サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

2017-01-01から1年間の記事一覧

本当のクリスマス

「クリスマスは教会で」「教会で本当のクリスマスを!」とかよく言われますが、『本当のクリスマス』とは何でしょうか? ①ユダヤ人としてお生まれになったキリストの意味 ②マタイとルカの系図の意味 ③包まれた『布』の意味 ④羊飼いたちと東方の博士たちの訪…

何かと間違いだらけのクリスマス

各教会では『アドヴェント=待降節』として、日曜日毎に四週連続でろうそくに火を灯してクリスマスを待ちわびていることでしょう。しかし、クリスマスとして知られる12月25日は、イエス・キリストの誕生日ではないことを知っているクリスチャンはどれほどい…

『タダイ』『ユダ』

キリストの十二使徒建ちの中で目立つのは『ペテロ』ーまぁ、リーダーでもあったし、主から御国の鍵も託された人ですからね。 異邦人への使徒としてはダントツ『パウロ』ですね。 それ以外の使徒たちは…というと、チラッと登場する人がほとんどで、中には『十…

使徒パウロ

イエスを裏切り自殺したイスカリオテ・ユダが抜けた後、ユダヤ人伝道のために使徒として選ばれたのは、パウロではなく『マッテヤ』でした。 使徒1:21~22ーですから、主イエスが私たちといっしょに生活された間、 すなわち、ヨハネのバプテスマから始まって、…

死んだら“無”になる? 人類みな救われる!?

先日の座間での痛ましい事件にショックを受けている方は多いことでしょう。 私もその一人です。本当は十二使徒についてブログを書こうかな〜と思っていました。 …過去にも何度か死後の世界とか、たましいの救いとかに関することをまとめたことはあるのですが…

ペテロ

ペテロファンがいるほど人間味あふれるペテロは、キリストの内弟子の一人でもあり、十二使徒のリーダーでした。 ペテロには、全部で三つの名前があります。 ヘブル語:シモン ギリシャ語:ペテロ アラム語:ケパ osusowake.hatenablog.com 使徒の働きの中で…

イスカリオテ・ユダ

イエスを裏切った者として有名なイスカリオテ・ユダも初めはイエスの弟子の一人であり、十二使徒の一人として選ばれた者でした。 使徒1:16~17ー「兄弟たち。イエスを捕らえた者どもの手引きをしたユダについて、聖霊がダビデの口を通して預言された聖書のこ…

イザヤ書1章 〜天での裁判〜

『イザヤの福音書』『第五の福音書』と言われるイザヤ書は、メシア誕生からメシアの受難の預言、さらに主の日=患難時代と主の再臨の預言までを含んでいます。 エリヤの時代に初めて出てきた『レムナント=イスラエルの残りの者』という教えをイザヤが発展さ…

聖霊・御霊なる神

聖霊とは何か…?どんな働きをするのか…?今回は、聖書はどのように記しているのかを確認してみたいと思います。 基本的に『聖霊』も『御霊』も同じです。 *聖霊…神の『聖さ』を強調 *御霊…神の『霊性』を強調 ⒈ 聞くままを話すお方 主イエスの教えは、御子…

ボツラ(2) 〜悪霊たちの住処〜

エドム人のボツラ(現:ヨルダン南部)は、患難時代後半にはイスラエルのレムナントたちのための『逃れの町』となりますが、千年王国になる時には、患難時代中期に差し掛かる頃に『アビス』から解き放たれた悪霊たちの住処として、バビロンとともに定められ…

ボツラ(1) 〜レムナントの 逃れの町〜

旧約聖書や黙示録に慣れ親しんでいないと、『ボツラ』と聞いてもピンとこないかもしれません。しかし、現在の南ヨルダンにある『ペトラ』と言い変えたら、映画インディー・ジョーンズのシーンだとピンと来る方がいるかもしれませんね。 『ペトラ』とは、ギリ…

恵みの時代

聖書の『時代区分』には反対の意見を唱える方々もおられますが、そのような方々であっても『旧約時代』『新約時代』という区分には反対する人はほとんどいないでしょう。 『時代』の定義は、『始まりがあり、終わりがある』ということですから、旧約時代と新…

自然界をも支配される主イエス 〜マルコ4:35~41〜

2017年9月、台風『イルマ』、メキシコ沖地震、秋田地震と世界的に自然界の威力を見せつけられる月となりました。 どんなに科学や技術が進歩しても、時々人は自然を前に無力さを感じます。 しかし、その自然界をも造られ、支配されるお方がおられることに霊…

メシア預言とその成就

旧約聖書の預言は、新約聖書で成就してるとはよく聞くことだけど、そういえばしっかりと確認してみたことはなかったな〜と思い、少しだけ確認してみました。 今回はそのお裾分けです。 【原福音】 創世記3:15ーわたしは、おまえと女との間に、また、あまえの…

イエスの招きに対する四つの反応 〜ヨハネ7:37~44〜

ヨハネ7:37ーさて、祭りの終わりの大いなる日に、イエスは立って、大声で言われた。「だれでも渇いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい。 *祭りの終わりの大いなる日…ここでの祭りとは、文脈から仮庵の祭りの最終日こと。 ヨハネ7:2ーさて、仮庵の祭…

