サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

旧約聖書の歴史 〜ヨシュア記8章〜

ヨシュア記7:13bー『イスラエルよ。あなたのうちに、聖絶のものがある。あなたがたがその聖絶のものを、あなたがたのうちから除き去るまで、敵の前に立つことはできない。

 

こう言われた神のみことばに従い、イスラエルはアカンの罪を排除しました。

その結果、神からヨシュアに次のような仰せがありました。

 

ヨシュア記8:1~2ー主はヨシュアに仰せられた。「恐れてはならない。おののいてはならない。戦う民全部を連れてアイに攻め上れ。見よ。わたしはアイの王と、その民、その町、その地を、あなたの手に与えた。

あなたがエリコとその王にしたとおりに、アイとその王にもせよ。ただし、その分捕り物と家畜だけは、あなたがたの戦利品としてよい。あなたは町のうしろに伏兵を置け。」

 

ヨシュア記8:3ーそこで、ヨシュアは戦う民全部と、アイに上って行く準備をした。ヨシュアは勇士たち三万人を選び、彼らを夜のうちに派遣した。

 

アイの人口1万2千人に対し、出エジプトをして来たイスラエルの民は男子だけでも60万人いました。荒野でその世代が死に絶えたとはいえ、荒野で生まれた世代もおり、おそらく同数もしくはそれ以上に増えていたはずです。

最初の戦いの時は、わずか2~3千人で向かって行って敗北し、今回は1万2千人に対しアイの北側から3万人、西側には5千人の伏兵を配置しました。

 

ヨシュア記8:4~13ーそのとき、ヨシュアは彼らに命じて言った。「聞きなさい。あなたがたは町のうしろから町に向かう伏兵である。町からあまり遠く離れないで、みな用意をしていなさい。

私と私とともにいる民はすべて、町に近づく。彼らがこの前と同じように、私たちに向かって出て来るなら、私たちは彼らの前で、逃げよう。

彼らが私たちを追って出て、私たちは彼らを町からおびき出すことになる。彼らは、『われわれの前から逃げて行く。前と同じことだ』と言うだろうから。そうして私たちは彼らの前から逃げる。

あなたがたは伏している所から立ち上がり、町を占領しなければならない。あなたがたの神、主が、それをあなたがたの手に渡される。

その町を取ったら、その町に火をかけなければならない。主の言いつけどおりに行わなければならない。見よ。私はあなたがたに命じた。」

こうして、ヨシュアは彼らを派遣した。彼らは待ち伏せの場所へ行き、アイの西方、ベテルとアイの間にとどまった。ヨシュアはその夜、民の中で夜を過ごした。

ヨシュアは翌朝早く民を召集し、イスラエルの長老たちといっしょに、民の先頭に立って、アイに上って行った。

彼とともにいた戦う民はみな、上って行って、町の前に近づき、アイの北側に陣を敷いた。彼とアイとの間には、一つの谷があった。

彼が約五千人を取り、町の西側、ベテルとアイの間に伏兵として配置してから、

民は町の北に全陣営を置き、後陣を町の西に置いた。ヨシュアは、その夜、谷の中で夜を過ごした。

 

 

ヨシュア記8:14~19ーアイの王が気づくとすぐ、町の人々は、急いで、朝早くイスラエルを迎えて戦うために、出て来た。王とその民全部はアラバの前の定められた所に出て来た。しかし王は、町のうしろに、伏兵がいることを知らなかった。

ヨシュアと全イスラエルは、彼らに打たれて、荒野への道を逃げた。

アイにいた民はみな、彼らのあとを追えと叫び、ヨシュアのあとを追って、町からおびき出された。

イスラエルのあとを追って出なかった者は、アイとベテルにひとりもないまでになった。彼らは町を明け放しのまま捨てておいて、イスラエルのあとを追った。

そのとき、主はヨシュアに仰せられた。「手に持っている投げ槍をアイのほうに差し伸ばせ。わたしがアイをあなたの手に渡すから。」そこで、ヨシュアは手に持っていた投げ槍を、その町のほうに差し伸ばした。

伏兵はすぐにその場所から立ち上がり、彼の手が伸びたとき、すぐに走って町に入り、それを攻め取り、急いで町に火をつけた。

 

*アイの王が気づくとすぐ…前回はアイが圧勝したので。アイの王は前回のイスラエルのように高慢になっていたのでしょう。作戦を練るわけでも、用心するわけでもなく『すぐに』迎え打つために出て来ました。

 

このみことばを思い出しますね。

ルカ14:31ーまた、どんな王でも、ほかの王と戦いを交えようとするときは、二万人を引き連れて向かって来る敵を、一万人で迎え撃つことができるかどうかを、まずすわって、考えずにいられましょうか。

 

*アイとベテルにひとりもないまでになった…ベテルはアイから3km、エルサレムからは16kmの距離にある町。ベテルからの軍隊もアイの援軍に来ていたのでしょう。

 

ヨシュアは手に持っていた投げ槍を、その町のほうに差し伸ばした出エジプトの時の災いは、アロンの杖やモーセの杖でした。神はその時、その人が持っている物を用いられるのです。

 

ヨシュア記8:20ーアイの人々がうしろを振り返ったとき、彼らは気づいた。見よ、町の煙が天に立ち上っていた。彼らには、こちらへも、あちらへも逃げる手だてがなかった。荒野へ逃げていた民は、追って来た者たちのほうに向き直った。

*アイの人々がうしろを振り返ったとき、彼らは気づいた…黙示録18章の『バビロンの陥落』を彷彿とさせます。

うしろを振り返ったとき、気づくことは多いですね。まさに「後悔先に立たず」です。

箴言16:18ー高ぶりは破滅に先立ち、

心の高慢は倒れに先立つ。

 

