患難時代が始まる前に時系列に起こることが、全部で九つあります。そのうち三つのことが既に成就しました。
それとは別に、どのタイミングで起こるか分からないけれど、起こると預言されていることが三つ〜四つあります。世界的規模で起こる『暗黒』もその一つです。ある人々は、2014~2015年にかけてイスラエルの祭りと重なって起こる『月食』のことだと言いますが、地球の一部で起こる暗黒というよりは、世界大でおこる暗黒だと理解すべきでしょう。
教会時代の終わりの時と患難時代とを含めた『終末の時』に、聖書は5回の暗黒が起こると言っています。
【教会時代の終わりに起こる暗黒】
ヨエル2:31ー主の大いなる恐るべき日が来る前に、
太陽はやみとなり、月は暗黒に変わる。
主の大いなる恐るべき日…常に七年間の患難時代のことを指す表現です。
【患難時代の間に起こる暗黒】…4回。
①黙示録6:12ー私は見た。小羊が第六の封印を解いたとき、大きな地震が起こった。そして、太陽は毛の荒布のように黒くなり、月の全面が血のようになった。
*第六の封印の裁きは、患難時代の前半の中の前半に起こります。
②黙示録9:2ーその星が、底知れぬ穴を開くと、穴から大きな炉の煙のような煙が立ち上り、太陽も空も、この穴の煙によって暗くなった。
*これは第五のラッパの裁き(患難時代前半の中の後半)で起こります。
③黙示録16:10~11ー第五の御使いが鉢を獣の座にぶちまけた。すると、獣の国は暗くなり、人々は苦しみのあまり舌をかんだ。
そしてその苦しみと、はれものとのゆえに、天の神に対してけがしごとを言い、自分の行ないを悔い改めようとしなかった。
*第五の鉢の裁きは、患難時代後半に起こります。
獣の国…反キリストが支配する国。
④マタイ24:29ーだが、これらの日の苦難に続いてすぐに、太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち、天の万象は揺り動かされます。
*これらの日の苦難に続いてすぐに…イエスの地上再臨の直前に起こります。
暗黒…太陽、月、および星の光が突然断たれ、地球がこれらの光源からの光を全く受けられずに、全面的な暗やみになることです。
エジプトに起こった現象と似ています。
cf 出エジプト記10:21~23ー 主はモーセに仰せられた。「あなたの手を天に向けて差し伸べ、やみがエジプトの地の上に来て、やみにさわれるほどにせよ。」
モーセが天に向けて手を差し伸ばしたとき、エジプト全土は三日間真っ暗やみとなった。
三日間、だれも互いに見ることも、自分の場所から立つこともできなかった。しかしイスラエル人の住む所には光があった。
十字架の時にも起こりました。
cf マタイ27:45ーさて、十二時から、全地が暗くなって、三時まで続いた。
ヨエル2:31の『暗黒』は、患難時代前とだけわかっていることであって、『いつ』かは分かりません。『携挙』が先か、『暗黒』が先か、はたまた『北の連合軍によるイスラエル侵略』が先かもわかりませんが、聖書が預言していることは必ず起こるのです。