みことばを暗記しようと思ってもなかなか…ですが、内容をざっくりと覚えることは出来るはず!まずは福音書から。
【マタイ】
著者:元取税人、マタイ。十二使徒の一人。
ユダヤ人とは、アブラハム・イサク・ヤコブの三人を先祖とする者です。だからマタイの福音書にはイエスの血筋を証明するために、系図から書かれています。
マタイの福音書にある系図は、イエスの養父ヨセフの系図です。
http://osusowake.hatenablog.com/entry/2013/12/02/081857
【マルコ】
著者:バルナバのいとこ、マルコ。
異邦人(特にローマ人)へ向けて「王」としてのイエス・キリストを紹介。
当時、政治的・軍事的に支配していたローマには皇帝(カイザル)がいました。だから彼らに「真の王はイエス・キリストである」と伝えているのです。
【ルカ】
著者:医者、画家、歴史家、異邦人、ルカ。
異邦人(ギリシャ人)へ向けて「僕」としてのイエス・キリストを紹介。
著者のルカは、聖書筆者41人中唯一の異邦人で、コロサイ4:14から医者だということが分かります。そのため、正確に時系列に沿って、福音書の中で唯一イエス誕生以前から記してます。ルカは福音書を書く前に、イエスの母マリアからいろいろ聞いて書いたと思われます。3章の系図は母方の系図で、両親共ダビデの家系です。ルカによる福音書の特徴は、神殿礼拝で始まり神殿礼拝で終わること、「たとえ話」が多いことです。たとえ話を探す時は、ルカから探すといいですよ。
【ヨハネ】
著者:十二使徒の中で一番最初に殉教したヤコブの兄弟、ヨハネ。
世界中の人々へ「神の子」としてにイエス・キリストを紹介。
イエスのメシア的奇跡の話が多いが、特徴です。ヨハネだけは、イエスを「神の子」という視点で書き記しているので“イエスが行なわれたことは、ほかにもたくさんあるが、もしそれらをいちいち書きしるすなら、世界も、書かれた書物を入れることができまい、と私は思う”ーヨハネ21:25 と締めてます。
また、ヨハネは聖書が書かれた目的をこう記しています。
ヨハネ20:31ーしかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。
他の三福音書は、人間として来られた方という視点で書いているので同じ出来事が重複して書かれています。だから「共観福音書」と呼ばれています。
初めて聖書に触れるという人には、その人が何を求めているのかを考えて、適した福音書からまず読むように勧めるといいでしょう。
歴史好きの人なら、マタイかルカがお勧め。手取り早く知りたい人には、16章しかないマルコね。救いを真剣に求めている人ならヨハネかな…。
【使徒の働き】
著者:ルカ。ルカの福音書の著者でもある。
イエスの昇天〜ペンテコステで教会誕生、初代教会の歴史について。
弟子たちは、アンテオケで初めて、キリスト者と呼ばれるようになった。(“キリストに属する者”の意)ー11:26b。
ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。(12弟子の中で最初の“殉教者”。イスカリオテ・ユダは殉教ではなく自殺)ー12:2。
非常に熱心にみことばを聞き、はたしてそのとおりかどうかと毎日聖書を調べた。ー17:11b。
【ローマ人への手紙】
著者:異邦人の使徒、パウロ。
主な内容:「信仰による義人は生きる」
罪についてー1:19~32。
未信者に対する裁きについてー2:11~14。
人はどうやって救われるかー10:9~17。
【第一コリント人への手紙】
著者:異邦人の使徒、パウロ。
愛の章ー13章。(「愛」を自分の名前に置き換えて読んでみることをお勧め。きっと何が欠けてるかわかるはず…^^;)
パウロが宣べ伝えた福音の内容ー15:3~5。
【第二コリント人への手紙】
著者:異邦人の使徒、パウロ。
せっかく信仰を持ったのに、教会に繋がる段階で1/10献金でつまずく人は多いですね。1/10は強制ではありません。パウロは8〜9章でめぐみの時代の献金について述べています。
【ガラテヤ人への手紙】
著者:異邦人の使徒、パウロ。
御霊によって、私たちは神を「アバ、父。」と呼べる。神に知られている。5章ー肉の行ないは15個+α。
御霊の実は9個ー「愛・喜び・平安」は神から来るもの、「寛容・親切・善意」は他者に対して、「誠実・柔和・自制」は自分自身がそうあるべき事がらです。
*ここでも「J・O・Y」つまりJesus(神様)一番、Others(他の人)二番、Yourself(自分自身)三番という優先順位の法則があります。
【エペソ人への手紙】
著者:異邦人の使徒、パウロ。
救いは恵みのゆえに信仰によってのみ。“行ない”によるのではない。ー2:8~10。
十字架の縦の関係…神と人ー2:1~10。十字架の横の関係…人(ユダヤ人)と人(異邦人)ー2:11~18。
神のすべての武具七つー6章…真理の帯、正義の胸当て、平和の福音の靴、信仰の大盾、救いの兜、御霊の剣である神のみことば、祈り。
【ピリピ人への手紙】
著者:異邦人の使徒、パウロ。
喜びの手紙。
クリスチャン生活の基本的考え方ー1:21。
キリストの紹介ー2:6~11。
【コロサイ人への手紙】
著者:異邦人の使徒、パウロ。
霊的幼子のための祈り、御子の紹介、家庭での勧め。
【第一テサロニケ人への手紙】
著者:異邦人の使徒、パウロ。
