*『神様のご計画』の表訂正:X 五旬節/ペンテコステ 使徒1:9 →O 使徒2:1~4
黙示録13:1ー海…異邦人を表わす。海から上がって来た一匹の獣…異邦人世界の支配形態(帝国主義)を表わす。
cf ダニエル書7:7ー第四の獣と同じ。「反キリスト」は異邦人の中から出て来ます。
ここで再度、三位一体の神と悪の三位一体を確認しておきましょう。聖書の神は、御父、御子、御霊なる三位一体の神です。その神に対して、最高位の天使ケルブの一人が「神のようになろう」と高慢になり、敵対したのが「サタン」の始まりです。その時に1/3の天使がサタンに従い「墮天使」となりました。cf 黙示録12:4。
残りの2/3の天使は、聖なる天使として確定しました。サタンに従った墮天使たちが「悪霊」として働いています。cf ヘブル1:14。敵と戦うには、敵をよく知り備えなくてはなりません。つまりサタンは、御父 vs サタン、御子 vs 反キリスト、御霊 vs 悪霊という備えをしているのです
御子イエス・キリストが聖霊により処女マリアから誕生したように、反キリストもサタン的力で誕生してきます。悪霊は、時に「偽預言者」として働きます。三位一体の神が人類の救いのために働かれるように、悪の三位一体は人類を滅びへと(メシアを信じさせないように)働きます。
海から上がって来た獣には、十本の角と七つの頭がありました。十本の角…10カ国連合を指します。七つの頭…その支配形態(帝国主義)が、反キリストによる独裁の段階に入っていることを表わします。第七番目の頭が反キリストです。そこの神を汚す名がありました。
黙示録13:2ーヨハネが見たこの獣は、①ひょうのような…ギリシャ( ダニエル7:6)。②足は熊の足のようで…メディヤ・ペルシャ(ダニエル7:5)。③口はししのよう…バビロン(ダニエル7:4)。
つまり、以前の三つの帝国(バビロン、メディヤ・ペルシャの連合軍、ギリシャ)の影響が残っているということです。
竜(サタン)は、この帝国に自分の力と位と大きな権威とを与えました。
黙示録13:3ー主イエスは、全人類の罪を贖うために、神の小羊としてほふられ、十字架で死んでくださいました。墓に葬られ、そして三日目によみがえってくださいました。
*神の子としては「自力復活」、人の子としては「神がよみがえらせてくださった」のです(他力復活)。
その御子イエスに敵対する者として「反キリスト」がいます。 御子が一度死に、復活したように、ここでは反キリストが「打ち殺された」と思われたが「その致命的な傷も直ってしまった」とあります。つまり、反キリストも患難時代中期に、世界の十の王国の王たちとの戦争で一度死に、アビス(底知れぬ所)に落とされますが、サタンの力によってすぐに復活するということです。
これはキリストが十字架の上での後半の3時間、霊的に死んだことと対比しています。 主は肉体の死を迎える前に、再び「父よ」と呼べるようになったことから、息を引き取る前に霊的に復活したことがわかります。反キリストはここで、そのコピーをしたかたちになっているわけです。
そのため、全地にいる人々は驚いて、反キリストに従うようになります。ちょうど復活の主に出会った弟子たちが、主に従ったように…です。
cf 黙示録11:7ーそして彼ら(ふたりの証人)があかしを終えると、底知れぬ所(アビスールカ8:31)から上って来る獣が、彼らと戦って勝ち、彼らを殺す。
復活した反キリストが、ふたりの証人を殺します。ふたりの証人は、三日半の後に復活して、天に上げられますー黙示録11:11~12。
黙示録13:4ー復活の主に出会った人々が、神を礼拝するようになるのと同じように、復活した反キリストに従う人々は、竜(サタン)を礼拝するようになります。
最高位の天使ケルブだったルシファーがサタンとなった理由は、「神のようになろう」という高慢でした。cf イザヤ14:12~15。
竜を拝んだ。獣をも拝んで…ある意味ここで、その目的が達成されているのです。 私たちが御子を通して御父を礼拝するのと同じように、神を信じない者たちは、反キリストを通してサタンを礼拝するようになります。これが「悪の三位一体」の実態です。
そして人々は「だれがこの獣に比べられよう。だれがこれと戦うことができよう」と最高の賛辞を送ります。
あなたは誰に最高の賛辞を送りますか?神ですか?サタンですか?それとも自分自身ですか?
