ーしたがって、ご自分によって神に近づく人々を、完全に救うことがおできになります。キリストはいつも生きていて、彼らのために、とりなしをしておられるからです。

 

②すべてを探り、神のみこころをご存知のお方。

1コリント2:10~11ー神はこれを、御霊によって私たちに啓示されたのです。御霊はすべてのことを探り、神の深みにまで及ばれるからです。

いったい、人の心のことは、その人のうちにある霊のほかに、だれが知っているでしょう。同じように、神のみこころのことは、神の御霊のほかはだれも知りません。

 

③人を教えるお方。

1コリント2:12~13ーところで、私たちは、この世の霊を受けたのではなく、神の御霊を受けました。それは、恵みによって神から私たちに賜ったものを、私たちが知るためです。

この賜物について話すには、人の知恵に教えられたことばを用いず、御霊に教えられたことばを用います。その御霊のことばをもって御霊のことを解くのです。

 

*情

エペソ4:30神の聖霊を悲しませてはいけません。あなたがたは、贖いの日のために、聖霊によって証印を押されているのです。

 

主イエスも悲しまれました。

マタイ26:37ーそれから、ペテロとゼベタイの子ふたりとをいっしょに連れて行かれたが、エスは悲しみもだえ始められた。

 

ヨハネ11:35ーイエスは涙を流された。

 

*意

使徒16:6ーそれから彼らは、アジアでみことばを語ることを聖霊によって禁じられたので、フルギヤ・ガラテヤの地方を通った。

 

1コリント12:11ーしかし、同一の御霊がこれらすべてのことをなさるのであって、みこころのままに、おのおのにそれぞれの賜物を分け与えてくださるのです。

 

全知全能、偏在、創造主など『神』としてのご性質をお持ちのお方。

イザヤ11:1ーその上に主の霊がとどまる。

それは知恵と悟りの霊、

はかりごとと能力の霊、

を知る知識と主を恐れる霊である。

 

詩篇139:7ー私はあなたの御霊から離れて、どこへ行けましょう。

私はあなたの御前を離れて、どこへ逃れましょう。

 

ヨブ記33:4神の霊が私を造り、

全能者の息が私にいのちを与える。

 

マタイ28:19ーそれゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父・子・聖霊の御名によってバプテスマを授け、

*御名…The nameと単数形 

 

Ⅱコリント13:13イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがたすべてとともにありますように。

*祝祷…聖霊は御子イエスと御父と同列に置かれています。

 

創世記1:2ー地は茫漠として何もなかった。やみが大水の上にあり、神の霊が水の上を動いていた。

 

 

聖霊の呼び名*御子のような固有名詞はありません。

主の霊ルカ4:18, 使徒5:9では『主の御霊』

イザヤ61:1ー神である主の霊が、わたしの上にある。

はわたしに油をそそぎ、

貧しい者に良い知らせを伝え、

心の傷ついた者をいやすために、

わたしを遣わされた。

捕らわれ人には解放を、囚人には釈放を告げ、

 

神の御霊

マタイ3:16ーこうして、イエスバプテスマを受けて、すぐに水から上がられた。すると、天が開け、神の御霊が鳩のように下って、自分の上に来られるのをご覧になった。

 

ローマ8:14神の御霊に導かれる人は、だれでも神の子どもです。

 

1コリント2:14ー生まれながらの人間は、神の御霊に属することを受け入れません。それらは彼には愚かなことだからです。また、それを悟ることができません。なぜなら、御霊のことは御霊によってわきまえるものだからです。

 

1コリント3:16ーあなたがたは神の神殿であり、神の御霊があなたがたに宿っておられることを知らないのですか。

 

父の御霊

マタイ10:20ーというのは、話すのはあなたがたではなく、あなたがたのうちにあって話されるあなたがたの父の御霊だからです。

 

御子の御霊

ガラテヤ4:6ーそして、あなたがたは子であるゆえに、神は「アバ、父」と呼ぶ、御子の御霊を私たちの心に遣わしてくださいました。

 

エスの御霊

使徒16:7ーこうしてムシヤに面した所に来たとき、ビテニヤのほうに行こうとしたが、エスの御霊がそれをお許しにならなかった。

 

キリストの御霊

ローマ8:9ーけれども、もし神の御霊があなたがたのうちに住んでおられるなら、あなたがたは肉の中にではなく、御霊の中にいるのです。キリストの御霊を持たない人は、キリストのものではありません。

 

1ペテロ1:11ー彼らは、自分たちのうちにおられるキリストの御霊が、キリストの苦難とそれに続く栄光を前もってあかしされたとき、だれを、また、どのような時をさして言われたのかを調べたのです。

 

イエス・キリストの御霊

ピリピ1:19ーというわけは、あなたがたの祈りとイエス・キリストの御霊の助けによって、このことが私の救いとなることを私は知っているからです。

 

聖霊の働き

①不信者に対して…罪人たちを救いへと導かれる。

ヨハネ3:5~6エスは答えられた。「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国に入ることができません。

肉によって生まれた者は肉です。御霊によって生まれた者は霊です。

 

ヨハネ16:8~11その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。

罪についてというのは、彼らがわたしを信じないからです。

また、義についてとは、わたしが父のもとに行き、あなたがたがもはやわたしを見なくなるからです。

さばきについてとは、この世を支配する者がさばかれたからです。

 

テトス3:5神は、私たちが行った義のわざによってではなく、ご自分のあわれみのゆえに、聖霊による、新生と更新との洗いをもって私たちを救ってくださいました。

 