携挙(空中再臨)についてー4:16~17。
神がキリスト・イエスによって望んでおられることーいつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべとの事について感謝しなさい。ー5:16~18。
【第二テサロニケ人への手紙】
著者:異邦人の使徒、パウロ。
三つの祈りのリクエストー1:11。
1)私たちが神様の召しに値する者となる。霊的に神の召しにふさわしい者となる。
2)神の力によってすべての良い目的が満たされるように。
3)すべての行ないが信仰に基づくように。
【第一テモテへの手紙】
著者:異邦人の使徒、パウロ。
牧会書簡。
エペソの教会には「違った教え(異端的)」が入り込み、背教者も出たためパウロはテモテを派遣し、牧会に関する諸注意を与えました。
私が行くまで、聖書の朗読と勧めと教えとに専念しなさい。ー4:13。
私自身は「適用メッセージ」よりも「みことばの解説」が大切だと思います。みことばを理解することにより御霊によって導かれた人が、主に在って自分自身の状況に適用するものだと思っています。
自分自身にも、教える事にも、よく気をつけなさい。あくまでそれを続けなさい。そうすれば、自分自身をも、またあなたの教えを聞く人たちをも救うことになります。ー4:16。
異端に対する戒めと信者への勧めー6:3~12。
【第二テモテへの手紙】
パウロの絶筆。
パウロはこの手紙を書いた後、ローマの獄中で殉教しました。
あなたは熟練した者、すなわち、真理のみことばをまっすぐに説き明かす、恥じることのない働き人として、自分を神にささげるよう、努め励みなさいー2:15。
偽りの証人ー3:5~7。
聖書はあなたに知恵を与えてキリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができるのですー3:15。
霊感の目的ー3:16…信仰と実践の誤りのない規範を人間に与えること。
1)御父はご自身の子らが、神はどんな方であるか、また御子を送って何をされたかを疑わずに知ることを望んでおられました。
2)神は救いの計画を明らかにされました。もし人間が、それを拒んだとしても言い逃れる余地のないようにすることを望んでおられました。
3)神はご自身の子らに、キリスト者生活の指針となる一連の原則を与えることを望まれました。道徳分野において神は明確に語られました。
4)すべての人間に道徳的・知的・霊的生活のすべての分野に関する権威ある知識を与えることを望まれました。
【テトスへの手紙】
著者:異邦人の使徒、パウロ。
異端的教えに対する警告と対人についてもアドバイス。
【ピレモンへの手紙】
著者:異邦人の使徒、パウロ。
まだ見ぬ信仰への希望。
【ヘブル人への手紙】
作者不明。
ヘブル人ー人種。
ユダヤ人ー民族(アブラハム、イサク、ヤコブの三人を祖先とする)。
イスラエル人ー国籍。
著者、読者ともに旧約聖書に精通したユダヤ人のクリスチャン。旧約と新約を繋ぐ「どこでもドア」のような内容。
ヘブル人への手紙を読む前に http://osusowake.hatenablog.com/entry/2014/08/15/154409
【ヤコブの手紙】
著者:マリアと養父ヨセフとの間に生まれたイエスの弟、ヤコブ。
「試練」は神さまからの形を変えた祝福。
あなたは信仰を持っているが、私は行ないを持っています。行ないのないあなたの信仰を、私に見せてください。私は、行ないによって、私の信仰をあなたに見せてあげましょう。ー2:18。
たましいを離れたからだが、死んだものであるのと同様に、行ないのない信仰は、しんでいるのですー2:26。
【第一ペテロの手紙】
著者:十二使徒の一人、ペテロ。
異邦人社会におけるキリスト者としての生活。
*要注意聖句2:2bー新改訳は不的確。
原語の意味は
「生まれたばかりの乳飲み子のように、純粋な、みことばの乳を慕い求めなさい。救いの中で成長を遂げて、完全な者となるためです。」
【第二ペテロの手紙】
著者:十二使徒の一人、ペテロ。
聖書解釈の注意ー1:20~21。
御使いへの裁きー2:4~9。
【第一ヨハネの手紙】
著者:ヨハネの福音書&ヨハネの黙示録を書いた十二使徒の一人、ヨハネ。
異端的教えに対し、正しい福音の教理を示している。
【第二ヨハネの手紙】
著者:ヨハネの福音書&ヨハネの黙示録を書いた十二使徒の一人、ヨハネ。
夫人=教会(教会はキリストの花嫁です)
その子どもたち=教会員。
【第三ヨハネの手紙】
著者:ヨハネの福音書&ヨハネの黙示録を書いた十二使徒の一人、ヨハネ。
主題:4節ー私の子どもたちが真理に歩んでいることを聞くことほど、私にとって大きな喜びはありません。
【ユダの手紙】
著者:イエスの弟、ユダ。
異端の教えが入り込んできたので、福音の真理を守るために書かれた。
http://osusowake.hatenablog.com/entry/2014/08/13/182656
【ヨハネの黙示録】
著者:ヨハネの福音書&ヨハネの手紙を書いた十二使徒の一人、ヨハネ。
新約聖書の中のこれから起こる事への預言書。
終末時代の今、この書の学びは必要不可欠。それにより今なすべき事が明らかに!
黙示録の概要ーhttp://osusowake.hatenablog.com/entry/2013/09/18/113403