黙示録13:5ー傲慢なこと…直訳:大きなこと。四十二ヶ月間…患難時代後半の3年半。 反キリストには、患難時代後半の3年半の間活動する権威が与えられます。
黙示録13:6ー反キリストが傲慢なことを言い、けがしごとを言う権威を与えたのはサタンですが、そこにも神の大いなる支配があり、期間を「四十二ヶ月間」と制限されています。ヨブ記を見ても、神の制限範囲でしかサタンは活動できないことが分かります。cf ヨブ記1:12。
その内容は、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住むものたちをののしるものでした。
黙示録13:7ー反キリストは聖徒たちを大いに苦しめます。あらゆる部族、民族、国語、国民…全世界を支配する権威が、反キリストに与えられます。
黙示録13:8ー神さまは3種類の「書」をお持ちです。
①小羊のいのちの書…肉体が生きている間に、イエスをメシアとして信じた人々の名簿。一度書かれたら、消されることはありません。
②いのちの書(黙示録20:12)…肉体的に誕生すると名前が記入され、肉体が死ぬと名前が消されます。ただし、生存中にイエスをメシアと信じた人は、永遠のいのちが与えられ、霊的に「生きている」ので、名前が消されることはありません。
*最終的に「いのちの書」と「小羊のいのちの書」は、イエスをメシアとして信じ、永遠のいのちを持つ人々の名簿として完全に一致します。
③数々の書物ーこれらの書物に書きしるされているところに従って、自分の行ないに応じてさばかれた。cf 黙示録20:12。
メシアであるイエスを信じない者たちは、みな反キリストを拝むようになります。
黙示録13:9ー耳のある者は聞きなさい。霊の耳のある者はよく聞きなさい、との勧めです。イエスを信じて「霊の耳」があるのに、黙示録を読まない人は「よく聞かない」人です。主イエスが「聞きなさい」と言われている以上、私たちは耳を傾けて聞くべきです。従順に…。
黙示録13:10ーとりこになるべき者は…別訳:人をとりこにする者は。 剣で殺す者は、自分も剣で殺されなければならない…cf マタイ26:52。 忍耐…ロボットのように立ち止まって動かされないこと。
神様からの警告のことば、患難時代を通過する聖徒たちへの励ましのことばとなっています。 *ここに聖徒たちの忍耐と信仰がある。
黙示録13:11ーもう一匹の…同じ種類の。旧約時代、時に天使が人間の姿をとって現われましたーcf 創世記18~19章。悪の三位一体もそれと同じように、「サタン、反キリスト、偽預言者」という体制をとってきます。ここに出て来た「もう一匹の獣」とは「偽預言者」のことです。cf 黙示録16:13、19:20、20:10。
聖霊は天から下りますが、第二の獣(偽預言者)は地から上ってきます。「地から」という言葉は、「天から」という言葉と対になっています。
偽預言者は、聖霊の働きを偽装します。彼は「小羊」のような姿をして、いかにも信仰的であるかのように見えますが、話し方や話す内容は竜(サタン)のようです。
黙示録13:12ー偽預言者は、第一の獣(反キリスト)と同じ権威を持って持っています。主イエスが聖霊のことを「もうひとりの助け主」と呼ばれたのと似ています。cf ヨハネ14:16。偽預言者は、地上に生き残っている人々が反キリストを拝むように導きました。cf ヨハネ15:26。
黙示録13:13ー火を天から地に降らせるような大きなしるし…cf 使徒2:2~3ーすると、突然、天から、激しい風が吹いて来るような響きが起こり、彼らのいた家全体に響きわたった。また、炎のような分かれた舌が現われて、ひとりひとりの上にとどまった。
御霊の賜物に似せた、偽の賜物を人々に提供するということ。
黙示録13:14ー偽預言者が、聖霊の働きを偽装するということがはっきりしてきます。奇蹟やしるしによって地上に住む人々を惑わすので、人々は彼を信じるようになります。剣の傷を受けながらもなお生き返ったあの獣(反キリスト)の像を造り、それを拝むように命じました。偶像礼拝の強要です。
