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サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

東方の博士たちの贈り物と『油注がれた者』御子イエスの関係

イエス・キリスト…私たちが普段使っている救い主の名として知られている。
ヘブル語では『イエシュア ハ マシアッハ』
ハ…定冠詞。
マシアッハ…メシア。油そそがれた者、の意。

 

旧約聖書の中で、ユダヤ人に使われている『マシアッハ』は三種類だけ。

①王ユダ族から出る

創世記49:10王権はユダを離れず

統治者の杖はその足の間を離れることはない。

ついにはシロが来て、

国々の民は彼に従う。

 

Ⅱ サムエル23:1ーこれはダビデの最後のことばである。
エッサイの子ダビデの告げたことば。
高くあげられた者、ヤコブの神に油そそがれた者の告げたことば。
イスラエルの麗しい歌。

 

②祭司レビ族からのみ。*大祭司はレビ族の中のアロンの家系から出る。

レビ記4:5油そそがれた祭司はその雄牛の血を取り、それを会見の天幕に持って入りなさい。

『王』と『祭司』の家系は、律法により決められていたので、人がその職務を越えて兼任することは出来ない。

 

③預言者部族は特に関係ない。
ダニエルはユダ族、エゼキエルはレビ族、ホセア,ヨエル,アモス,オバデヤなどの家系は不明。

詩篇105:15ー「わたしの油そそがれた者たちに触れるな。わたしの預言者たちに危害を加えるな。」


*神の御子『イエシュア ハ マシアッハ』のみ全てを兼ねる。


ヨハネ1:41ー彼はまず自分の兄弟シモンを見つけて、「私たちはメシヤ(訳して言えば、キリスト)に会った」と言った。

ヨハネ1:49ーナタナエルは答えた。「先生。あなたは神の子です。あなたはイスラエルの王です。」

ヘブル3:1bー私たちの告白する信仰の使徒であり、大祭司であるイエスのことを考えなさい。

使徒3:21~22aーこのイエスは神が昔から、聖なる預言者たちの口を通してたびたび語られた、あの万物の改まる時まで、天にとどまっていなければなりません。モーセはこう言いました。『神である主はあなたがたのために、私のようなひとりの預言者を、あなたがたの兄弟たちの中からお立てになる。

 

一方、旧約聖書には『異邦人のマシアッハも登場する。

イザヤ45:1ー主は、油そそがれた者クロスに、こう仰せられた。
「わたしは彼の右手を握り、彼の前に諸国を下らせ、王たちの腰の帯を解き、彼の前にとびらを開いて、その門を閉じさせないようにする。

*クロス…バビロン捕囚から帰還させ、エルサレムの町と神殿の再建命令を出したペルシャの王。

 

エズラ記1:2ー「ペルシヤの王クロスは言う。『天の神、主は、地のすべての王国を私に賜った。この方はユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を建てることを私にゆだねられた。

 

新約聖書では『教会時代の信者』もまたマシアッハです。

Ⅱ コリント1:21~22ー私たちをあなたがたといっしょにキリストのうちに堅く保ち、私たちに油をそそがれた方は神です。
神はまた、確認の印を私たちに押し、保証として、御霊を私たちの心に与えてくださいました。

 

*油旧約時代物理的には『オリーブオイル』霊的には第三位格の聖霊なる神』

 

1コリント12:4ーさて、賜物にはいろいろの種類がありますが、御霊は同じ御霊です。

*教会時代の信者に救いの保証として、御霊と賜物が与えられ、神と人とを取次ぐ『祭司』としての役割が与えられたということ。


マタイ28:19~20aーそれゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、
また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。

 

*第一義的には、11弟子(ユダヤ人)に主が命じられました。
本来、福音は、律法と預言書を託されたユダヤ人が『マシアッハ』を信じ、ユダヤ人信者が『出て行って、あらゆる国の人々を弟子とする』…このことが成就するのが、患難時代の14万4千人のユダヤ人による異邦人の大リバイバルです。

 

*二義的な意味で、信者は伝道し、祭司として働く。

 

イエスが誕生されて1年半〜2年位経った頃、東方の博士たちが『ユダヤ人の王としてお生まれになった方を拝みに』やって来ました。

彼らは異邦人なのに何故『ユダヤ人の王の誕生』を知っていたのでしょう?

 

それはBC605〜586年にかけてのバビロン捕囚の時に、ユダ族からダニエルが引いて行かれました。そのダニエルがバビロンの王ネブカデネザルの夢を解き明かして、バビロンの学者たち(呪法師、呪文師、占星術師、知者たち)の長になったため、ダニエルの書き残した書物(特にダニエル書9:24~25)を受け継いで学び、ダニエルの信仰に影響されてメシアの誕生を待っていたと考えられます。

 

新改訳聖書では『東方の博士たち』と訳出されていますが、ここは新共同訳聖書のように占星術の学者たち』と訳出した方が、文脈的にも、またダニエル書との絡みも考えると適していると思います。

 

彼らが用意した『ささげ物』は、黄金、乳香、没薬でしたが、これは『三人の博士たち』を意味しているのではなく、贈り物が『3種類』だったことを語っているだけです。

 

*『黄金』…に対する贈り物。

1列王記10:1~2ーときに、シェバの女王が、の名に関連してソロモンの名声を伝え聞き、難問をもって彼をためそうとして、やって来た。

彼女は、非常に大勢の有力者たちを率い、らくだにバルサム油と、非常に多くの金および宝石を載せて、エルサレムにやって来た。彼女はソロモンのところに来ると、心にあったすべてのことを彼に質問した。

 

*『乳香』…祭司が取り扱うもの。

レビ記2:16祭司は記念の部分、すなわち、そのひき割り麦の一部とその油の一部、それにその乳香全部を焼いて煙にしなさい。これはへの火によるささげ物である。

 

*『没薬』…死体の防腐剤に使うもの。常に死に定められたのは、預言者だった。

マタイ23:37aーああ、エルサレムエルサレム預言者たちを殺し、自分に遣わされた人たちを石で打つもの。

 

このように『黄金・乳香・没薬』は、『マシアッハ』としての『王・祭司・預言者』の三つの職務を、お一人で兼任された真の神の御子イエスに対するふさわしい贈り物であったのです。

 

贈り物が三種類だったことから、一般的には『三人の博士たち』と思われていますが、実際には三人とは聖書のどこにも書かれてなく、当時の習慣からキャラバン隊でやって来たと考えられます。