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サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

エリヤの再来 〜マラキ4:5~6〜

マラキ4:5~6ー見よ。わたしは、
主の大いなる日が来る前に、
預言者エリヤをあなたがたに遣わす。

エリヤの再来を主の日の『前に』、すなわち患難時代の前に来ると正確に指摘しています。

彼は、父の心を子に向けさせ、
子の心をその父に向けさせる。
それは、わたしが来て、
のろいでこの地を討ち滅ぼさないためだ。

 

よく黙示録11章に登場する『ふたりの証人』の働きがモーセとエリヤに似ていることから、『ふたりの証人=モーセとエリヤの再来』と言われますが、聖書は旧約時代の人物が現れる時は、必ず『誰』か固有名詞を記しています。しかし、黙示録11章は『ふたりの証人』というだけで固有名詞は記されていないので、このふたりの証人は患難時代前半に現れる人たちであって『誰』だかはわかりません。

 

cf マタイ17:2~3ーそして彼らの目の前で、御姿が変わり、御顔は太陽のように輝き、御衣は光のように白くなった。

しかも、モーセとエリヤが現われてイエスと話し合っているではないか。

*山上の変貌は、モーセは『肉体が死んだ人の代表』、エリヤは『肉体のままで挙げられた人(携挙の型)の代表』、イエスは『肉体が生きている人の代表』でもあります。

 

エリヤが再来したときの働きは、ユダヤ人家族の再生です。

ユダヤ人の家族単位は、何世紀にもわたってその結びつきが強いものでしたが、この終わりの時代には崩壊が始まり、預言のことばによれば、その崩壊が続きます。

 

ユダヤ人家族の絆に亀裂が入る一番の原因は、家族の中にイエスをメシアだと信じる者が出たときです。

cf ルカ12:51~53ーあなたがたは、地に平和を与えるためにわたしが来たと思っているのですか。そうではありません。あなたがたに言いますが、むしろ、分裂です。

今から、一家五人は、三人がふたりに、ふたりが三人に対抗して分かれるようになります。

父は息子に、息子は父に対抗し、母は娘に、娘は母に対抗し、しゅうとめは嫁に、嫁はしゅうとめに対抗して分かれるようになります。

*エリヤの働きは、メシアの再臨に備えてこの絆を回復することです。

 

エリヤとバプテスマのヨハネの関係については、非常に多くの混乱があります。

エリヤは、メシアの初臨前には活動の約束がなかったということを、頭に入れておく必要があります。エリヤはメシアの再臨前にのみ来ることが約束され、それは患難時代そのものの前です。

 

【先駆者が初臨の前に現れる預言】

マラキ3:1ー「見よ。わたしは、わたしの使者を遣わす。

彼はわたしの前に道を整える。

あなたが尋ね求めている主が、

突然、その神殿に来る。

あなたが望んでいる契約の使者が、

見よ、来ている。」と万軍の主は仰せられる。

 

イザヤ40:3~5ー荒野に呼ばわる者の声がする。

の道を整えよ。

荒地で、私たちの神のために、

大路を平らにせよ。

すべての谷は埋め立てられ、

すべての山や丘は低くなる。

盛り上がった地は平地に、

険しい地は平野となる。

このようにして、の栄光が現わされると、

すべての者が共にこれを見る。

の口が語られたからだ。」

 

これらはバプテスマのヨハネによって成就しました。cf マタイ3:1~6、11:7~10,、ヨハネ1:23

 

バプテスマのヨハネは、『メシアの初臨前に来る先駆者』についての預言を成就しましたが、彼は再臨前に約束されたエリヤではありませんでした。

ヨハネ1:19~23で、バプテスマのヨハネは『自分がエリヤではない』ことを明確にしています。彼がエリヤだと主張したことは一度もありませんし、問われた時には否定しています。ただイザヤの預言が成就したのだと言っています。

 

マタイ17:9~13では、エリヤが来ることについての弟子たちの質問に答える中で、エリヤは『すべてのことを立て直す』ために、『確かに来る』とイエスは未来時制で初めに宣べています。

すべてのことを立て直す…マラキ4:6のエリヤの働きを強く暗示していますが、これは再臨との関係での約束であり、初臨との関係ではありません。

したがって、エリヤは立て直しの働きをするためにはまだ来ていません。

 

*この時点での弟子たちの混乱は、メシアの来臨がニ度あることを彼らがまだ理解していなかったため、メシア的王国がこの時点で設立されることを期待していたことによります。

 

 マタイ11:11~14は、ある意味でバプテスマのヨハネはエリヤだということ宣べています。
11~12節で、メシア的王国の良き知らせを説いていることに注意する必要があります。

もしイスラエルの民が王国を受け入れていたなら、バプテスマのヨハネはエリヤの役割を成就し、立て直しの働きを成し遂げていたでしょう。しかし王国は拒否され、そのため彼はエリヤの働きを成就できませんでした。立て直しのためのエリヤはまだ来ていないのです。

 

ルカ1:13~17では、バプテスマのヨハネが『エリヤの霊と力で』来ると宣言しています

 

これらの聖句が言っていることを統合すると、患難時代のある程度前に預言者エリヤが立て直しの働きをするために戻って来るということです。

 

このため、エリヤはメシアの再臨の先駆者として仕えますヨハネは『エリヤの霊と力で』来たという意味で、エリヤの型なのです。

 

最初の暗黒と同じように、患難時代前のいつ頃にエリヤが来るのかを、現時点で正確に指摘することはできません。したがって、彼が来る時を出来事の時間的な順序の中に位置付けることはできません。

 

ユダヤ人は過越の祭りには『エリヤの席』を設けて、エリヤの再来を待っているのです。