サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

義認・聖化・栄化 〜キリストの花嫁なる教会〜

キリストと信者の関係はユダヤ式の結婚式を理解すると、なぜ信者(教会)がキリストの花嫁なのかが、より一層理解が深まります。

「携挙」が何を意味するのかも理解できるようになると思います。

また、コチラを見て頂ければ、すべて『イスラエルの七大祭り』と関係していることも分かると思います。

 

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【ユダヤ式婚姻】

①婚約ー双方の親によってなされる場合が多い。いいなづけ。

ある人は幼くして婚約し、またある人はある程度大きくなってから婚約します。

《小羊の婚姻》

婚約ー私たちが御子イエス・キリストを信じた時に成立。

これが「義認」です。この時、御霊による証印が与えられるので、救いを失うことはありません。

若くして主を信じる者もあれば、中高年になってから信じる人もいます。

『義』と認められるのは、『キリストの福音の三要素』を信じる信仰であって、復活など何かを差し引いたり、バプテスマなど何かを付け足した福音は『ほかの福音』です。

 

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【ユダヤ式婚姻】

②結婚式直前に、支度が整った花婿が花嫁の家に出向きます。そして、同じように支度の整った花嫁を自分の家に連れて帰ります。

*普通、①婚約と②婚姻の間には、数年〜十数年の間があります。

 

ユダヤ式婚姻では、花婿が花嫁に「さて、お迎えに上がりますので、テント(仮庵)建てます。準備して待っていてください。」と宣言してから、自宅の庭に花婿となる息子が一人で「仮庵」を建てます。その仮庵で結婚式の七日間を過ごすためです。ある程度出来ると父親にチェックして貰うわけですが、大抵は「ここダメ。」「そこもダメ。」とダメ出しされるので、作り始めてから平均約1年位はかかるそうです。

最後ようやっと花婿の父親の「OK」が出ると、花婿は支度を整えて、花嫁のお迎えに行くわけですが、厳密には真夜中のお迎えになるのです。それは花嫁を誰にも見せないためです。

花婿が自宅を出発する時に、花婿の父親がラッパを吹いて「いってらっしゃい。(今出発しますよ。)」の合図をするのです。その音は大抵 花嫁の家にまで響き渡り、その音を合図に花嫁は「いよいよお迎えが来る。」と知ることになります。

2〜3週間で仮庵が建ち、父親の「OK」が出ることはまずありませんが、半年〜1年の間はいつ合図のラッパが鳴り響くか分からないので、花嫁は(今夜かもしれない。)と毎晩、支度を整え、化粧をして待っていることになります。

 

そして花婿の到着を待っていたことのしるしとして、自宅近くまで花婿を迎えに出ます。

 

いつ花婿が迎えに来るのか…?それは、花婿も花嫁も誰も知りません。花婿の父しか知らないのです。

 

《小羊の婚姻》

②花婿であるキリストの出迎えは、花嫁である教会(真の信者。建物としての教会ではない)が、携挙される時に実現します。cf 1テサロニケ4:16~17、1コリント15:52空中再臨。

 

ヨハネ14:1~3ーわたしの父の家には、住まいがたくさんあります。もしなかったら、あなたがたに言っておいたでしょう。あなたがたのために、わたしは場所を備えに行くのです。

わたしが行って場所を備えたら、また来てあなたがたをわたしのもとに迎えます。わたしのいる所に、あなたがたをもおらせるためです。

と言われたイエス様の意味が、これではっきり分かりますよね?!

