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サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

イエスによる終末預言 ⑴ 〜マタイ24:1~8〜

律法の中で『モーセのような預言者が現れたなら、彼に聞き従わなくてはならない』と命じられています。

申命記18:15ーあなたの神、は、あなたのうちから、あなたの同胞の中から、私のようなひとりの預言者をあなたのために起こされる。彼に聞き従わなければならない。

 

申命記18:18ーわたしは彼らの同胞のうちから、彼らのためにあなたのようなひとりの預言者を起こそう。わたしは彼の口にわたしのことばを授けよう。彼は、わたしが命じることをみな、彼らに告げる。 

 

初臨のイエスは『モーセのような預言者』として来られました。

イスラエルでは『油注がれた者』となるのは、預言者・祭司・王です。

イエスは『預言者ー初臨』『祭司ー現在 天にて』『王ー地上再臨後』の『キリスト=油注がれた者』なのです。

 

osusowake.hatenablog.com

 

ですから、初臨時のイエスが語られたことの中には、ご自分の十字架の死と復活だけでなく、将来何が起こるかということも預言されているわけです。

その中でも、マタイの福音書24〜25章は終末について語られているので、旧約の預言書にあまり馴染みのない異邦人信者には難解な箇所となっています。

大切なのは、文脈に沿って、みことばをみことばで確認しながら読むこと!

 

 

マタイ24:1ーイエスが宮を出て行かれるとき、弟子たちが近寄って来て、イエスに宮の建物をさし示した。

 

エルサレムの神殿は、バビロン捕囚から帰還した民が建てたものであり、ソロモンの神殿と比べると規模も小さく、決して立派とは言えないようなものでした。それを媚を売って、ローマ政府からイスラエルの王とされたエドム人であるヘロデ大王が、そこに目をつけ、ユダヤ人への懐柔策として大規模補修工事を行ない、金を被せて立派な建物としたのです。

 

正面にあたる東側、北と南側はすべて金で覆われ、晴れた日は太陽が反射して、宮を見ることはできないほどだったと言われています。

 

 

マタイ24:2ーそこで、イエスは彼らに答えて言われた。「このすべての物に目をみはっているのでしょう。まことに、あなたがたに告げます。ここでは、石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」

 

 

「たいそう立派な宮ですよね〜。」と見上げる弟子たちに、イエスは「ここでは、石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」と預言されました。

 

しかし、ユダヤ人が建設に携わった裏側の西壁は、金で覆うことをしなかったので、AD70年にローマ軍によって崩壊した時にも崩されずに済みました。入り口である東側から入ると至聖所は一番奥になり、現存する西壁は一番至聖所に近い位置にあります。ここにも神様の摂理の御手を感じますね。

 

 

マタイ24:3ーイエスがオリーブ山ですわっておられると、弟子たちが、ひそかにみもとに来て言った。「お話しください。いつ、そのようなことが起こるのでしょう。あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう。」

 

ここで弟子たちは、三つのことを質問しています。

①いつ、そのようなこと(神殿崩壊)が起こるのか?

②イエスの再臨の時は、どのような前兆があるのか?

③世(人間による支配体制)の終わりの時には、どのような前兆があるのか?

これらの質問に対し、4〜6節でイエスは『否定的答え』をまず与えています。

 

マタイ24:4ーそこで、イエスは彼らに答えて言われた。「人に惑わされないように気をつけなさい。

最初の答えは、

(1) 人に惑わされないようにしなさい。

 

パウロも警鐘を鳴らしています。

Ⅱテサロニケ2:2~3ー霊によってでも、あるいはことばによってでも、あるいは私たちから出たかのような手紙によってでも、主の日がすでにきたかのように言われるのを聞いて、すぐに落ち着きを失ったり、心を騒がせたりしないでください。

だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現われなければ、主の日は来ないからです。

*主の日…患難時代

*背教キリスト教会がキリストの福音を『ほかの福音』に変え、キリスト中心の教えから人間中心の教えになる、まさに黙示録3章の『ラオデキヤの教会』。

*不法の人、すなわち滅びの子…反キリスト。反キリストは、患難時代の前に現れます。そして、反キリストとイスラエルが七年間の契約を結んだ時が、患難時代の幕開けとなります。ダニエル書9:27

 

マタイ24:5ーわたしの名を名のる者が大ぜい現れ、『私こそキリストだ』と言って、多くの人を惑わすでしょう。

(2) 自称キリストを名乗る『偽キリスト』が多く現われ、多くの人を惑わす。

*最近では、中国人女性がキリストの再来だとする『全能神』がFBやTwitterに進出して来ていますので、私たちは惑わされないように気をつけなくてはなりません。 

 

 

マタイ24:6ーまた、戦争のことや、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません。

(3) 戦争のことや、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません。

 

ここで言われている『戦争』は、一部地域や内戦のような比較的小規模の戦争のことです。

このような戦争が起きても『あわてるな。必ず起こることだ。』『終わりが来たのではない。』と言われているのです。

その上で、最初の質問

①いつ、そのようなこと(神殿崩壊)が起こるのか?

