ペテロファンがいるほど人間味あふれるペテロは、キリストの内弟子の一人でもあり、十二使徒のリーダーでした。
ペテロには、全部で三つの名前があります。
ヘブル語:シモン
ギリシャ語:ペテロ
アラム語:ケパ
使徒の働きの中では、ペテロの名前は常に使徒たちのトップに記載されていることからも、使徒たちのリーダーだったことがわかります。
使徒1:13ー彼らは町に入ると、泊まっている屋上の間に上がった。この人々は、ペテロとヨハネとヤコブとアンデレ、ピリポとトマス、バルトロマイとマタイ、アルパヨの子ヤコブと熱心党員シモンとヤコブの子ユダであった。
使徒2:14ーそこで、ペテロは十一人とともに立って、声を張り上げ、人々にはっきりとこう言った。「ユダヤの人々、ならびにエルサレムに住むすべての人々。あなたがたに知っていただきたいことがあります。どうか、私のことばに耳を貸してください。
マタイ10:2~4 参照
また、使徒1:15~26でイスカリオテ・ユダの代わりとなる使徒を選ぶ際は、リーダーシップを発揮し、使徒2〜3章の教会誕生のペンテコステの時にはメッセージを語り、使徒4:1~23, 5:17~42では大胆にサンヘドリンと対峙したのもペテロした。
使徒12:1~19では、牢から解き放たれるという主にある奇跡を経験し、ユダヤ人の使徒として召され、約束の地の外に住んでいるメシアニックジュー宛ての書簡を残しながらも、エルサレム議会では、主の兄弟ヤコブと共に異邦人のキリスト教を守りましたー使徒15章。
マタイ8:14ーそれから、イエスは、ペテロの家に来られて、ペテロのしゅうとめが熱病で床に着いているのをご覧になった。
しゅうとめがいたことからペテロは既婚者であり、パウロ書簡からは妻と共に旅をしていたことがわかります。
1コリント9:5ー私たちには、ほかの使徒、主の兄弟たち、ケパなどと違って、信者である妻を連れて歩く権利がないのでしょうか。
フルタイムでキリストの弟子となった後でも、ペテロは妻を連れて旅をしていたのでしょうね。決して愛する家族を犠牲にしていたのではないと思います。
私たちはどうでしょう?
このみことばを誤解して、家族を犠牲にして奉仕に励んではいませんか?
マタイ10:37ーわたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさわしい者ではありません。また、わたしよりも息子や娘を愛する者は、わたしにふさわしい者ではありません。
*愛する…『選ぶ』の意
ルカ14:26ー「わたしのもとに来て、自分の父、母、妻、子、兄弟、姉妹、そのうえ自分のいのちまでも憎まない者は、わたしの弟子になることができません。
*憎む…『選ばないこと』の意
優先順位の問題であり、決して家族を犠牲にしたり、蔑ろにするという意味ではありません。イエスに従うことを一番に選んだ上で、家族を大切にするという教えです。
キリストにある優先順位をよく吟味し、キリストの栄光を現していけますように。