*『神様のご計画』の表訂正:X 五旬節/ペンテコステ 使徒1:9 →O 使徒2:1~4
さて、黙示録のまとめも残すところ、あと2章となりました。
1〜20章の内容は、旧約聖書でも預言されていて、メシア的王国(千年王国)は旧約聖書の頂点です。
21〜22章の内容は、旧約聖書には無い、新約聖書だけの新しい預言であり、永遠の秩序は新約聖書の頂点です。
黙示録21:1ー以前の天と地は過ぎ去り…創世記1章で神が創造された天地のこと。
最初は鉱物のエデンの園から成っていて、宝石が園を覆っていました。そこはサタンになる前の天使ルシファーの第二の住居でした。cf エゼキエル28:11~16。
しかし天使ルシファーは堕落し、神に裁かれ、エデンの園から追放されました。以来、彼はサタンとして神に敵対する者となったのです。そして、地はサタンの支配下に入りました。
cf エペソ2:1ー空中の権威を持つ支配者=サタン。
海もない…神の裁きの結果、地は水で覆われました。
cf 創世記1:2ー地は形がなく、何もなかった。やみが大いなる水の上にあり、神の霊は水の上を動いていた。
*海は、最初の地が裁かれた結果できました。新しい地には、海はありません。
黙示録21:2ーメシア的王国(千年王国)における新天新地は、創造される必要がありますが、「新しいエルサレム」はすでに存在します。それは第三の天にあり、花嫁のように整えられて、新しい地に下ってきます。
ヘブル12:22~24ーそこは贖われた者たちの永遠の住まいだということが分かります。
①無数の御使いたち…全ての聖なる天使
②長子たちの教会…教会時代の聖徒たち
③万民の審判者である神…三位一体の神
④全うされた義人たちの霊…旧約時代の聖徒たち
⑤新しい契約の仲介者イエス
*ここには書かれてはいませんが、
⑥患難時代の聖徒たち
⑦メシア的王国の聖徒たち
も含まれます。
黙示録21:3ー御座から出る大きな声…新天新地の幻に続いて、二つの宣言をヨハネは聞きました。
【第一の宣言】
“見よ。神の幕屋が人とともにある。神は彼らとともに住み、彼らはその民となる。”
住む…幕屋を張るという意味。ヘブル的に表現では、シャカイナ・グローリー(神の栄光)が人と共にあるという意味。cf ヘブル12:22~24の約束の成就。
つまり新しいエルサレムは、神と天使たちと人間との永遠の住まいとなります。キリストによって贖われ、信仰によって永遠のいのちを頂いた私たちは、永遠にシャカイナ・グローリーに囲まれて生活するようになるのです。
黙示録21:4ー もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない… これは現在の「恵みの時代」に対する約束ではなく、永遠の御国における約束です。創世記3:16~19の呪いがすべて取り去られ、主の慰めがあります。 アダムとエバがエデンの園で罪を犯した時、被造物の世界は呪われ、死、病、悲しみ、苦しみが入り込んできました。
その古い秩序と世界は、新天新地の創造によってすべて消え去り、罪から来た呪いも取り去られたのです。 苦難の中で、この約束を仰ぎ見ることの出来る人は幸いです。
黙示録21:5ー御座に着いておられる方の声…【第二の宣言】
わたしはすべてを新しくする。…約束をされた方(神)の真実性のゆえに、永遠の秩序である新天新地の約束は必ず成就します。
これらのことばを書きしるせ…神ご自身が「これらのことばは、信ずべきものであり、真実である。」と言われる以上の保証はありません。
黙示録21:6ーいのちの泉が用意されます。
これは主を信じる者が、無代価で受けることのできる祝福であり、救いの強調です。
黙示録21:7~8ー二種類の相続。
黙示録21:7ー勝利を得る者…イエスをキリスト(救い主)と信じる者。
これらのもの…新天新地、新しいエルサレムのこと。
私たちは神の子として、これらのものを相続します。これらは朽ちていくものではなく、永遠に朽ちないものです。
黙示録21:8ーおくびょう者、不信仰の者、憎むべき者、人を殺す者、不品行の者、魔術を行なう者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者ども…不信者のこと。
彼らが相続するのは、「火と硫黄の燃える池の中にある。」
聖書はこの火の池に投げ込まれることを「第二の死」と言っています。そこで悔い改めても、もう救いが及ぶことがない手遅れなのです。ですからそうなる前に、肉体が生きている「今」主イエスを救い主として信じる必要があるのです。
黙示録のメッセージを真剣に受け止めるなら、私たちの世界観、歴史観は変わり、今何をしなければならないかが見えて来ます。
神の視点で世界を見ることができるほどに、霊的に成長できますように。
黙示録21:9~22:5ー私たちの永遠の住まいである完成された天国、聖なる都エルサレムに対する啓示です。旧約時代には隠されていたことであり、新約時代であっても黙示録の終わりに初めて、ほんの少しだけ啓示されているだけです。
神が啓示してくださらなければ、だれも聖なる都がどのような所なのか知ることができません。せっかく神が啓示してくださっているのにも関わらず、黙示録を敬遠してしまっては、その恵みに与ることはできません。
