*『神様のご計画』の表訂正:X 五旬節/ペンテコステ 使徒1:9 →O 使徒2:1~4
黙示録14章は“つなぎ役”の章となっています。10~13章では患難時代の中間に起こる出来事が記されています。15~16章は、患難時代後半の3年半に起こることが記され、そのつなぎ役が14章です。その目的は、患難時代の聖徒たちを励ますためです。
黙示録11~13章では悪の三位一体の暗躍がおもに取り上げられました。それに対する神からの答が「七つの宣言」という形で、サタンの策略は無に帰することを宣言しています。
〜第一の宣言〜 黙示録14:1~5
黙示録14:1ー小羊…イエス。 シオンの山…エルサレム。 14万4千人の人たち…患難時代に特別な伝道任務を負ったユダヤ人信者たち。cf 黙示録7:4~8。
小羊の名と小羊の父の名…黙示録7:3~4の「印」がそれだと分かります。
cf 黙示録3:12ー①わたしの神の御名…現在、御父の名は母音が隠されているため、誰も正しく発音することができません。それが永遠の御国では明らかにされるのです。 ②新しいエルサレムの名…今は「天の御国」「神の国」「天のエルサレム」と言われていますが、固有名詞として明らかにされます
③わたしの新しい名…「イエス」という名は御子としての名前です。第一コリント15:24~28から三位一体の神が、永遠の御国では「神」(エローヒム)としての存在となられることがわかります。cf 創世記1:1。そのことから「イエスの新しい名」は、神としての名ではないかと思われます。
小羊イエス・キリストがエルサレムの山に立っていることから、ヨハネが見たこの幻が「千年王国」を指していることが分かります。ここで千年王国の幻が与えられているのは、サタンが敗北することをまず最初に示すためだと思われます。
また、そこには小羊とともに14万4千人のイスラエル人たちが立っています。彼らの額にある「小羊の名と小羊の父の名」が患難から彼らを守るしるしとなりました。
今のクリスチャンたちには、「聖霊の証印」が押されています。cf エペソ1:13~14
黙示録14:2ー大水の音…cf 黙示録1:15。 激しい雷鳴…cf 黙示録6:1。 立琴…cf 黙示録5:8。
黙示録14:3ー神に対する賛美の声。この新しい歌は、14万4千人以外には歌えないものでした。
黙示録14:4ー彼らは女によって汚されたことのない人々である…宗教的に汚されたことのない人々、の意味。 初穂…この言葉から、彼ら以外にも患難時代にも救われるたましいが多く起こされることが分かります。
黙示録14:5ー彼らの口には偽りがなかった…cf ゼパニヤ3:13ーイスラエルの残りの者は不正を行なわず、偽りを言わない。彼らの口の中には欺きの舌はない。まことに彼らは草を食べて伏す。彼らを脅かす者はない。
彼らは傷のない者であるーcf ユダ24ーあなたがたを、つまずかないように守ることができ、傷のない者として、大きな喜びをもって栄光の御前にたたせることのできる方に、
神さまは患難時代後半に入る前に、神に従う者が最後に勝利することを示してくださいました。どんな迫害、苦難が襲ってきてもクリスチャン生活の最後は、勝利で終わるということを知っている人は幸いです。
〜第二の宣言〜 黙示録14:6~7
黙示録14:6ー第二の宣言は、ひとりの御使いによってもたらされました。地上に住むずべての人々に「永遠の福音」を宣べ伝えるために来ました。
つまり、この呼びかけが、人類に与えられる最後の救いのチャンスです。これを無視する者には、救いの可能性は残されていないということです。
そしてこの時点で、サタンは既に反キリストを礼拝するように人々に要求しています。
人々は、神を信じるか、反キリストを拝むか二者択一を迫られ、選んだら最後、変更はできません。現在の多くの日本人のような「無神論者」のままでい続けることはできません。他者に左右されるのではなく、自分自身で決断する判断基準にしてもらうためにも、今私たちが福音を語るべきなのです。
黙示録14:7ー永遠の福音を携えて来た御使いは、大声で宣言します。「神を恐れ、神をあがめよ。神のさばきの時が来たからである。天と地と海と水の源を創造した方を拝め。」
創造主を拝むのか、反キリストという被造物を拝むのか、究極の選択です。
〜第三の宣言〜
黙示録14:8ー第三の宣言は、第二の御使いによってもたらされます。大バビロン…反キリストが支配する政治的な国のこと。その国は、やがて崩壊します。(詳細は黙示録18章で)
〜第四の宣言〜 黙示録14:9~12
黙示録14:9ー第四の宣言は、第三の御使いによってもたらされます。
反キリストとその像を拝み、自分の額か右手に「666」の刻印を受けるなら、
