サザエのお裾分け

聖書を字義通り&文脈に沿って学び、理解したことの中からのお裾分け。内容は鵜呑みにせず、必ずご自分で聖書を開いて確認してくださいね。聖書理解の助けになれば幸いです。† 栄光在主 †

聖書…基本の基

昔、母教会で「聖書のことを英語で “BIBLE” と言いますが、 B…Basic(基本的な) I…Instruction(指示) B…Before(前の) L…Leaving(去る) E…Earth(地球を) という意味もあると思います。」と聞いたことがあります。しかし、聖書の基本について教えられ…

『畑の宝』『海の真珠』『地引網』の譬え 〜マタイ13:44~52〜

マタイ13章は『天の御国』についての譬え話が語られています。 マタイはユダヤ人であり、ユダヤ人に向けて福音書を書いているため『神の御国』という言い方はしていません。しかし、意味としては同じであり、『神(キリスト)の王国/千年王国』について教え…

『からし種』と『パン種』の譬え 〜マタイ13:31~32

イエスは、また別のたとえを彼らに示して言われた。 「天の御国は、からし種のようなものです。それを取って、畑に蒔くと、 どんな種よりも小さいのですが、生長すると、どの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て、その枝に巣を作るほどの木になります。」ー…

買い戻しの権利を持つイエス・キリスト

よく「私たちは自分では払いきれないほどの借金があり、その借金をすべてイエス様が身代わりとなって支払ってくださったのです。それが十字架上でのイエス様の言葉『テテレスタイ/完了した』ということです。」と言われます。 osusowake.hatenablog.com し…

イザヤ書14章 〜バビロンの王とは誰か〜

先日のバイスタで「イザヤ14章は “バビロンの王” と “堕落時のサタン” との『二重預言』ではないのか?」という質問を受けました。 聖書は本当に『二重預言』という形式をとっているのでしょうか? よく『二重預言』だと言われるマタイ24:14~21、ルカ21:20~2…

『神の小羊』と『ユダ族の獅子』

三省堂 大辞林には 『区別と差別』の違いについて以下のように記しています。 く べつ [1] 【区別】( 名 ) スルあるものと他のものとの違いを認めて、それにより両者をはっきり分けること。 さ べつ [1] 【差別】( 名 ) スル①ある基準に基づいて,差…

『モーセの律法』と『キリストの律法』

『黄金律』ということばを聞いたことはありますか? 『黄金律』と言われるキリストがまとめた律法は、今でも有効だと考える人が多いと思いますが、文脈をよく見ると、ひとりの律法の専門家が『イエスをためそうとして、尋ねた』とあります。 この時はまだ、…

テトスへの手紙 3章

キリストによって異邦人の使徒となったパウロはその書簡の中で、私たちの信仰の歩みに必要な指針を与えています。 『キリストの教え・命令』と聞くと、多くの人がマタイ〜ヨハネまでの四福音書のイエスのことばを思い起こすことでしょう。しかし、福音書に記…

テトスへの手紙 2章

テトスへの手紙の受取人である『テトス』という人物に関しては、パウロの他の書簡から少し知ることができます。 パウロは『異邦人の使徒』でしたから、パウロ書簡の宛先はすべて異邦人の教会、または異邦人信者個人です。 テトスは『ギリシャ人』であり、パ…

テトスへの手紙 1章

テトスへの手紙は、異邦人への使徒となったパウロが、異邦人信者テトス(ギリシャ人ーガラテヤ2:3)個人に宛てた手紙ですが、1テモテへの手紙同様、教会運営に対する教えが書かれているため、『牧会書簡』と呼ばれています。 異邦人教会として宣教していく…

二重預言はあるのか? 〜ルカ21:20~23, マタイ24:14~21〜

『聖書には、二重預言で書かれている箇所がある』と聞いたことはありませんか? 有名なところでは、ルカ21:20~23の『エルサレム崩壊』の預言が、AD70年という近未来とこれから起こる遠未来の二度に渡って成就する『二重預言』だと言われている箇所です。 申…

異言の用い方 〜1コリント人への手紙14章〜

以前、『異言の賜物』について、『その時』理解していたことや疑問に思っていたことをブログにまとめたことがありました。 今回は『異言の用い方』について、現在の私の理解をまとめてみたいと思います。 osusowake.hatenablog.com 私たちが信じる聖書の神様…

『安息日』とパウロ書簡

『安息日』ということばが初めて使われているのは、出エジプト記20章でモーセの『十戒』として知られる律法の中でです。 出エジプト記20:8ー安息日を覚えてこれを聖なる日とせよ。 ここでの命令は、『聖なる日とせよ』というものです。 では、具体的に何をす…

まことに、まことに、あなたがたに告げます。

ヨハネの福音書を読むと、主イエスは弟子たちや群衆にとても大切なことを伝えるときには、「まことに、まことに、あなたがたに告げます。」と言って話を始められました…ヨハネ1:51, 3:3, 3:5, 3:11, 5:19, 5:24, 5:25, 6:26, 6:32, 6:47, 6:53, 8:34, 8:51, …