ヨシュア記8:21~26ヨシュアと全イスラエルは、伏兵が町を攻め取り、町の煙が立ち上るのを見て、引き返して来て、アイの者どもを打った。

ある者は町から出て来て、彼らに立ち向かったが、両方の側から、イスラエルのはさみ打ちに会った。彼らはこの者どもを打ち、生き残った者も、のがれた者も、ひとりもいないまでにした。

しかし、アイの王は生けどりにして、ヨシュアのもとに連れて来た。

イスラエルが、彼らを追って来たアイの住民をことごとく荒野の戦場で殺し、剣の刃で彼らをひとりも残さず倒して後、イスラエルの全員はアイに引き返し、その町を剣の刃で打った。

その日、打ち倒された男や女は合わせて一万二千人で、アイのすべての人々であった。

ヨシュアは、アイの住民をことごとく聖絶するまで、投げ槍を差し伸べた手を引っ込めなかった。

 

*彼らはこの者どもを打ち、生き残った者も、のがれた者も、ひとりもいないまでにしたモーセがバシャンの王オグ、ヘシュボンの王シホンと戦ったときと同じ表現。

申命記2:34ーそのとき、私たちは、彼のすべての町々を攻め取り、すべての町々ーー男、女および子どもーーを聖絶して、ひとりの生存者も残さなかった。

 

ヨシュア記8:27ーただし、イスラエルは、その町の家畜と分捕り物を、主がヨシュアに命じたことばのとおり、自分たちの戦利品として取った。

申命記2:35ーただし、私たちが分捕った家畜と私たちが攻め取った町々で略奪した物とは別である。

この律法に従ったということ。

 

ヨシュア記8:28~29ーこうして、ヨシュアはアイを焼いて、永久に荒れ果てた丘とした。今日もそのままである。

ヨシュアはアイの王を、夕方まで木にかけてさらし、日の入るころ、命じて、その死体を木から降ろし、町の門の入口に投げ、その上に大きな、石くれの山を積み上げさせた。今日もそのままである。

これも次の律法に従った行動。

申命記21:22~23ーもし人が死刑に当たる罪を犯して殺され、あなたがこれを木につるすときは、

その死体を次の日まで木に残しておいてはならない。その日のうちに必ず埋葬しなければならない。木につるされた者は、神にのろわれた者だからである。

 

エス様も全人類の罪の身代わりとして『神にのろわれた者』となり、十字架にかけられました。

 

ヨシュア記8:30~31ーそれからヨシュアは、エバル山に、イスラエルの神、主のために、一つの祭壇を築いた。

それは、主のしもべモーセイスラエルの人々に命じたとおりであり、モーセの律法の書にしるされているとおりに、鉄の道具を当てない自然のままの石の祭壇であった。彼らはその上で、主に全焼のいけにえをささげ、和解のいけにえをささげた。

モーセの律法の書にしるされているとおり申命記27:5~6ーそこに、あなたの神、のために祭壇、石の祭壇を築きなさい。それに鉄の道具を当ててはならない。

自然のままの石で、あなたの神、の祭壇を築かなければならない。その上で、あなたの神、に全焼のいけにえをささげなさい。

 

ヨシュア記8:32~33ーその所で、ヨシュアは、モーセが書いた律法の写しをイスラエルの人々の前で、石の上に書いた。

イスラエルは、その長老たち、つかさたち、さばきつかさたちとともに、それに在留異国人もこの国に生まれた者も同様に、主の契約の箱をかつぐレビ人の祭司たちの前で、箱のこちら側と向こう側とに分かれ、その半分はゲリジム山の前に、あとの半分はエバル山の前に立った。それは、主のしもべモーセが先に命じたように、イスラエルの民を祝福するためであった。

モーセが書いた律法の写しをイスラエルの人々の前で、石の上に書いた申命記17:18~19ー彼がその王国の王座に着くようになったら、レビ人の祭司たちの前のものから、自分のために、このみおしえを書き写して、

自分の手もとに置き、一生の間、これを読まなければならない。それは、彼の神、を恐れ、このみおしえのすべてのことばとこれらのおきてとを守り行なうことを学ぶためである。

申命記17:18~20は、後のメシアー王・祭司・預言者ーを予め示しています。

 

*エバル山シェケルの谷を隔て、北側にある山。標高940m。ゲリジム山は南側。標高881m。

 

ヨシュア記8:34~35ーそれから後、ヨシュアは律法の書にしるされているとおりに、祝福とのろいについての律法のことばを、ことごとく読み上げた。

モーセが命じたすべてのことばの中で、ヨシュアイスラエルの全集会、および女と子どもたち、ならびに彼らの間に来る在留異国人の前で読み上げなかったことばは、一つもなかった。

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*祝福とのろいについての律法申命記28:2ーあなたがあなたの神、の御声に聞き従うので、次のすべての祝福があなたに臨み、あなたは祝福される。

ここでの『あなた』は、神の選びの民イスラエル

申命記28:15ーもし、あなたが、あなたの神、の御声に聞き従わず、私が、きょう、命じる主のすべての命令とおきてとを守り行なわないなら、次のすべてののろいがあなたに臨み、あなたはのろわれる。

申命記28:45ーこれらすべてののろいが、あなたに臨み、あなたを追いかけ、あなたに追いつき、ついには、あなたを根絶やしにする。あなたが、あなたの神、の御声に聞き従わず、主が命じられた命令とおきてとを守らないからである。

申命記29:21ー主は、このみおしえの書にしるされている契約のすべてののろいの誓いにしたがい、その者をイスラエルの全部族からより分けて、わざわいをくだされる。