黙示録14:10ー神の怒りの杯に混ぜ物なしに注がれた神の怒りのぶどう酒を飲むようになります。 怒りの杯とは、患難時代後半に起こる「七つの鉢のさばき」のこと。さらに、聖なる御使いたちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられます。
黙示録14:11ーその苦しみは、昼も夜も休み無く、永遠に続きます。
このような厳しいさばきが行なわれる理由は、彼らが既に二度にわたる福音を信じる機会があったのに、信じなかったからです。
1)14万4千人による宣教。
2)初めての御使いによる宣教。
*御使いによる宣教は、これが初です。御使いには「救い主」が備えられていませんーcf 第二ペテロ2:4。救われた経験がないため、証しや伝道はしないのですが、患難時代において人類の最後の救いのチャンスにはじめて宣教するために遣わされます。
黙示録14:12ー第四の宣言は、聖徒たちへの励ましのことばで終わっています。神の戒めを守り、イエスに対する信仰を持ち続ける者に聖徒たちへの祝福です。
〜第五の宣言〜
黙示録14:13ー第五の宣言は、天からの声によってもたらされます。「書きしるせ。『今から後、主にあって死ぬ死者は幸いである』」とその声は叫びました。つまり、患難時代後半に殉教の死を遂げる者たちへの励ましです。
御霊も同意して言います。「しかり」と。
その時代の殉教者たちには特別な祝福が約束されているのです。神は、私たちひとりひとりの労苦と愛のわざを覚えていてくださいます。
〜第六の宣言〜 黙示録14:14~16
黙示録14:14ー人の子…キリスト。cf ダニエル7:13。 金の冠…キリストの栄光、権威。 鋭いかま…裁き。
黙示録14:15ー第六の宣言は、聖所から出て来たもうひとりの御使いによってもたらされます。その御使いは、雲に乗った人の子のような方に向かって、大声で叫びました。「かまを入れて刈り取ってください。地の穀物は実ったので、取り入れる時が来ましたから」
反キリストの像を拝むのか、創造主なるまことの神を拝むのか、究極の二者択一を迫られた結果が出たということです。
ここから分かることは二つ、
①患難時代後半にも霊的リバイバルが起こるということ。
②刈り入れ…霊的な収穫のことであり、それを刈り取られるのはキリストだということです。
cf マタイ13:24~30でも、収穫のための刈り取りは、人間の仕事ではないことが分かります。人が人を正しくさばくことはできません。
*毒麦は初めは麦と区別しにくいのです。育って穂が出ると、麦の穂よりもひげが長く、色も濃くなって、見分けがつきやすくなります。
黙示録14:16ー人の子のような方(キリスト)が持っておられるかまで地を刈り取られました。
〜第七の宣言〜 黙示録14:17~20
黙示録14:17ー第七の宣言は、さらに天の聖所から出て来たもうひとりの御使いによってもたらされます。この御使いも手に鋭いかまを持っていました。
黙示録14:18ーさらにもうひとりの火を支配する権威を持った御使いが、祭壇から出てきました。 これはさばきの幻です。ぶどうの刈り入れと酒ぶねでのぶどう踏みの様子です。
黙示録14:19ー火を支配する権威を持った御使いの声を合図に、手に鋭いかまを持った御使いが地にかまを入れては、刈り取ったぶどうを神の激しい怒りの大きな酒ぶねに投げ入れていきました。
神の激しい怒りの酒ぶね…究極の選択を反キリストを拝む方にした人々、つまり生きている「不信者」です。
彼らには、もう救いのチャンスが無くなったので「未信者」ではなく、メシアを信じないまま亡くなった人々と同じように「不信者」となったわけです。
黙示録14:20ー刈り取られたぶどうが踏まれる場所は、都であるエルサレムの外です。cf ヨエル書3:2、12ーヨシャパテの谷…「主はさばきたもうた」の意。エルサレムとオリーブ山の間にあるケデロンの谷。終わりの時に神は異邦人をこの谷でさばくことが預言されてます。この谷は都の外にあります。
その結果、酒ぶねから血(ぶどう液)が流れ、深さは馬のくつわに届くほどになり、その距離は約300kmにもおよびました。
これは「ハルマゲドンの戦い」の預言になっています。
黙示録14章にある七つの宣言は、悪の三位一体に対し、(聖なる三位一体なる)神が勝利されることを示しています。私たちが信じる神さまは、勝利の主なのです!ハレルヤ♬
と同時に、なぜ厳しい裁き(七つの鉢のさばき)が下るのかを説明しています。
このように、神は黙示録を通して先に示すことにより、罪人たちが悔い改めて神ご自身のもとに立ち返るように招いておられるのです。
cf ヨハネ3:16ー神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。