サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

弟子訓練

モーセの律法、キリストの律法、御国の律法の区別の重要性

『十戒』を教える教会は多いと思います。 しかし、それは現在の教会時代に生きる私たちクリスチャンが守るべき命令なのでしょうか? 『律法』と呼ばれるものは、大きく分けて三つに分類されます。 (1)モーセの律法 (2)キリストの律法 (3)御国(千年…

読み込み解釈に要注意! 〜創世記4:2~5〜

聖書のある部分だけを切り出して、私的解釈した教えが横行している昨今ですが、もう一つ、聖書に書かれていないことを前後の文脈、聖書全体の教えから逸脱した勝手な『読み込み過ぎ解釈』にも気をつける必要があります。 創世記4:2ー彼女は、それからまた、…

文字通りのイスラエルと教会の区別

聖書のみことばはどこを読んでも励ましや慰め、導きを与えられると言っても過言ではないでしょう。しかし、文脈を無視した適用は、往往にして自己中心的解釈となり、神が言わんとしていることを見落としてしまいます。特に、旧約聖書のみことばは私たち教会…

『断食』は律法?キリストの命令?

先日『断食』についてのアンケートをとってみたところ、『今でも断食は必要であり、定期的にすべきである』と考えるクリスチャンが19%もおられました。 クリスチャンのための断食道場があったり、断食をして祈るように勧められたりしますが、その聖書的根拠…

三つの『世代』

三省堂 大辞林によると『世代』には、二つの意味があります。 ①一つの血筋を引いた、親・子・孫などそれぞれの代。 ② (generation) 生まれた年をほぼ同じくし、時代的経験を共有し、物の考え方や趣味、行動様式などほぼ共通している一定の年齢層。 レビ記23:…

聖書的優先順位

物事には優先順位というものがあります。 聖書が教える『優先順位』には、どのようなものがあるのかをまとめてみたいと思います。もしかしたら、私たちが勘違いしていたこともあるかも… 【みことばの優先順位】 神のみことばは『誰に』与えられ、『誰に』託…

イスカリオテ・ユダ

イエスを裏切った者として有名なイスカリオテ・ユダも初めはイエスの弟子の一人であり、十二使徒の一人として選ばれた者でした。 使徒1:16~17ー「兄弟たち。イエスを捕らえた者どもの手引きをしたユダについて、聖霊がダビデの口を通して預言された聖書のこ…

聖霊・御霊なる神

聖霊とは何か…?どんな働きをするのか…?今回は、聖書はどのように記しているのかを確認してみたいと思います。 基本的に『聖霊』も『御霊』も同じです。 *聖霊…神の『聖さ』を強調 *御霊…神の『霊性』を強調 ⒈ 聞くままを話すお方 主イエスの教えは、御子…

恵みの時代

聖書の『時代区分』には反対の意見を唱える方々もおられますが、そのような方々であっても『旧約時代』『新約時代』という区分には反対する人はほとんどいないでしょう。 『時代』の定義は、『始まりがあり、終わりがある』ということですから、旧約時代と新…

『神の小羊』と『ユダ族の獅子』

三省堂 大辞林には 『区別と差別』の違いについて以下のように記しています。 く べつ [1] 【区別】( 名 ) スルあるものと他のものとの違いを認めて、それにより両者をはっきり分けること。 さ べつ [1] 【差別】( 名 ) スル①ある基準に基づいて,差…

異言の用い方 〜1コリント人への手紙14章〜

以前、『異言の賜物』について、『その時』理解していたことや疑問に思っていたことをブログにまとめたことがありました。 今回は『異言の用い方』について、現在の私の理解をまとめてみたいと思います。 osusowake.hatenablog.com 私たちが信じる聖書の神様…

『安息日』とパウロ書簡

『安息日』ということばが初めて使われているのは、出エジプト記20章でモーセの『十戒』として知られる律法の中でです。 出エジプト記20:8ー安息日を覚えてこれを聖なる日とせよ。 ここでの命令は、『聖なる日とせよ』というものです。 では、具体的に何をす…

まことに、まことに、あなたがたに告げます。

ヨハネの福音書を読むと、主イエスは弟子たちや群衆にとても大切なことを伝えるときには、「まことに、まことに、あなたがたに告げます。」と言って話を始められました…ヨハネ1:51, 3:3, 3:5, 3:11, 5:19, 5:24, 5:25, 6:26, 6:32, 6:47, 6:53, 8:34, 8:51, …

キリストを『信じる』『愛する』とは…?