黙示録13:15ー獣(反キリスト)の像…偽りの礼拝の中心。 息を吹き込んで…cf 創世記2:7ーその後、神である主は、土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで、人は、生きものとなった。
獣(反キリスト)の像も息を吹き込まれた結果、ものを言うことさえもできるようになりました。ここも三位一体の神を真似ています。 その獣の像を拝まない者をみな殺させました。
拝まない者…患難時代にメシアを信じる者たち。つまり、患難時代にイエスを信じるというのは、命がけの信仰なのです。
〜聖霊の働き〜
①ヨハネ16:14ーキリストの栄光を表わし、私たちをキリストのもとに導いてくださる。
②1コリント12:4、エペソ6:11&17ー私たちに数々の賜物を与え、霊的な戦いに勝利させてくださる。
③私たちがキリストを通して、父なる神に礼拝をささげるように導かれる。
*クリスチャンの信仰生活は、聖霊の助けなくしては不可能です。
黙示録13:16ー偽預言者は、反キリストの像を拝むことを人々に強要しました。それだけでなく経済的な領域まで支配しはじめます。その方法は、すべての人(小さい者、大きい者、富んでいる者、貧しい者、自由人、奴隷)に、額か右手に刻印を受けさせます。cf 出エジプト13:9。
ここも神に対抗していることがわかります。
黙示録13:17ーその刻印とは、「あの獣の名」つまり反キリストの名、または「その名の数字」のことだと聖書は言っています。神はそのことが起こる前に、予めその刻印について教えてくださっています。その刻印をもっていない者(患難時代の聖徒たち)は売買できないので、生活出来なくなります。
*「耳のある者は聞きなさい」と言われる理由は、ここにもあります。携挙の後、反キリストが現われたら、イエスをメシアと信じる者たちは売買できず、生活できなくなる状態がきます。ですから、できるだけ早い時期に食料等生活必需品を備蓄する必要があるのです。
黙示録13:18ー「ここに知恵がある」と聖書は言っています。
その刻印とは、反キリストの名のことです。または「その名の数字」だと言っています。「その名の数字」とは、どういう意味でしょうか…?
ヘブル語のアルファベットは22文字からできています。そして、それぞれの文字は、それそれある数字に対応しています。「1、2、3、4、5、6、7、8 、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400」となります。
ヘブル語で書かれた名はすべて、数字に置き換えることが可能です。ex)イエス・キリストという御名の数字の合計は「749」になります。
現在、まだ携挙は起こっておらず、反キリストも現われてはいません。反キリストが現われた時、その名をヘブル語で表記し、さらに数字に置き換えると、その合計は「666」となります。
合計で666となる名前はたくさんあるため、実際に反キリストが出現するまでは、その名を予想することは不可能です。しかし、反キリストが現われたとき、このことを知っている者はすぐにその人物が「反キリスト」だと見抜けるのです。
クリスチャンの中には、この刻印を「国民総背番号制の番号だ」と考える方がおられますが、神ははっきりと「その数字は、666である」と言われています。このみことばを無視してはいけません。
*その刻印は、獣の名、または、その名を表わす数字の666であって、ひとりひとり番号の違うクレジットカードの番号のようなものではないのです。
*すべての人が「同じ名」(合計が666になる名)または、その数字を刻印として押されるのです。
私たちクリスチャン、および患難時代にこの刻印を拒むメシアを信じる者は、既に「別な証印」が押されています。cf エペソ4:30ー神の聖霊を悲しませてはいけません。あなたがたは贖いの日のために、聖霊によって証印を押されているのです。
ですから、聖霊を悲しませないような歩みをしましょう