サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

マタイの福音書

『目には目で〜』『右の頬を打つ者には〜』〜マタイ5:38~39〜

マタイ5:38ー『目には目で。歯には歯で。』と言われたのを、あなたがたは聞いています。 『目には目で。歯には歯で。』というみことばは、よく復讐の基準として誤用されています。 元のみことばは、モーセの律法の中にあります。 出エジプト記21:24ー目には…

汚れた霊 〜マタイ12:43~45〜

聖書理解のために重要なことの一つに、文脈から意味をつかむというのがあります。 文脈を無視してみことばの一部だけを切り取って、現在の教会時代に当てはめようとすると、信仰生活が非常に苦しく辛いものになってしまいます。 また、文脈だけでなく、神の…

信仰の家の土台と建材

【信仰の家の土台】マタイ7:24~27 マタイ7:24ーだから、わたしのこれことばを聞いてそれを行う者はみな、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができます。 *わたしのこれらのことばを聞いてそれを行う者…律法学者やパリサイ人らの『口伝律法』に従…

種まきのたとえ 〜マタイ13:1~23〜

マタイ12:22~28の『ベルゼブル論争』が一つの分岐点となりました。 旧約聖書の律法が導き、預言者たちが預言していた『メシア』『女の子孫』として来られたイエスのみわざを、『悪霊のかしら=サタンのわざ』としてイエス様のメシア性を否定した当時のユダヤ…

山を動かすほどの信仰 〜マタイ17:14~21, マルコ11:22~24〜

マタイ17:14ー彼らが群衆のところに来たとき、ひとりの人がイエスのそば近くに来て、御前にひざまずいて言った。 *彼ら…イエスと三人の弟子たち、すなわち、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ。 ヘルモン山での変貌の出来事の最中、山の麓では残された弟子たちに難題…

サドカイ派・パリサイ派 〜マタイ22:23~33〜

ユダヤ教の宗派には主に三つあり、そのうち二つの『パリサイ派』と『サドカイ派』が福音書や使徒の働き、パウロ書簡などによく出てきます。 他には、政治的な『ヘロデ党(マタイ22:16)』『熱心党(マタイ10:4ー熱心党員シモン)』『ガリラヤ派』などがあり…

『畑の宝』『海の真珠』『地引網』の譬え 〜マタイ13:44~52〜

マタイ13章は『天の御国』についての譬え話が語られています。 マタイはユダヤ人であり、ユダヤ人に向けて福音書を書いているため『神の御国』という言い方はしていません。しかし、意味としては同じであり、『神(キリスト)の王国/千年王国』について教え…

『からし種』と『パン種』の譬え 〜マタイ13:31~32

イエスは、また別のたとえを彼らに示して言われた。 「天の御国は、からし種のようなものです。それを取って、畑に蒔くと、 どんな種よりも小さいのですが、生長すると、どの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て、その枝に巣を作るほどの木になります。」ー…

二重預言はあるのか? 〜ルカ21:20~23, マタイ24:14~21〜

『聖書には、二重預言で書かれている箇所がある』と聞いたことはありませんか? 有名なところでは、ルカ21:20~23の『エルサレム崩壊』の預言が、AD70年という近未来とこれから起こる遠未来の二度に渡って成就する『二重預言』だと言われている箇所です。 申…

良い麦と毒麦の譬え 〜マタイ13:24~30〜

私たちは今『教会時代』という恵みの時代に生きています。 それはキリストの十字架の死によって旧いモーセ契約という律法による『旧約時代』が終わり、ペンテコステ(七週の祭り)によってキリストの福音を信じるすべての者に聖霊が下り、教会時代は幕を開け…

神のものは神に返しなさい。 〜マタイ22:15~22〜

わかっているようで、よくわかっていない『パリサイ派とサドカイ派の違い』とは…? 『ヘロデ党』とは…? 当時のユダヤ教の教派の違いを知ることで、より深くイエス様の教えを理解することができるのです。 マタイ22:15ーそのころ、パリサイ人たちは出て来て…

百人隊長のしもべの癒し 〜マタイ8:5~13〜

『百人隊長のしもべの癒し』はマタイだけでなく、ルカも7:1~10で記しています。 マタイ8:5ーイエスがカペナウムに入られると、ひとりの百人隊長がみもとに来て、懇願して、 *カペナウム… ガリラヤ湖のほとりにある町で、イエス様の公生涯の時代、ヘロデ・ア…

イエスの系図の重要性

マタイ1:6~7ーエッサイにダビデが生まれた。 ダビデにウリヤの妻によってソロモンが生まれ、 ソロモンにレハブアムが生まれ、レハブアムにアビヤが生まれ、アビヤにアサが生まれ、 マタイ1:11~12ーヨシヤに、バビロン移住のころエコニヤとその兄弟たちが生ま…

イエスによる終末預言 ⑹ 〜マタイ24:45~51〜

マタイ24章は、そこだけを見るのではなく。少し後ろに下がって聖書の全体像の中で、いつのことについて書かれた預言なのかを見ていく必要がありました。 最後の45~51節は、まさに今私たちが生きている教会時代のことについての注意事項が記されています。 多…

イエスによる終末預言 ⑸ 〜マタイ24:36~44〜

イエスはマタイ24章でこれまでに、患難時代に何が起こるのか、そして弟子たちの二番目の患難時代の終わり起こるキリストの地上再臨の時にどのような『しるし』があるのかを話されました。 26~44節では、患難時代前の『携挙』のときのことを話されています。 …