 

マタイ24:36ーただし、その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っています。

 

イエスは「父とわたしは一つです。ーヨハネ10:30」と言われる神様であられるのに、なぜ「その時がいつか知らない。」と言われるのか、ずっと不思議でした。でもユダヤ式婚姻の流れを理解した時に、花婿なるイエスが備えられている住まいに、いつ御父が「OK」を出すか分からないという意味で「知らない。」と言われているのだということが分かります。

 

1テサロニケ4:16神のラッパ…花婿なるキリストの父なる神が吹かれる、花嫁に対する合図のラッパでもあるのです。

 

霊的覚醒して花婿なるキリストを待っていたことのしるしとして、『携挙』というかたちで空中で主と会うのです。

 

小羊の婚姻の場合、「教会時代」の信者がキリストの花嫁であり、天の御父の所に結婚式を過ごすための仮庵を備えている期間が「めぐみの時代」に当たるのです。

 

【ユダヤ式婚姻】

③結婚式は、家族や親族だけの少人数で行なわれます。(日本の神道式はここからかな…?! 神道には類似点がありますからね)

実際には、花婿が用意した仮庵の中で花婿と花嫁の二人だけで一週間過ごします。その間、食事や必要な物があれば、テント越しに頼み、花婿の友人たちがテントの下の所から差し入れるそうです。

七日間は、花嫁を誰にも見せないので、その仮庵には誰も入ることが許されません。

《小羊の婚姻》

③結婚式は、キリストの地上再臨前に、天で行なわれます。家族である御父と親族(?)である天使たちに囲まれてるのかな…?!

花婿の友人たちである旧約時代の義人たちが、新郎新婦のお世話をしてくれるのでしょう。

 

と同時に、教会時代の信者たちはやがて来るメシア的王国(千年王国)で、キリストと共に祭司になるわけですから、祭司としての任職式の期間でもあるわけです。cf レビ記8:33~35。

 

レビ記8:33任職式の期間が終了するまでの七日間…地上では、ダニエルの最後の一週間(七年間)の患難時代です。

会見の天幕の入口から出てはならない(8:33)、七日の間、昼も夜もとどまり(8:35)…天での結婚式の期間は、花婿が建てたテントから出られません。

 

 

【ユダヤ式婚姻】

④その後、花婿は花嫁を連れて仮庵から出て「見てください。これが私の花嫁です。」と初めてお披露目をします。そして、友人たちを招いて大規模な祝宴が開かれます。

《小羊の婚姻》

④祝宴(披露宴)はキリストが王として地上に来られる時に実現します。地上再臨。メシア的王国(千年王国)。旧約の義人たちー花婿の友人。患難時代の聖徒たちー花嫁の友人。彼らは『第一の復活』として患難時代〜千年王国への移行期である75日間に復活してきます。cf ダニエル書12:11~12、黙示録20:4~6

 

cf エペソ5:26~27ーキリストがそうされたのは、みことばにより、水の洗いをもって、教会をきよめて聖なるものとするためであり、ご自身で、しみや、しわや、そのようなものの何一つない、聖く傷のないものとなった栄光の教会を、ご自分の前に立たせるためです。

 

ある人々はマタイ25章の『賢い娘たちと愚かな娘たち』のたとえを教会時代の信者に適用して、「天の御国に入れるかどうかはわからない」と説きますが、よく注意して読むと、彼女たちは患難時代の人々であり、小羊の婚姻の招待側の花嫁ではなく、招待客であることがわかります。

 

旧約時代の義人たちが『花婿の友人』であるなら、患難時代の信者(聖徒たち)は花嫁の友人として、千年王国に招待される人々です。

 

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*私たち「教会時代のクリスチャン」は、キリストの花嫁です。(#^.^#)

だからこそ、花婿なるキリストがいつ迎えに来ても良いように、霊的に覚醒して、花嫁としての支度を整えて待っているべきなのです。霊的に覚醒してイエスのことばを守る者には、患難時代から守ると主は約束しておられます。cf 黙示録3:10

ヘブル的視点にたち、これらのことをすべて吟味すれば、①携挙は必ず起こること。②携挙は「患難期前」に起こること。が分かります。

 

どうかすべての主を信じる者が霊的に覚醒した整えられた花嫁として、主を待ち望むことができますように。

 

*携挙の後、地上で何が起こるかはこちら。

携挙〜患難時代〜地上再臨〜復活

http://osusowake.hatenablog.com/entry/2014/04/10/100707

 

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