*『神様のご計画』の表訂正:X 五旬節/ペンテコステ 使徒1:9 →O 使徒2:1~4
「なぜ、ユダヤ人たちはいつの世も迫害されてきたのか?」…って考えたことあります?
ヤコブ以前は、創世記3:15aーわたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつくーという「原初福音」によるのです。
ここから「メシアはエバの子孫として誕生する」ことが分かるので、サタンは女の子孫として誕生させないようにと妨害しました。その例が、創世記6章の「ネフィリム」の誕生です。それを洪水とノアの箱舟で神が「女の子孫」を守られたのです。http://t.co/GuxHNBxylt
ヘブル的視点での解釈では、ノアの箱舟の時の洪水で滅びたのは、人間と墮天使の間に生まれた「ネフィリム」と罪人たちということになります。物議をかもすのは2節の「神の子ら」の解釈だと思います。http://t.co/M2IvcMx9GO
多くの人は「神の子ら=神を信じて敬虔な者たち」と考えると思いますが、それでは5節とつじつまが合いません。1節の「地上に人が増え始め」というのは、性的乱れが極度に達した結果です。だから見た目、外見上の好みから性的関係へと発展していったのですー2節。
また、マタイ22:30から「天使は結婚しないのだから、神の子らが天使であるはずがない」という意見があると思います。しかし、結婚しないのは「天の御使い」つまり「聖なる天使」のことであって、創世記6章の「神の子ら」はサタンに組した「墮天使」のことです。
サタンは墮天使を使って、女の子孫からメシアが誕生するのを阻止しようとしたのです。その理由は「女の子孫がサタンの頭を踏み砕く」からですcf 創世記3:15。
神の護りの中でイエス・キリストは誕生しました。しかし今度は、メシアが死ぬべき「十字架」以外の方法でイエスを死なせようとしたり…マタイ2:16、メシアとして失脚させようとしました…マタイ4:1~10。
ペンテコステ(教会誕生)以来、ユダヤ人たちは、十字軍やホロコーストなど、何度も何度も大きな迫害に苦しめられてきました。その理由が、ローマ11:25~26なのです。
“その奥義とは、イスラエル人の一部がかたくなになったのは異邦人の完成のなる時までであり、こうして、イスラエルはみな救われる”、ということです。こう書かれているとおりです。
「救う者がシオン(エルサレム)から出て、ヤコブ(イスラエル)から不経験を取り払う。これこそ、彼らに与えたわたしの契約である。それは、わたしが彼らの罪を取り除く時である。」”
黙示録で学んできた「七年間の患難時代」で異邦人の救いは完成し、患難時代の終わりには「イスラエル(その時生き残っているユダヤ人)はみな救われる」のです。その後、サタンは縛られて底知れぬ所に千年間閉じ込められます。千年の終わりに一度解き放たれますが、キリストによって滅ぼされます。
つまり、ユダヤ人が全員メシアであるイエスを信じると、サタンの滅びが来るのです。だからこの地上からユダヤ人が存在しなくなれば、救われることもなくなるので、サタンは半永久的に自由に活動できるということです。ユダヤ人迫害の背後には、サタンの策略があるのです。
このことを覚えて、黙示録12章を読んでみてくださいね。では…!
黙示録12:1ー巨大なしるし…幻。
12:1~6を「イエスの誕生」と見るか「患難時代のこと」ととるかで、解釈が異なります。
【患難時代と解釈】ー黙示録11章の流れと一致。
12:1ー女…今日の「イスラエル」という国家。
12:2ーみごもっている…イスラエルとい国家の中のメシアニック・ジュー。ユダヤ人の救霊に繋がる。
11章のふたりの証人によって心動かされたユダヤ人たちがいて、メシアニック・ジューになろうとしていることで、イスラエル全体にとっては、産みの苦しみとなるということ。
12:5ーイスラエルという国家の中で産まれたメシアニック・ジュー(レムナント)が、携挙やふたりの証人と同じように、突然天に上げられるとする。つまり、メシアニック・ジューの中にも携挙される者と、17節から地上で戦う者があることを示唆する。
【イエスの誕生と解釈】
黙示録12:1ーひとりの女の幻の背景にあるのは、ヨセフが見た幻です。
cf 創世記37:9~11ー太陽は父ヤコブを、月は母ラケルを、11の星はヤコブの11人の息子たちを指していることから、太陽と月と星で飾られたこの女が、イスラエルを指していることが分かります
黙示録12:2ーこの女は、産みの苦しみと痛みのために叫び声をあげていました。(いきみたいのに、いきめない時のような苦しみ…に近いのかな?)つまりメシアを産み出す直前の状態にあることを表わしています。
黙示録12:3ー別のしるし…幻。 大きな赤い竜…サタン。
cf 黙示録13:1ーまた私は見た。海から一匹の獣が上がって来た。これには十本の角と七つの頭とがあった。その角には十の冠があり、その頭には神をけがす名があった。
七つの頭と10本の角…異邦人の時代の最後の世界帝国の姿。この竜(サタン)は世界を支配しています。
黙示録12:4ー赤い竜はその尾で、サタンの支配下にある悪霊を動員して、メシアの贖いのわざを妨害しようとしています。
天の星の1/3…象徴的な「星」は「天使」を表わしますが、ここではサタンが引き寄せていることから、サタンとともに神に敵対した墮天使の数が、天使の総数の1/3であったことが分かります。
サタンはメシアが誕生するのを待ち構え、その子を食い尽くそうとしていました。→これは、ベツレヘムにおいて2歳以下の男の子が殺害された時に成就しました。
黙示録12:5ー男の子…イエス・キリスト。