イエスによる終末預言 ⑷ 〜マタイ24:29~34と35〜

マタイ24:9~14で患難時代前半の出来事を、15~28節で患難期中期から後半の出来事を語られたイエスは、ここで地上再臨の時に何が起こるのかを預言しておられ、35節で千年王国の後、どのようになるのかを少しだけ語っておられます。 『携挙』を知らない方、もし…

イエスによる終末預言 ⑶ 〜マタイ24:15~28〜

15~28節でイエスは、ダニエル書9:27の預言を引用して、患難時代中期〜後半の3年半の出来事について語っておられます。 サタンは、キリストの地上再臨を阻止するために、ユダヤ人根絶を狙った迫害を展開します。 異邦人の救いは、反キリストの名前を意味する…

イエスによる終末預言 ⑵ 〜マタイ24:9~14〜

何がマタイ24章を理解するのを難しくしているのでしょう? それは時系列通りに書かれていないためでしょう。 そのため、マタイ24章だけから理解しようとすると、難解箇所になってしまうのです。 聖書の全体像がわかると、何節〜何節が『患難時代前のこと』な…

イエスによる終末預言 ⑴ 〜マタイ24:1~8〜

律法の中で『モーセのような預言者が現れたなら、彼に聞き従わなくてはならない』と命じられています。 申命記18:15ーあなたの神、主は、あなたのうちから、あなたの同胞の中から、私のようなひとりの預言者をあなたのために起こされる。彼に聞き従わなけれ…

聖餐式はいつまで? 〜マタイ26:26~29, 1コリント11:23~28〜

先日、聖餐式についてこんな質問をしてみました。 「キリストの命令である聖餐式は、いつまでやり続ける必要がある?」 答えは三択で、結果は以下のとおりでした。 A)教会時代の終わりー携挙まで…44% B)患難時代の終わりー地上再臨まで…28% C)千年王国の…

『賢い娘たち』と『愚かな娘たち』 〜マタイ25:1~12〜

御霊の内住のある教会時代の信者は『キリストの花嫁』ですが、多くのクリスチャンがマタイ25章の『十人の娘たち』のたとえを勘違いして、自分は『愚かな娘』ではないかと心配しています。 その心配は無用です! なぜなら、私たちの内に住まわれる御霊なる神…

マタイの召命 〜マタイ9:9~13〜

イエスの公生涯は仮庵の祭りの頃、ヨルダン川でバプテスマのヨハネからバプテスマを受けられた時から始まりました。 「公生涯は、過越の祭りで始まり、過越の祭りで終わった。」と言われるのは、バプテスマから半年後の過越の祭りで、エルサレムの都に上られ…

宗教指導者たちのイエス殺害計画 〜マタイ26:1~5〜

マタイ26:1ーイエスは、これらの話をすべて終えると、弟子たちに言われた。 *これらの話…神殿崩壊と世の終わりについての預言。 特に、25章では携挙直後に行われる『キリストの御座の裁き』ー25:14~30ーと患難時代後に行われる『賢い娘たちと愚かな娘たち』…

実のないいちじくの木 〜マタイ21:18~22〜

聖書には、キリストの公生涯最初の悪魔の誘惑にあう前の40日間の断食と関連させた『受難節』という記述はありませんが、エルサレム入城から公生涯最後の一週間である『受難週』が始まります。 マタイ21:18ー翌朝、イエスは都に帰る途中、空腹を覚えられた。 …

ヨナのしるし マタイ12:39~40

ヨナ書の内容を『実話』と理解していますか?それとも、教会学校の子どもたちが大好きな『お伽話』として受け止めていますか? 主イエスは、ユダヤ人たちに向かい、彼らがよく知っている旧約聖書のヨナ書から引用して、次のように言われました。 マタイ12:39…

さばいてはいけません…!? 〜マタイ7:1~5

マタイ7:1~5は、5章1節の『八福の教え』から始まり、7章29節まで続く『山上の垂訓』の一部です。この箇所は、『主の祈り』を中心に『逆順法(交差配列)』という表記がなされています。 A)群衆ー5:1~2 B)三つの話ー5:3~16 C)律法の成就ー5:18~20 D)六…

タラントの譬え 〜マタイ25:14~30〜

主イエスが十字架に架かる前に『再臨の時の備え』として語られた四つの譬え話の四番目ータラントの譬えーです。 『タラント』という言葉から連想する日本語として『タレント』という言葉がありますよね。もともとは同じ意味だったかな…!? 誰にでも皆同じもの…

羊と山羊の裁き 〜マタイ25:31~46〜

旧約聖書(律法と預言)はユダヤ人に託されました。 その内容をよく知らない私たち異邦人信者は、新約聖書も勘違いして理解してしまうことが多々あります。マタイ25章の『羊と山羊の裁き』を、現代のクリスチャンに適用して(自分は山羊組になるのではないか…

後の者が先になり、先の者が後になる 〜マタイ20:1~16〜

この箇所で有名な聖句が、16節の『あとのものが先になり、先の者があとになる』ですよね!? 時々、教会の中で礼拝後の交わりの時に、先輩クリスチャンから言われたりもするので、みことばとしてはよく知られていると思います。 今回は、その『意味』を考えて…

実によって見分ける 〜マタイ7:15~16〜

使徒17:11bー非常に熱心にみことばを聞き、はたしてそのとおりかどうかと毎日聖書を調べた。 このみことばは、とても大切です。どんなに素晴らしいと思えるメッセージでも、みことばによる確認は必須です。 そしてもう一つ大切なことをイエス様は教えてくだ…