モーセの律法 〜出エジプト記20章~申命記28章〜

『モーセの十戒』で有名な律法は、出エジプト記20章〜申命記28章までの広範囲に記されている613ある戒めです。 『十戒』はその中の最初の十の戒めを指し、四百年間奴隷として生活していたエジプトから解放されたイスラエルの民に与えられたものです。 あ…

いのちの重みの違い

「神は愛のお方なのだから、◯◯であるに違いない」「自分が理想とすることが、神のご計画であるはずだ」 もし、私たちがこのように考え、聖書が何と言っているのかを知ろうとしなかったり、聖書のみことばから示されても同意せず自分の意見を押し通すとしたら…

『ふたりの人の祈りの違い』の譬え 〜ルカ18:9~14〜

主イエスは『自分を義人だと自任する人』を辱めるためにこのたとえ話をされたのではなく、『行いによる義』に陥りやすい私たち人間を正し、『信仰による義』を得るように導くためにこのたとえを話されました。 ルカ18:9ー自分を義人だと自任し、他の人々を見…

聖書…基本の基

昔、母教会で「聖書のことを英語で “BIBLE” と言いますが、 B…Basic(基本的な) I…Instruction(指示) B…Before(前の) L…Leaving(去る) E…Earth(地球を) という意味もあると思います。」と聞いたことがあります。しかし、聖書の基本について教えられ…

『畑の宝』『海の真珠』『地引網』の譬え 〜マタイ13:44~52〜

マタイ13章は『天の御国』についての譬え話が語られています。 マタイはユダヤ人であり、ユダヤ人に向けて福音書を書いているため『神の御国』という言い方はしていません。しかし、意味としては同じであり、『神(キリスト)の王国/千年王国』について教え…

『からし種』と『パン種』の譬え 〜マタイ13:31~32

イエスは、また別のたとえを彼らに示して言われた。 「天の御国は、からし種のようなものです。それを取って、畑に蒔くと、 どんな種よりも小さいのですが、生長すると、どの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て、その枝に巣を作るほどの木になります。」ー…

買い戻しの権利を持つイエス・キリスト

よく「私たちは自分では払いきれないほどの借金があり、その借金をすべてイエス様が身代わりとなって支払ってくださったのです。それが十字架上でのイエス様の言葉『テテレスタイ/完了した』ということです。」と言われます。 osusowake.hatenablog.com し…

イザヤ書14章 〜バビロンの王とは誰か〜

先日のバイスタで「イザヤ14章は “バビロンの王” と “堕落時のサタン” との『二重預言』ではないのか?」という質問を受けました。 聖書は本当に『二重預言』という形式をとっているのでしょうか? よく『二重預言』だと言われるマタイ24:14~21、ルカ21:20~2…

『神の小羊』と『ユダ族の獅子』

三省堂 大辞林には 『区別と差別』の違いについて以下のように記しています。 く べつ [1] 【区別】( 名 ) スルあるものと他のものとの違いを認めて、それにより両者をはっきり分けること。 さ べつ [1] 【差別】( 名 ) スル①ある基準に基づいて,差…

『モーセの律法』と『キリストの律法』

『黄金律』ということばを聞いたことはありますか? 『黄金律』と言われるキリストがまとめた律法は、今でも有効だと考える人が多いと思いますが、文脈をよく見ると、ひとりの律法の専門家が『イエスをためそうとして、尋ねた』とあります。 この時はまだ、…

テトスへの手紙 3章

キリストによって異邦人の使徒となったパウロはその書簡の中で、私たちの信仰の歩みに必要な指針を与えています。 『キリストの教え・命令』と聞くと、多くの人がマタイ〜ヨハネまでの四福音書のイエスのことばを思い起こすことでしょう。しかし、福音書に記…

テトスへの手紙 2章

テトスへの手紙の受取人である『テトス』という人物に関しては、パウロの他の書簡から少し知ることができます。 パウロは『異邦人の使徒』でしたから、パウロ書簡の宛先はすべて異邦人の教会、または異邦人信者個人です。 テトスは『ギリシャ人』であり、パ…

テトスへの手紙 1章

テトスへの手紙は、異邦人への使徒となったパウロが、異邦人信者テトス(ギリシャ人ーガラテヤ2:3)個人に宛てた手紙ですが、1テモテへの手紙同様、教会運営に対する教えが書かれているため、『牧会書簡』と呼ばれています。 異邦人教会として宣教していく…

二重預言はあるのか? 〜ルカ21:20~23, マタイ24:14~21〜

『聖書には、二重預言で書かれている箇所がある』と聞いたことはありませんか? 有名なところでは、ルカ21:20~23の『エルサレム崩壊』の預言が、AD70年という近未来とこれから起こる遠未来の二度に渡って成就する『二重預言』だと言われている箇所です。 申…

異言の用い方 〜1コリント人への手紙14章〜

以前、『異言の賜物』について、『その時』理解していたことや疑問に思っていたことをブログにまとめたことがありました。 今回は『異言の用い方』について、現在の私の理解をまとめてみたいと思います。 osusowake.hatenablog.com 私たちが信じる聖書の神様…