鉄の杖…cf 黙示録2:27、19:15。
サタンは常に、キリストが過越の祭の時以外に、十字架以外の方法で死ぬようにと暗躍しました。しかし、サタンの試みは失敗し、キリストは聖書の預言どおり、十字架で贖いの死を遂げられました。
その子は神のみもと、その御座に引き上げられた…キリストの昇天。 イエスは十字架の死から三日後に復活し、復活から40日後に昇天されました。 「死」に対する勝利も御子キリスト・イエスにあるのです。
サタンは敗北したものの、最後の悪あがきをしています。自分には勝ち目はないと知りつつも、神に愛される者たちを破壊しようと必死に働いているのです。私たちを神のみことばやキリスト・イエスに対する愛から離そうとする力は、サタンから来ています。私たちは霊的に目を覚ましている必要があります。
黙示録12:6ー女は荒野に逃げた…イスラエルに将来起ころうとしていることです。患難時代にイスラエルが、ヨルダン川の東の荒野に逃れることを預言しています。これは患難時代の後半に、メシアを信じるユダヤ人が起こり始めた(cf 黙11:13)ことに、サタンが創造を絶する迫害をしてきます
だから、イスラエルはヨルダン川の東の荒野に逃げて、そこで1,260日の間(患難時代後半の3年半)、神によって養われるのです。ここにも神の護りがあります。
黙示録12:7~12は、挿入節です。ここで「なぜサタンがイスラエルを破壊しようとするのか」が説明されています。
cf ダニエル12:1ーその時、あなたの国の人々を守る大いなる君、ミカエルが立ち上がる。国が始まって以来、その時まで、かつてなかったほどの苦難の時が来る。しかし、その時、あなたの民で、あの書にしるされている者はすべて救われる。
天使長ミカエルと彼の使いたちは、竜(サタン)とその使いたちと戦いました。
黙示録12:8ーミカエルとその使いたちが勝利したので、サタンとその使いたちは天にいる場所がなくなりました。
黙示録12:9ーその結果、サタンとその使い(墮天使)たちは、地に投げ落とされました。
cf ルカ10:18ーイエスは言われた。「わたしが見ていると、サタンが、いなずまのように天から落ちました。」
cf 1ペテロ5:8ー身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています。
〜サタンの五つの名〜
①巨大な竜…サタンの力と悪意を表わす。
②悪魔…糾弾する者。
③サタン…神に敵対する者。
④全世界を惑わす者…サタンが偽物を作って欺きを行なう者であるということ。
⑤古い蛇…cf 創世記3:1。
黙示録12:10ーサタンとその使い(墮天使)たちが地に投げ落とされた時、天に喜びの声が沸き上がりました。それは、神の見前でクリスチャンたちを訴える者がいなくなったからです。
cf ヨブ記1:6~7ーある日、神の子ら(天使)が主の前に来て立ったとき、サタンも来てその中にいた。主はサタンに仰せられた。「おまえはどこから来たのか。」サタンは主に答えて言った。「地を行き巡り、そこを歩き回って来ました。」
黙示録12:11ー彼に打ち勝った…患難時代前半に救われた聖徒たちはサタンに対し、
①キリストの十字架の血によって、
②彼ら自身の積極的なあかしによって、
③死をも恐れずに犠牲を払うことによって、「打ち勝ち」ます。
黙示録12:12ー天から投げ落とされたということは、地上にいる者たちにとってはわざわいとなります。それは、悪魔が自分の時があと3年半しか残されていないことを知り、激しく怒って、イスラエルを迫害するようになるからです。
黙示録12:13ー黙示録12:7~12は、挿入節でした。13節からは、再び元の文脈に戻ります。つまり、12:6の続きが12:13ということです。
地上に投げ落とされたサタンは、イスラエル(男の子を産んだ女)を追いかけます。
黙示録12:14ー女(イスラエル)は、神が用意された荒野の隠れ場に逃れ、一時と二時と半時の間(3年半の間)、サタンの前をのがれて養われます。
大わしの翼を二つ…迫害から完全にのがれることを表わす比喩的表現。
cf 出エジプト記19:4ーあなたがたは、わたしがエジプトにしたこと、また、あなたがたをわしの翼に載せ、わたしのもとに連れて来たことを見た。
黙示録12:15ー蛇=サタン。その口から水を川のように…吐き出しー軍隊による侵略を表わす。cf ホセア5:10、イザヤ59:19。
サタンは大軍をくり出して、ローマ11:26(イスラエルはみな救われる)を阻止するため、イスラエルの滅亡をはかります。
黙示録12:16ーサタンはこの侵略に失敗します。
黙示録12:17ー女の子孫の残りの者…イスラエルのレムナント。患難時代中期になるとメシアに対する信仰を持って救われた『メシアニック・ジューたち』が出ています。
その人たちを特に激しく攻撃する理由は、彼らがユダヤ人たちへイエスがメシアだと伝道するからです。ユダヤ人たちが民族的にイエスがメシアだと信じた時に、キリストの地上再臨が起こるので、彼らを根絶しようと躍起になっているのです。
サタンはイスラエルの真の信仰者である「残れるの者たち」に対して、激しく怒ります。その中には、14万4千人のユダヤ人も含まれます。神の戒めを守るという彼らの生き方やイエスを証しするという彼らの伝道活動により、神がご自身の計画を成就しようとしておられるからです。
黙示録12:18ーサタンとその軍隊は、海辺の砂の上に立ちました。
13章では、サタンとその軍隊がどのようにユダヤ人を迫害するのかを解説されてます。そこには「悪の三位一体」が出てきます。私たちも悪魔の策略にひっかからないように、霊的覚醒のうえで日々を過ごせますように。アーメン。