②信者に対してペンテコステ前と後とでは、働きが異なります。

ペンテコステ前、特にキリストの十字架の死よりも前の旧約時代は、聖霊の内住は一部の人にのみ起こりました。

創世記41:38そこでパロは家臣たちに言った。「神の霊の宿っているこのような人を、ほかに見つけることができようか。」

 

民数記27:18モーセに仰せられた。「あなたは神の霊の宿っている人、ヌンの子ヨシュアを取り、あなたの手を彼の上に置け。

 

ダニエル4:8しかし最後に、ダニエルが私の前に来た。――彼の名は私の神の名にちなんでベルテシャツァルと呼ばれ、彼には聖なる神の霊があった。―― 私はその夢を彼に告げた。

 

ダニエル6:3ときに、ダニエルは、他の大臣や太守よりも、きわだってすぐれていた。彼のうちにすぐれた霊が宿っていたからである。そこで王は、彼を任命して全国を治めさせようと思った。

 

また、神のご計画に従って、ある人々の上に一時的にとどまりました。しかし、その目的が達成されたり、その人が罪を犯し、ふさわしくないと見なされると聖霊は取り去られました。

士師記3:10の霊が彼の上にあった。彼はイスラエルをさばき、戦いに出て行った。はアラムの王クシャン・リシュアタイムを彼の手に渡された。それで彼の勢力はクシャン・リシュアタイムを押さえた。

 

1サムエル10:9~10サウルがサムエルをあとにして去って行ったとき、神はサウルの心を変えて新しくされた。こうして、これらすべてのしるしは、その日に起こった。

彼らがそこ、ギブアに着くと、なんと、預言者の一団が彼に出会い、神の霊が彼の上に激しく下った。それで彼も彼らの間で預言を始めた。

 

1サムエル16:13サムエルは油の角を取り、兄弟たちの真ん中で彼に油をそそいだ。の霊がその日以来、ダビデの上に激しく下った。サムエルは立ち上がってラマへ帰った。

 

Ⅱ歴代誌15:1すると、神の霊がオデデの子アザルヤの上に臨んだ。

 

士師記16:20彼女が、「サムソン。ペリシテ人があなたを襲ってきます」と言ったとき、サムソンは眠りからさめて、「今度も前のように出て行って、からだをひとゆすりしてやろう」と言った。彼はが自分から去られたことを知らなかった。

 

1サムエル16:14の霊はサウルを離れからの、わざわいの霊が彼をおびえさせた。

 

ペンテコステ以降は、三位一体の神の福音の三要素を信じるすべての信者に内住され、たとえ罪を犯しても、一時的に不信仰に陥っても取り去られることはありません。

 

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ヨハネ14:16~17わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。

その方は、真理の御霊です。世はその方を受け入れることができません。世はその方を見もせず、知りもしないからです。しかし、あなたがたはその方を知っています。その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです。

 

ローマ5:5この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。

 

Ⅱコリント5:5私たちをこのことにかなう者としてくださった方は神です。神は、その保証として御霊を下さいました。

 

ヨハネ3:24神の命令を守る者は神のうちにおり、神もまたその人のうちにおられます。神が私たちのうちにおられるということは、神が私たちに与えてくださった御霊によって知るのです。

 

ローマ8:9けれども、もし神の御霊があなたがたのうちに住んでおられるなら、あなたがたは肉の中にではなく、御霊の中にいるのです。キリストの御霊を持たない人は、キリストのものではありません。

 

ユダ19この人たちは、御霊を持たず、分裂を起こし、生まれつきのままの人間です。

 

しかし、花婿なるキリストのお迎えである携挙(空中再臨)が起こると、聖霊の働きは旧約時代の働きに戻ります。

聖霊の内住は、キリストの花嫁であることのしるしです。 

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⒎ 御霊の賜物 

 ローマ12:4~8一つのからだには多くの器官があって、すべての器官が同じ働きはしないのと同じように、

大ぜいいる私たちも、キリストにあって一つのからだであり、ひとりひとり互いに器官なのです。

私たちは、与えられた恵みに従って、異なった賜物を持っているので、もしそれが預言であれば、その信仰に応じて預言しなさい。

奉仕であれば奉仕し、教える人であれば教えなさい。

勧めをする人であれば勧め、分け与える人は惜しまずに分け与え、指導する人は熱心に指導し、慈善を行う人は喜んでそれをしなさい。

 

神様は、私たちをキリストのからだの一部として加えてくださいました。そのとき、御霊の賜物もいっしょに与えられました。

与えられた御霊の賜物を正しく用いることもとても重要です。

 

基礎的な賜物としては『仕える賜物』と『与える賜物』とがあり、頭なるキリストに喜びをもって従うにつれて、キリストとの絆が深まっていきます。

御霊の賜物を用い、霊的に成長するとともに、他の賜物も信者の内で成熟していくことになります。

 

『賜物』と『才能』とは違います。

賜物は、信者だけが持つ霊的な力ですが、才能は、信者でも未信者でも持っています。

ピアノを引いたり、ギターを弾いたりすることは『才能』であり、人のためにも神のためにも用いることができますが、信仰は神の恵みであり、賜物は神の栄光を現すために用いられるものです。

1コリント6:20ーあなたがたは、代価を払って買い取られたのです。ですから自分のからだをもって、神の栄光を現しなさい。

 

1コリント10:31ーこういうわけで、あなたがたは、食べるにも、飲むにも、何をするにも、ただ神の栄光を現すためにしなさい。

 

 

あなたはどのような賜物が与えられていますか?

それらを用いていますか?

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