18年間サタンに縛られた女の癒し 〜ルカ13:10~17〜

病気の人やからだに不自由のある人々の癒しのみわざは、メシア預言の成就です。 ルカ13:10ーイエスは安息日に、ある会堂で教えておられた。 イエス様はよく会堂に入られて、そこで教えられていました。 ガリラヤで…ルカ4:14~15ーイエスは御霊の力を帯びてガ…

携挙のタイミング

最近の世界情勢と聖書預言を結び付けて、様々な憶測が飛び交うようになりました。 ある人々はエゼキエル38:1~39:16の預言の成就を煽り、またある人々は携挙がその前に起こると煽ります。 その一方で、携挙は患難時代中期だと言い、別な人々は患難時代後期に…

『神の国』

伝道するときに「キリストはあなたの罪のために十字架につけられ…と福音を語ると、「キリスト教は、人を『罪人』扱いするから好きではない」と言う方がおられます。 それは『罪人』という共通の言葉を使っていてもクリスチャンが意味することと、未信者が理…

聖書的執事の資質 〜1テモテ3:8~13〜

異邦人の使徒としてキリストによって選ばれたパウロは、愛弟子テモテに『牧師の資質』だけでなく、牧師を支え、地域教会のために仕える『執事』の資質も書き送っています。 それは使徒たちが『もっぱら祈りとみことばの奉仕に励む』ために、評判の良い人たち…

聖書的牧師の資質 〜1テモテ3:1~7, テトス1:5~9〜

Ⅱテサロニケ2:3ーだれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現れなければ、主の日は来ないからです。 *背教…霊的堕落。これは不信者に起こるのではなく、神を信じる者が集まる『教会…

『新しい契約』…とは?

『イエス・キリストによる『新しい契約』は、神が誰と結んだのでしょう? 』というアンケートに対し、78名の方々に投票頂いた結果です。 ①神と全人類 …………………………51% ②神と御子イエス………………….…14% ③神と教会………………………….…10% ④神とイスラエル(ユダヤ人たち)...…

良い麦と毒麦の譬え 〜マタイ13:24~30〜

私たちは今『教会時代』という恵みの時代に生きています。 それはキリストの十字架の死によって旧いモーセ契約という律法による『旧約時代』が終わり、ペンテコステ(七週の祭り)によってキリストの福音を信じるすべての者に聖霊が下り、教会時代は幕を開け…

神は『やみ』を造られたのか?

神様は『やみ』を造られたのでしょうか? 先日のアンケートでは、28人の方がご協力くださいました。 ・神は『やみ』を造られた…29% ・別な要因で入り込んだ…54% ・考えたことがない、わからない…17% という結果でした。 聖書をよく読むと、イスラエルの神様…

🍇ぶどう園の譬え 〜ルカ20:9~18〜

イエスの『ぶどう園』の譬え話 はまだ十字架前ですから、旧約時代のユダヤ人に向けて話されているものだということを理解 する必要があります。 なんでもかんでも 教会時代の信者に当てはめればいいというものではありません。 ルカ20:9-また、イエスは、民…

キリストを『信じる』『愛する』とは…?

ピリピ3:20ーけれども、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主としておいでになるのを、私たちは待ち望んでいます。 この世的な国籍が『日本』であれば、ほとんどの日本人は『日本語』を話しますよね? 日本人信者は、霊的な国籍 …

律法の時代の礼拝

創世記〜黙示録まで聖書66巻を貫いている神の契約は『アブラハム契約』であり、その条項は『子孫・土地・祝福』の三つです。 このことを土台に神のご計画と契約は展開していきます。 創世記12:1~3ーその後、主はアブラムに仰せられた。 「あなたは、 あな…

招きを断る理由 〜ルカ14:15~24〜

誰かから何かの誘いを受けた時、予定は空いていても気がのらないことってありますよね⁉︎ 親しい友人や好きな人からの誘いであっても、その内容によっては(やはり行きたくないな…)と思うこともあるでしょう。 そういう時、どのように断りますか? 相手を傷…

希望と恐れとの狭間での選択 〜ルカ12:22~32〜

私たちはキリストの福音を信じて救われた瞬間から、永遠のいのちという希望が与えられました。 しかし、今 私たちが生きているこの世にあっては、救われてもなお心配がつきまとうのが現実です。 それは、イエス様と公生涯を共にした弟子たちであっても同じで…

〜『全能の神』と『主』〜

創世記17:1ーアブラムが九十九歳になったとき主はアブラムに現れ、こう仰せられた。「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前を歩み、全き者であれ。」 *神はアブラムに『全能の神(エル・シャダイ)』として現れました。『全能の 神』ということばは…

大切なこと

1コリント13:13-こういうわけで、いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。 確かに使徒パウロは『一番すぐれているのは愛』だと記しています。だから多くのクリスチャンも「愛が大事」だと信じています。 もちろんア…

いのちに至らせる福音

最近、SNSでさまざまな異なる教えが広がっていることに危機感を覚えるようになりました。 そのような聖書の教えとは異なることを教えている所に限って「牧師に従いなさい」と繰り返し言われているようです。 確かに異邦人への使徒となったパウロは ローマ13:…