キリストの十二使徒建ちの中で目立つのは『ペテロ』ーまぁ、リーダーでもあったし、主から御国の鍵も託された人ですからね。
異邦人への使徒としてはダントツ『パウロ』ですね。
それ以外の使徒たちは…というと、チラッと登場する人がほとんどで、中には『十二使徒』に名前を連ねるだけで、実際にどんな働きをしたのか聖書には記されていない使徒もいます。
今回はその『チラッと』登場する使徒たちのひとり、『タダイ(ユダ)』にスポットライトを当ててみたいと思います。
共観福音書には『十二使徒たち』の名が紹介されていますが、微妙に異なります。
マタイ10:2~4ーさて、十二使徒の名は次のとおりである。まず、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、
ピリポとバルトロマイ、トマスと取税人マタイ、アルパヨの子ヤコブとタダイ、
まず、マタイの福音書では、『タダイ』の名で記され、『アルパヨの子』のような印象を受けますよね!?
そして、もう一つ気付く事は、使徒たちの中には兄弟や親子が多かったということ!
ペテロとアンデレは『兄弟』、
ピリポとバルトロマイは『友人』、
アルパヨの子ヤコブとタダイは…?
マルコ3:16~19ーこうして、イエスは十二弟子を任命された。そして、シモンにはペテロという名をつけ、
ルカ6:13~16ー夜明けになって、弟子たちを呼び寄せ、その中から十二人を選び、彼らに使徒という名をつけられた。
マタイとトマス、アルパヨの子ヤコブと熱心党員と呼ばれるシモン、
*あるいは『兄弟』
ルカの福音書では『タダイ』の名前はなく、代わりに『ユダ』と記されています。
アルパヨの子ヤコブとユダ(タダイ)は『兄弟』、もしくは『親子』ということになれば、アルパヨからすると『孫』に当たることになります。
どちらにしても『家族』であったことには変わりありません。
この22節は、続く23節で『信者には、御霊の内住だけでなく、御父と御子も内住される』というとても重要なことが記されているため、どうしてもそちらに注目が集まってしまい見落としがちのみことばですよね。
その大事なことを聞き出す質問をしたのがイスカリオテでないユダ(タダイ)なのです。
使徒1:13ー彼らは待ちにはいると、泊まっている屋上の間に上がった。この人々はペテロとヨハネとヤコブとアンデレ、ピリポとトマス、バルトロマイとマタイ、アルパヨの子ヤコブと熱心党員シモンとヤコブの子ユダであった。
ここは、イスカリオテ・ユダが脱落し、まだマッテヤが選ばれる前のため『11人の使徒たち』の名が列挙されています。
よく見ると、やはりペテロの名が初めに記され『リーダー』であったことがわかります。また、使徒たちが三つのグループになっていたことも垣間見えると思います。
①ペテロ、ヨハネ、ヤコブ、(アンデレ)は内弟子として、ひそかにイエスに質問したりーマルコ13:3、山上の変貌ーマタイ17:1~13、会堂管理者の12歳になる娘のよみがえりールカ8:41~56など、重要な出来事の場面に同席しています。
使徒2:14ーそこで、ペテロは十一人とともに立って、声を張り上げ、人々にはっきりとこう言った。「ユダヤの人々、ならびにエルサレムに住むすべての人々。あなたがたに知っていただきたいことがあります。どうか、私のことばに耳を貸してください。
イスカリオテ・ユダの代わりの『マッテヤ』が選ばれたので、ここではペテロの他に『十一人』となり、ペテロが代表として大演説をしています。結果として、イエスを十字架にかけた世代のユダヤ人たちが三千人が弟子に加えられました。
使徒2:41ーそこで、彼のことばを受け入れた者は、バプテスマを受けた。その日、三千人ほどが弟子に加えられた。
律法により罪が明らかとなり、罪により死が入り、御霊により永遠のいのちが与えられるのです。
ローマ6:22~23ーしかし今は、罪から解放されて神の奴隷となり、聖潔に至る実を得たのです。その行き着く所は永遠のいのちです。
罪から来る報酬は死です。しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。