サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

信じる者は救われる vs 滅びの子

『天国(神の御国)』があるなら、当然『地獄(火の池)』もあります。

 

黙示録21:8ーしかし、おくびょう者、不信仰の者、憎むべき者、人を殺す者、不品行の者、魔術を行う者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者どもの受ける分は、火と硫黄との燃える池の中にある。これが第二の死である。」

*火と硫黄との燃える池ゲヘナ/地獄

*第二の死…全時代の不信者のみが該当/霊的に死んだ状態で誕生した人間が、罪人のまま肉体の死を迎え、救いの機会を完全に失うこと。


『不信者たちが何を信じなかったのか?』は、その人の生きていた時代に啓示されていた内容によって違いがあります。

より深く理解するためには、聖書が伝える契約概念を持つ必要があります。

 

osusowake.hatenablog.com

 

①無垢の時代…土台は『エデン契約』
「善悪の知識の木の実を食べてはならない」という神のことばを信じなかった。

 

②良心の時代…土台は『アダム契約』
皮の衣をアダムたちに着せたことから、罪の贖いには血が必要ということを無視。

 

③人間による統治の時代…土台は『ノア契約』
「大洪水が地を滅ぼすようなことはない」という神のことばを信じなかった。

 

④約束の時代…土台はアブラハム契約』
子孫・土地・祝福の約束を軽んじた。

 

⑤キリストの十字架までの律法の時代…土台はモーセ契約』
a)イスラエルの神が唯一真の神であること
b)イスラエルの神が唯一の救い主てあること
この二つを信じない者

 

イザヤ書43:10~11ーあなたがたはわたしの証人、

ーーの御告げーー

わたしが選んだわたしのしもべである。

これは、あなたがたが知って、わたしを信じ、

わたしがその者であることを悟るためだ。

わたしより先に造られた神はなく、

わたしより後にもない。

わたし、このわたしが、であって

わたしのほかに救い主はいない。

 

⑥恵みの時代(十字架以降の新約時代)…土台は『新しい契約』

1コリント15:3~4ー私があなたがたに最もたいせつなこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、

また、葬られたこと、また、聖書の示すとおりに、三日目によみがえられたこと、


a)イエスが自分の罪(神を認めず自己中心な生き方)のために十字架で死なれたこと


b)イエスは罪人の身代わりで死なれたのであって、エス自身は罪の無い者として葬られたこと

 

イザヤ53:9ー彼の墓は悪者どもとともに設けられ、

彼は富む者とともに葬られた。

彼は暴虐を行わず、その口に欺きはなかったが。

 

*彼の墓は悪者どもとともに設けられ…犯罪人として死刑執行を受けたなら、犯罪人の墓に葬られるはずでした。

 

*富む者…裕福な人の墓に葬られることの預言は、イエスがアリマタヤのヨセフの墓に葬られたことにより成就しました。マタイ27:57~60

 

*暴虐を行わず…外側の罪

 

*その口に欺きはなかった…心の内側にも罪はなかった、ということ。


c)聖書に従って、三日目に復活されたこと


この福音の三要素を信じない者/『神の愛』や『イエスを主とすること』、『葬り』や『復活』を抜かすなど、ほかの福音を信じる者

 

⑦御国の時代(千年王国)

千年王国における新しい律法に不忠実、

エスが『メシア的王国』の王の王であることを認めない異邦人

 

 

アダムとエバが罪を犯した時、霊的死(原罪ー神を無視して、自分が神のように物事の善悪を決める生き方)が入って以降、人は生まれながらに地獄行きが決定しました。

その罪人たちに対し、神は救いの御手を伸ばされたのです。その信ずべき内容は時代によって異なりますが、どの時代も『救いは恵みにより、信仰によって』という方法は同じです。

霊的に死んだ状態で生まれた人間は、肉体が生きている間にその時代に啓示された救いの内容を理解し、信じることが必要です

だからこそ、いつの時代も「信じる者は救われる」と言えるのです。

 

イスカリオテ・ユダは使徒の一人として選ばれ、他の11人と同じ訓練を受けていましたが、聖書は次のように記しています。

ヨハネ6:64ーしかし、あなたがたのうちには信じない者がいます。」--イエスは初めから、信じない者がだれであるか、裏切る者がだれであるかを、知っておられたのですーー

 

メシアの初臨の時は、イスラエルの民が、イエスが『モーセのような預言者』『メシア』であることを信じる責務がありました。

マタイの福音書から新約時代だと思っている人が多いですが、キリストの公生涯の間はまだモーセの律法が有効な律法の時代です。
その律法が『モーセのような預言者が現れたなら、その者の言うことを聞くように』と命じています。イエスのメシア性を拒否することが、律法違反になります。

 

申命記18:15ーあなたの神、主は、あなたのうちから、あなたの同胞の中から、私のようなひとりの預言者をあなたのために起こされる。彼に聞き従わなければならない。

 

申命記18:18~19ーわたしは彼らの同胞のうちから、彼らのためにあなたのようなひとりの預言者を起こそう。
わたしは彼の口にわたしのことばを授けよう。彼は、わたしが命じることをみな、彼らに告げる。
わたしの名によって彼が告げるわたしのことばに聞き従わない者があれば、わたしが彼に責任を問う。

 

*彼に責任を問う…十字架の身代わりの死・葬り・復活によって、キリスト・イエスは責任を負ってくださいました。

 

ヨハネ3:18ー御子を信じる者はさばかれない。信じない者は神のひとり子の御名を信じなかったので、すでにさばかれている。

 

*すでにさばかれている…イエスがメシアだと信じない者は、地獄からの神の救いを拒否しているため、地獄行きから逃れる術はないということ。

 

神の救いを拒む者を聖書は『滅びの子』と記しています。

ヨハネ17:12ーわたしは彼らといっしょにいたとき、あなたがわたしに下さっている御名の中に彼らを保ち、また守りました。彼らのうちだれも滅びた者はなく、ただ滅びの子が滅びました。それは、聖書が成就するためです。

 

*滅びの子…原罪のゆえに、聖なる神の御国に住まうことができない者

 

エス(キリストの福音の三要素)を信じる者は、『滅びの子』から『御国の子』になったがゆえに、キリストが永遠の滅びである地獄から救い、守ってくださっているのです。

信者が携挙の恵みに与り、御国に行くことの保証が、内住の御霊です。

 

エペソ1:14聖霊は私たちが御国を受け継ぐことの保証です。これは神の民の贖いのためであり、神の栄光がほめたたえられるためです。

 

エペソ4:30ー神の聖霊を悲しませてはいけません。あなたがたは、贖いの日のために、聖霊によって証印を押されているのです。