cf 1コリント2:9ーまさしく、聖書に書いてあるとおりです。
「目が見たことのないもの、
耳が聞いたことのないもの、
そして、人の心に思い浮かんだことのないもの。
神を愛する者のために、
神の備えてくださったものは、みなそうである。」
黙示録21:9ー七つの鉢を持っていた七人の御使いの一人が、ヨハネに話しかけます。
ここに来なさい…この招きは、ヨハネにより高い次元で神の啓示を見させようとするものです。cf 黙示録17:1。
小羊の妻である花嫁…新しいエルサレムのこと。黙示録21:2の内容の詳細。この都が「小羊の花嫁」と呼ばれる理由は、そこがキリストの花嫁である聖徒たちの永遠の住まいとなるからです。
黙示録21:10ー大きな高い山…ヨハネは高い所に招かれました。cf 黙示録4:1。
ヨハネは、聖なる都エルサレムが天から下って来るのを見ました。
*これは聖書の「再記述の原則」です。cf 創世記1章と2章。
黙示録21:11~22:5ー新しい都エルサレムの11の特徴。
黙示録21:11ー【1】神の栄光=シャカイナ・グローリー。この神の栄光は、
旧約時代…幕屋と神殿の中にありました。
新約時代…主イエスの内に宿っていました。
新天新地…聖なる都エルサレムに永遠に宿ります。
黙示録21:12ー【2】城壁…この都に与えられる神の守り(安全)を象徴。
大きな高い城壁…ここではまだ、具体的な高さは説明されていません。黙示録21:17で明らかにされます。
12の門、12の御使い…一つの門に対し、それを守る御使いが一人ずつ配置されています。
12部族の名…それぞれの門に、イスラエルの12部族の名が付けられており、彼らの名は永遠に保持されます。
黙示録21:13ー東西南北それぞれに三つずつ門があります。
黙示録21:14ー【3】城壁の土台…この都の永続性の象徴。
小羊の12使徒の12の名…イスカリオテ・ユダの代わりにマッテヤを加えた12使徒の名前です。パウロではありませんので、要注意。
*11人+マッテヤはイスラエル人に対する12使徒、パウロは異邦人に対する使徒です。
パウロ自身がこう言っています。
ガラテヤ2:8ーペテロにみわざをなして、割礼を受けた者(イスラエル人)への使徒となさった方が、私(パウロ)にもみわざをなして、異邦人への使徒としてくださったのです。
*今の私たちにとっての「人生の基礎」は、主なるキリストです。
cf ローマ9:33ー見よ。わたしはシオンにつまづきの石、妨げの岩を置く。
彼に信頼する者はみな、失望させられることがない。
黙示録21:15ー【4】町の広さ…ヨハネと話していた御使いが金の測りざおを持っていました。
黙示録21:16ー町のサイズは、広大さの象徴。 町は立方体で、一辺が約2,220kmあります。
黙示録21:17ー城壁の高さは、約65m。
すべての時代の聖徒たちが住むのに、十分な空間です。
黙示録21:18~21ー【5】町の構造。
黙示録21:18ー城壁…碧玉でできています。
都…混じりけのないガラスに似た純金でできています。つまり、透明に近い純金であり、私たちには見たこともない新しい材質です。
黙示録21:19ー城壁の土台…12種類の宝石で飾られ、各々の宝石には特徴的な色があります。
①碧玉ー緑。
②サファイヤー青。
③玉髄ー緑がかった色。
④緑玉ー緑。
黙示録21:20ー⑤赤縞めのうー赤と白。
⑥赤めのうー燃えるような赤。
⑦貴かんらん石ー黄金色。
⑧緑柱石ー深緑。
⑨黄玉ー緑黄色。
⑩緑玉髄ー黄金色の緑。
⑪青玉ー青。
⑫紫水晶ー紫。
cf エゼキエル28:13ー元の地には10種類の宝石がありました。
新しい地には、さらに2種類の宝石が加わり、合計12種類の宝石があります。
黙示録21:21ー12の門…それぞれ12の巨大な真珠でできています。
都の大通り…単数形で書かれているので、くねくね曲がって都の中をつないでいると思われます。これもまた、透き通ったガラスのような純金でできています。
黙示録21:22~24ー【6】存在しないもの。
黙示録21:22ー①神殿…人類の歴史上4種類の神殿が建てられますが、都には神殿はありません。その理由は、三位一体の神がそこにおられるからです。
黙示録21:23ー②太陽、③月…cf 創世記1章では、4日目に創造されました。最初の3日間は、シャカイナ・グローリーに照らされていました。その状態に戻るということです。光の創造者である神ご自身が高原となり、小羊のシャカイナ・グローリーも輝くからです。
黙示録21:24ー諸国の民…異邦人のこと。異邦人はこの光によって歩みます。かつて王であった者たちも同様です。
イスラエル人と異邦人の区別は、永遠に存在します。
黙示録21:25~27ー【7】入口。
黙示録21:25ー都の門…それらの門は、永遠に開け放たれたままです。なぜなら、その都には④夜がないからです。 やみは罪から来る呪いの一部として、地上に現われました。罪の無い世界では、やみが取り去られました。
黙示録21:26ー都に入れるのは、救われた者(小羊のいのちの書に名前が書かれている者)だけです。
黙示録21:27ー罪人は都に入ることができません。彼らは、火の池に閉じ込められているからです。
都にはいれるように、肉体が生かされているうちに、イエスをキリスト(救い主)と信じる人々が大勢おこされますように。