に答えているのですが、残念ながらこの質問の答えは、マタイの福音書にはありません。答えは、ルカ21:20~24にあり、AD70年に成就しています。

ルカ21:20ーしかし、エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、そのときには、その滅亡が近づいたことを悟りなさい。

AD70年になる少し前に、ローマ軍によってエルサレムが包囲されました。

 

ルカ21:21ーそのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。都の中にいる人々は、そこから立ちのきなさい。いなかにいる者たちは、都に入ってはいけません。

それがガリラヤ地方の鎮圧のために一時的にエルサレムの包囲が解かれた隙に、エルサレムにいたメシアニックジューたちはイスラエルのペラという山に逃げたのです。

ルカ21:22ーこれは、書かれているすべてのことが成就する報復の日だからです。

再び、戻って来たローマ軍によりエルサレムは包囲され、AD70年のエルサレム陥落と神殿崩壊となるのすが、当時のメシアニックジューたちはキリストのみことばに従った結果、巻き込まれずに済みました。

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ルカ21:23ーその日、哀れなのは身重の女と乳飲み子を持つ女です。この地に大きな苦難が臨み、この民に御怒りが臨むからです。

妊娠中の女性にとって、あるいは小さな子どもがいる母親にとって、徒歩で山に避難するのは大変なことです。

ルカ21:24ー人々は、剣の刃に倒れ、捕虜となってあらゆる国に連れて行かれ、異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。

*異邦人の時…BC586年の第三回バビロン捕囚からキリストの地上再臨まで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。

 

②イエスの再臨の時は、どのような前兆があるのか?

③世(人間による支配体制)終わりの時には、どのような前兆があるのか?

この二つの質問の答えは、マタイ24:29~31『キリストの地上再臨』の記述にありますが、ここで注目すべきは続く7〜9節の『肯定的答え』です。

 

マタイ24:7ー民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります。

(1) 民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります。 

『民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり』というのは、その地域全体を巻き込む戦争のことで、イザヤ書19:1~4、Ⅱ 歴代誌15:1〜7でも『町は町と』『王国は王国と』という表現で、全面戦争を表しています。

そして飢饉地震が伴うと…。

飢饉に関しては、1920年ー中国で、1921年ーロシアで、それぞれ大飢饉がありました。また、1918~1919年には疫病で2,300万人が死にました。

ほとんどの大地震は、1,900年以降に起こっています。

 

これが1914~1945年の第一次・第二次世界大戦で成就しているのです。

第一次大戦シオニズム運動に弾みがつき、第二次大戦でのホロコーストの結果、イスラエルの再建への道が備えられました。

そして1948年ーイスラエル建国となったのです。

歴史上、同じ名前で同じ場所に再建された国は、イスラエルだけです。

 

マタイ24:8ーしかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです。

(2) しかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです。 

つまり、『終わりの始まり』である陣痛が始まったということです。

 

ダニエル書9:27、マタイ24:15からもう一つの預言の成就がわかります。

ダニエル9:27ー彼は一週の間、多くの者と堅い契約を結び、半週の間、いけにえとささげ物とをやめさせる。荒らす忌むべき者が翼に現われる。ついに定められた絶滅が、荒らす者の上にふりかかる。

*翼…神殿

マタイ24:15ーそれゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす憎むべき者』が、聖なる所に立つのを見たならば、読者はよく読み取るように。)

 

これらの預言が言っている『第三神殿』が建つ場所は、エルサレムの旧市でなければなりません。なぜなら、そこにソロモンの神殿も第二神殿も建っていたからです。

 

1948年にイスラエルが建国されてから、1967年の六日間戦争に勝利するまでは、エルサレム旧市はヨルダン王国により支配されていました。

建国から19年目にしてイスラエルが、エルサレム旧市を奪還したのです。

 

つまり、多くの人が1948年イスラエル建国が最近の預言の成就だと思っていますが、

①世界大戦が終末時代の始まりであり、

イスラエル建国、

エルサレム旧市奪還と、既に三つの聖書預言が成就しています。