ピリピ3:20ーけれども、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主としておいでになるのを、私たちは待ち望んでいます。 この世的な国籍が『日本』であれば、ほとんどの日本人は『日本語』を話しますよね? 日本人信者は、霊的な国籍 …

〜『全能の神』と『主』〜

創世記17:1ーアブラムが九十九歳になったとき主はアブラムに現れ、こう仰せられた。「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前を歩み、全き者であれ。」 *神はアブラムに『全能の神(エル・シャダイ)』として現れました。『全能の 神』ということばは…

大切なこと

1コリント13:13-こういうわけで、いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。 確かに使徒パウロは『一番すぐれているのは愛』だと記しています。だから多くのクリスチャンも「愛が大事」だと信じています。 もちろんア…

いのちに至らせる福音

最近、SNSでさまざまな異なる教えが広がっていることに危機感を覚えるようになりました。 そのような聖書の教えとは異なることを教えている所に限って「牧師に従いなさい」と繰り返し言われているようです。 確かに異邦人への使徒となったパウロは ローマ13:…

誰に祈るのか?

普段の通読の時、何気なく読み過ごしてしまっているみことばに、とても重要なことが書かれていることがあります。その大切さに気づいた時、そのみことばを一瞬で覚えてしまうほどの衝撃を受けることがあります。私にとって、そのようなみことばの一つが使徒1…

現代版パリサイ派『口伝律法』の教えに要注意

これらは友人から相談を受けた時の資料の一部です。 ある教会で配られたものがFBを通して拡散されたところ、受け取った友人はこれを読んで ・このような模範的なクリスチャンにはなれない。 ・『行ない』で救われるのはない、と頭ではわかっていても「あなた…

反キリスト 〜本物との類似点〜

なんだかすごいタイトルを付けてしまったようですが、ヘブル語の解釈学に基づいて聖書を学んでいくと(なるほどね!)って頷けることが多々あります。 偽ブランドの製品は、出来るだけ本物と見分けがつかないように作られていますよね。 だから、本物に馴染…

信者が受ける苦難の意味

先日、『苦難の意味』について、以下のことを学びました。 【苦難の意味】 a) 信者を訓練するため…ヘブル12:3~13 b) 過ちを犯すことから信者を守るため…Ⅱコリント12:7 c) 信者に従順を学ばさせるため…ローマ5:3~6 d) 信者は、キリストの御名のために苦しむこ…

本当は誰の証人?

使徒13:30~31ーしかし、神はこの方を死者の中からよみがえらせたのです。 イエスは幾日にもわたり、ご自分といっしょにガリラヤからエルサレムに上った人たちに、現れました。きょう、その人たちがこの民に対してイエスの証人となっています。 一世紀の人々…

誰につく信仰?

1コリント1:11~13ー実はあなたがたのことをクロエの家の者から知らされました。兄弟たち。あなたがたの間には争いがあるそうで、 あなたがたはめいめいに、「私はパウロにつく」「私はアポロに」「私はケパに」「私はキリストにつく」と言っているというこ…

誰の御名によるバプテスマ?

マタイ28:19~20ーそれゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、 また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わ…

目からうろこ

聖書を読み始めてビックリしたことの一つに、それまで日本の諺だと思っていたことが、実は聖書からのものだったというのが多いことがあります。 例えば、『責任』を『妻』に『転がす』と書いて 【責任転嫁】 創世記3:12ー人は言った。「あなたが私のそばに置…

イエス・キリスト

ー使徒信条ー 我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。 我はそのひとり子、我らの主、イエス・キリストを信ず。 主は聖霊によりてやどり、おとめマリヤより生まれ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、よみにくだり、…

『教会』と『イスラエル』 〜ガラテヤ6:16〜

『教会』とは何か…? この理解が、みことばの解釈の土台となる神学の分岐点であるように思います。 ガラテヤ6:16ーどうか、この基準に従って進む人々、*すなわち神のイスラエルの上に、平安と哀れみがありますように。(新改訳聖書) ギリシャ語:Όσοι ακολο…

聖書の全体像・神様のご計画 〜創世記~黙示録〜

創世記1:1ー初めに、神が天と地を創造した。 この創造の時に天の御使いたちも造られた。御使いたちは結婚したり、子どもを産んだりはしない。階級とその働きに違いがある。ケルビムの中の最高位に着いたのが、サタンとなった俗に言うルシファー。 osusowake.…

『使徒信条』と関連聖句

毎週のように礼拝で『使徒信条』を唱える教会は多いことでしょう。 新約聖書には『使徒信条』としては、記されてはいないのです。 しかし、みごとなまでにキリスト教の信仰告白をまとめてあると思います。 今回は、その『使徒信条』の基となる聖句を見ていき…

不信者の責任と信者の責任

Q:どうしたら “クリスチャン” になれるのでしょうか? 未信者からこのような質問を受けることがありますよね!? ある人は「教会に毎週通うように」と言うかもしれません。 また「信じて “バプテスマ” を受けるように」と言う人もいるかもしれません。 教会に…