エドム人のボツラ(現:ヨルダン南部)は、患難時代後半にはイスラエルのレムナントたちのための『逃れの町』となりますが、千年王国になる時には、患難時代中期に差し掛かる頃に『アビス』から解き放たれた悪霊たちの住処として、バビロンとともに定められています。
黙示録9:1~3ー第五の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、私は一つの星が天から地上に落ちるのを見た。その星には底知れぬ穴を開くかぎが与えられた。
その星が、底知れぬ穴を開くと、穴から大きな炉の煙のような煙が立ち上り、太陽も空も、この穴の煙によって暗くなった。
その煙の中から、いなごが地上に出て来た。彼らには、地のさそりの持つような力が与えられた。
患難時代前半は、七つの封印の裁きと七つのラッパの裁きがあります。第五のラッパの裁きの時に、それまでイエス様によって底知れぬ穴(アビス)に閉じ込められていた悪霊たちが解き放たれ、神の裁きに用いられます。
レギオンは『底知れぬ所』に行きたくないために、豚の群れに入ることを許してほしいと願ったのです。ルカ8:26~33
*底知れぬ所(穴、アビス)…三位一体の神に対抗した『悪の三位一体』として、サタン、反キリスト、悪霊たちが一時的に閉じ込められる場所。
イエスによって閉じ込められた悪霊たちは、患難時代の第五のラッパで一時釈放され、裁きのツールとして用いられます。
その後、患難時代中期には、悪霊たちだ出た後の『底知れぬ所』に一度殺された反キリストが短期間だけ入り、そこから復活してきます。
そして、地上再臨したキリストにより反キリストと偽預言者は誰よりも先に『火の池』に投げ込まれ、サタンが千年王国の間『底知れぬ所』に閉じ込められます。黙示録19:20, 20~3
第五のラッパで釈放された悪霊たちを千年間閉じ込めておく場所となるのが、イラク南部の『バビロン』とヨルダン南部の『ボツラ』の二箇所です。
創世記6章で『女の子孫』として来られるメシアの誕生を阻止しようとした堕天使たち(神の子ら)は、仮釈放のない『タータラス』に閉じ込めらています。Ⅱペテロ2:4
イザヤ34:8~15ーそれは主の復讐の日であり、
その地は燃えるピッチになる。
そこは代々にわたって、廃墟となり、
だれも、もうそこを通る者はない。
主はその上に虚空の測りなわを張り、
虚無のおもりを下げられる。
すべての首長たちもいなくなる。
千年王国では、エドムという国はなくなります。その破壊は完全なものであり、イスラエルの最終的な回復の時は、エドムの破壊の時であり、イスラエルの二つの家は一つとなりエドムに勝利します。エゼキエル25:12~14
ジャッカルの住みか、だちょうの住む所となる。
そこにはこうもりもいこい、
自分の休み場を見つける。
とびもそれぞれ自分の連れ合いとそこに集まる。
*蛇…サタンの化身。創世記3章、黙示録12:9
これらの鳥や動物はどれも文字通りの動物ではありません。ボツラに閉じ込められることになる悪霊たちの描写です。
エレミヤ49:17~18ーエドムは恐怖となり、そこを通り過ぎる者はみな、色を失い、そのすべての打ち傷を見てあざける。
ソドムとゴモラとその近隣の破滅のように、――主は仰せられる――そこに人は住まず、そこに人の子は宿らない。
復讐をなさる神ご自身が、エドムがこれまで神の民にしてきたことに対する復讐をなさり、千年王国では『エドム』という国はなくなります。
エゼキエル35:10~15ーおまえは、『これら二つの民、二つの国は、われわれのものだ。われわれはそれを占領しよう』と言ったが、そこに主がおられた。
それゆえ、――わたしは生きている。神である主の御告げ――おまえが彼らを憎んだのと同じほどの怒りとねたみで、わたしはおまえを必ず罰し、わたしがおまえをさばくとき、わたし自身を現そう。
おまえはイスラエルの山々に向かって、『これは荒れ果てて、われわれのえじきとなる』と言って、侮辱したが、主であるわたしがこれをみな聞いたことを、おまえは知るようになる。
おまえたちは、わたしに向かって高慢なことばを吐いたが、わたしはそれを聞いている。
神である主はこう仰せられる。わたしはおまえを荒れ果てさせて、全土を喜ばせよう。
おまえは、イスラエルの家の相続地が荒れ果てたのを喜んだが、わたしはおまえに同じようにしよう。セイルの山よ。おまえは荒れ果て、エドム全体もそうなる。人々は、わたしが主であることを知ろう。
ヨエル3:19ーエジプトは荒れ果てた地となり、
エドムは荒れ果てた荒野となる。
彼らのユダの人々への暴虐のためだ。
彼らが彼らの地で、
罪のない血を流したためだ。