ヘブル人への手紙
【第三の警告】 ヘブル5:11~6:20は、【成熟(聖化)しない危険性への警告】が記されています。 キリストの福音を信じた者は、神によって啓示された真理を吸収すると、御霊の実を結んでいきます。しかし、学んだことだけに満足していると、停滞し危険です。一…
ヘブル5:1~4には、祭司の条件が四つ記されていますが、御子が『祭司』となるためにその四つの条件を満たしているかどうかということを検証してみたいと思います。 ヘブル5:5ー同様に、キリストも大祭司となる栄誉を自分で得られたのではなく、彼に、 「あな…
ヘブル書の著書が記す五つの比較のうち二つ目は、『信者たちにはより優れた祭司がいる』ということです。イエスの祭司職は、アロンの位に優る『メルキゼデクの位』に基づきます。 osusowake.hatenablog.com 〜祭司に必要な四つの条件〜 ヘブル5:1ー大祭司は…
『日曜日』のことを『安息日』だと思っている方がいますが、聖書では金曜日の日没〜土曜日の日没までを指します。 聖書では、『日曜日』のことを『週の初めの日』と記しています。 さて、その『安息』には三つの意味があります。 ①天地創造の安息…わざの完了…
ユダヤ教の教えには、三つの柱となる『御使い・モーセ・祭儀制度』があります。 著者は、これらの三本柱と御子を対比させ、ユダヤ教に回帰しようかと迷っていたヘブル書の受取人たちに、御子の方がより優れていることを立証して、信仰に留まるように説得して…
神の御子イエスは、なぜ『人』として来られたのでしょう? なぜ、ローマの極刑である十字架での苦しみの『死』を迎えなければならなかったのでしょう? 著者は、10~18節で『メシアの死』の目的について述べています。 イエスの受肉と十字架に死には、四つの…
著者は前の章で、御子は『神』であり『御使いたちよりまさるお方』であることを記しました。 ヘブル1:14では、御使いたちは『支配者』ではなく、『信者に仕える者たち』であることが教えられました。 ヘブル1:14ー御使いはみな、使える霊であって、救いの相…
ヘブル人への手紙の受取人たちは、直接イエスから宣教された人々からの伝道によって信仰を持った人々です。せっかくメシアを信じて、すべての罪を取り除かれ、たましいの救いを得たにもかかわらず、迫害の厳しさにユダヤ教に回帰しようという思いに囚われて…
「キリストは100%神であり、100%人として来てくださいました。」と私たちは普段よく口にしますが、聖書のみことばからそれを説明できるクリスチャンはどれほどいるでしょうか? 著者は、ユダヤ教の三本柱である『モーセ・御使い・祭儀制度』と御子を比較して…
新約聖書の書簡は、誰が書いたかによって受取人がわかるところが面白い! ローマ人への手紙〜ピレモンへの手紙は、異邦人の使徒となったパウロから、異邦人の教会(エクレシア)または、個人の異邦人信者宛。 ガラテヤ2:8ーペテロにもみわざをなして、割礼を…
ヘブル人への手紙全体のテーマは、信者の『霊的成長』です。 6章3〜6節は難解な箇所とされています。この手紙がどのような状況の中で、誰が誰に宛てて書いたのかを理解してからでなければ、簡単に私的解釈に陥ります。 なので、是非イントロダクションを…
ヘブル人への手紙著者に関しては、いろんな推測がなされているけど『著者不明』というのが正しいと思うのです。 それにはいくつか理由があって、まず第一に、もしパウロが書いたのだとしたら、『パウロの手紙』では『キリストのしもべパウロから』という冒頭…