創世記17:1ーアブラムが九十九歳になったとき主はアブラムに現れ、こう仰せられた。
「わたしは全能の神である。
あなたはわたしの前を歩み、全き者であれ。」
*神はアブラムに『全能の神(エル・シャダイ)』として現れました。
『全能の 神』ということばは、旧約聖書に48回出てきますが、すべて『アブラハム契約』の条項の一つ、子孫の約束の文脈で出てくるのです。(例外は創世記43:14だけ)
*アブラム… “高く上げられた父” の意
*アブラハム… “多くの者の父” の意
創世記26:24ー主はその夜、彼に現れて仰せられた。
「わたしはあなたの父アブラハムの神である。
恐れてはならない。
わたしがあなたとともにいる。
わたしはあなたを祝福し、
あなたの子孫を増し加えよう。
わたしのしもべアブラハムのゆえに。」
*神は、イサクには『アブラハムの神』として現れ、『アブラハム契約』をイサクと更新しました。
創世記28:13ーそして、見よ。主が彼のかたわらに立っておられた。そして仰せられた。
「わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。わたしはあなたが横たわってこの地を、あなたとあなたの子孫とに与える。
創世記35:11~12ー神はまた彼に仰せられた。
「わたしは全能の神である。
生めよ。ふえよ。
一つの国民、諸国の民のつどいが、
あなたから出て、
王たちがあなたの腰から出る。
わたしはアブラハムとイサクに与えた地を、
あなたに与え、あなたの後の子孫にも
その地を与えよう。」
*ヤコブには『アブラハムの神、イサクの神』として現れ、『アブラハム契約』をヤコブと更新されました。
*一つの国民…ヤコブから12人の息子たちへと『アブラハム契約』は受け継がれました。そして大飢饉の時にエジプトに移住したヤコブの一家70人(ヨセフの家族を含めると75人ー使徒7:14)は、エジプトに住んだ430年の間にイスラエル民族にまで成長したのです。
出エジプトをする時点では、成人男子だけで約60万人にまでなっていました。
出エジプト記12:37ーイスラエル人はラメセスから、スコテに向かって旅立った。幼子を除いて、徒歩の壮年の男子は約六十万人。
出エジプト記38:26ーこれは、ひとり当たり1ベカ、すなわち、聖所のシェケルの半シェケルであって、すべて、二十歳以上で登録された者が六十万三千五百五十人であったからである。
アブラハム契約の子孫の条項に絡めて『全能の神』として現れた神は、ある意味出エジプトの時点で約束どおり、アブラハムの子孫を増やされていますよね😊
出エジプト記6:3ーわたしは、アブラハム、イサク、ヤコブに、全能の神として現われたが、【主】という名では、わたしを彼らに知らせなかった。
*【主】…創世記に165回出てくる『契約を守る神の御名』。出エジプト記では398回。
『アブラハム契約』の土地の条項(後の『土地の契約』)に基づいて、イスラエルの民を奴隷生活をしていたエジプトから解放し、約束の地に導かれる神。
*アブラハム・イサク・ヤコブには子孫を増やす『全能の神』として現れ、ヤコブの一族からイスラエル民族にまで成長させた後、アブラハムに約束した『約束の地』へと彼らを導く『契約を守る神』として、出エジプト時のリーダーとなるモーセに現れたのです。
そして、イスラエルの民の出エジプトの出来事は、エジプトに避難していた幼子イエスの家族がエジプトからイスラエルの地に帰還する『型』となっているのです。
そして、今の『恵みの時代』には、アブラハム契約の『祝福』の約束がイスラエル(ユダヤ人信者)だけでなく、キリスト・イエスを信じるすべての異邦人信者に及ぶようになりました。
ですから、今、私たちが知るべき神の御名は『救い主である神の御子、イエス・キリスト』だけなのです。
使徒4:10ー皆さんも、またイスラエルのすべての人々も、よく知ってください。この人が直って、あなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によるのです。
使徒4:12ーこの方以外には、だれによっても救いはありません。世界中でこの御名のほかには、私たちが救われるべき名としては、どのような名も、人間には与えられていないからです。